5年使い込んだ「スペシメン86 3T tiptoptwo」をインプレ。折れてもまた買うわ!

2020/09/05 更新

編集部しみけんが5年間使い込んだエギングロッド、ブリーデンの「スペシメン86 3T tiptoptwo」をインプレ。エギングでの使用感き加え、他魚種へ流用した際の使用感もお届け。5年使ってわかった弱点もすべて暴露します!


アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

いまさら86tiptoptwoを語ろう

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こんにちは。編集部しみけんです。

「最新アイテムの使用感をいち早くお届け!」するのが優秀な釣りメディア人ですが……

今回は、“竿は最新が最高じゃない”が自論の私が、5年間愛用したエギングロッド「スペシメン86 3T tiptoptwo」をインプレします。

まあまあ古い竿なので、興味がある物好きな方だけ見ていただければと思います。

なお、私はニワカエギンガー(ほとんど秋イカしか釣りに行かない)なので、「エギングガチ勢ではない」ことを念頭にお読みくださいませ。

スペシメン86 3T tiptoptwoとは

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スペシメン86 3T tiptoptwo(以下、スペシメン86)は、ブリーデンが発売しているエギングロッドです。たしか、発売時期は2012年頃だったはず。

ブリーデンのロッドはMLやMといった表記がないのですが、一般的なエギングロッドのMクラスに相当すると思います。

このロッドの特徴は、穂先が極端に柔らかい先調子(ファーストテーパー)に設計されていることです。

ちなみに、旧モデル「スペシメン86 tiptop」(2009年発売)のリセッティング仕様なので、基本設計はかなり古いと思います。

タックルセッティング

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スペシメン86に合わせているリールは、05イグジスト ハイパーカスタム2508と14ステラ2500HGSの2種類です。

それぞれのリールにこだわりがあるわけではなく、単純にギア比だけで使い分けており、普段はイグジスト、風が強い日はハイギアのステラを使うようにしています。

ラインは、0.5号(PEエギULT HS4)か0.6号(PEジガー4本組)を巻いており、これ以下・以上の号数を使うことはほとんどありません。

よく使うエギはダートマックスと餌木猿です。

エギングロッドとしてインプレ!

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まずは、エギングロッドとしての使用感をお届けします!

秋イカはかなりの数を釣ったと思いますが、春イカはほとんど狙わないので釣った最大サイズは1kgぐらいまで。

よく釣行する(した)フィールドは、兵庫県や神奈川県の堤防です。

いろんなシャクリに対応する

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私はシャクリの大半がワンピッチジャークのズボラアングラーですが、このロッドは幅広いシャクリ方に対応するロッドだと思います。

2段シャクリやハイピッチショートジャーク、スラックジャークなど、一般的なシャクリ方であればどれもストレスはありません。

ただし、本当に向いているのはショートジャーク系で、スラックジャークなら同シリーズのshallow、バシバシとシャクりたいならdeepが向いていると思います。

潮流を感じやすい

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穂先が柔らかいので、潮流の変化をかなり敏感に感じられます。(購入理由の大部分がこの点)

糸を張って穂先にテンションをかけておけば、潮流の強弱や向き、エギが底を転がる様子、2枚潮などがよく伝わります。

「海釣りは潮次第」だと思っているので、潮流の変化が分かりやすいことは私にとって最大の利点です。

アタリを取りやすい

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潮流の変化が分かりやすいということは、イカのアタリも分かりやすいということです。

柔らかい穂先のおかげで、テンションが掛かるアタリも抜けるアタリもよく伝わります。日中は糸でアタリを取ることが多いのですが、糸が見えない夜間は大きな武器です。

以前に穂先の硬いロッドを使っていた時は、抜けるアタリを取るのが難しかったのですが、スペシメン86に変えてからはそれが簡単にできるようになりました。

そういった意味では、「初心者でも釣りやすいロッド」と言えるかもしれません。

なんちゃってSTRと好相性

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私は深い場所や速い潮を釣る時に、スクイッドシーカーライトチューン(軽めのティップラン用エギ)を用いた、なんちゃってSTR(ショアティップラン)を行います。

この釣り方は、全体的に硬い竿や柔らかい竿だとシャクりにくかったり、アタリを取りにくかったりするのですが、スペシメン86の調子は良い塩梅にマッチ。

バシバシとしたワンピッチジャークでしっかりと誘え、テンションフォール中や水平スライド時の抜けアタリをキャッチできます。

もちろん、STR専用ロッドを用意するのがベストですが、通常のエギングと兼用できるのは大きなメリットです。


めちゃめちゃマルチに使ってます

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ここまではエギングでの使用感をお届けしてきましたが、ここからが本番です(笑)

というのも、私はスペシメン86を万能竿として使用しており、エギングは全体の4割程度。つまり、残りの6割は他魚種に使っているということです。

「ショアから狙う魚はだいたいエギングロッドで釣れる」と思い込んでいる私が、いくつかの魚種での使用感をお伝えします。

ライトショアジギング

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堤防・サーフからのショアジギングにもスペシメン86は大活躍。

専用ロッドのように重たいジグをフルキャストすることはできませんが、PE0.6号を使えばビッグバッカー(自重27g)がぶっ飛んで行きますよ!

さすがにブリクラスは怖いですが、60cm程度の青物やサワラ、タチウオなら心配はありません。

軽くて魚の引きを楽しめるので、ショアジギングタックルよりもショアジギングで使っています(笑)

シーバス

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シーバスも何の不満もなく楽しめており、バチ抜けから大型ベイト(マイワシ)パターンまで、スペシメン86で楽しんでいます。

3gのジグヘッドや20g程度の鉄板バイブ、大型ミノーもこのロッド1本で対応中。大型のルアーでも、セットアッパー125のような引き抵抗が少ない物を選べばストレスはありません。

もちろん、全部のシーバスルアーを使えるわけではありませんが、ある程度竿にあったルアーさえ選べば、どんな場所でもシーバスを釣れると思っています。(ただし、地磯やウェーデングで使ったことはありません)

80cmまでは数多く釣りましたが、余裕を持ってやりとりできましたよ。

ライトゲーム

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1gや2gのルアーを用いたアジング・メバリングは厳しいですが、5g程度のルアーを使うライトゲーム(メッキやチヌなど)は快適に楽しめます。

穂先が柔らかく、軽いルアーをバス投げできるため、エギングロッドの中でもかなり軽量ルアーへの適性が高い部類に入るでしょう。

細いPEを組んでいることもあり、小型のプラグなどでも十分な飛距離を稼げます。

ちょい投げ

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エギングと同レベルでキスのちょい投げを愛しており、「ちょい投げこそエギングロッドの本質が問われる!」と思っています。

穂先が柔らかいので目感度もよく、底質の判断が容易で駆け上がりなどの変化も敏感に伝えてくれます。また、キスのアタリをしっかり乗せて針掛かりさせてくれるところもGOOD。

「開発時にキス釣りのテストもしたのかな?」と真剣に思うほど、キスのちょい投げとは好相性です。


86tiptoptwoの弱点

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5年も使うと、弱点もかなり見えてくるものです。すべて書きます(笑)

ラインを通すのが面倒

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小径ガイドがたくさん付いているのでラインを通すのがかなり面倒です。冗談に聞こえるかもしれませんが、大径ガイドの竿と比べるとその差は歴然。

眠たい時や夜間はストレスです。老眼の方にも優しくないと思います。

重い

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自重は122g。

86Mで100gアンダーのロッドが多い現在、同価格帯のロッドと比べるとかなり重い部類です。

イグジストと組み合わせると322gあり、20カラマレッティー852Mと19ヴァンキッシュのセット(262g)を借りた際は、「これが時の変化か……」と思ってしまいました。

「軽さが命!」という方には、間違いなく向かないでしょう(笑)

そんなに飛ばない

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先調子であるがゆえに穂先側でキャストすることになるため、ロッド全体を使って投げる(ウエイトが胴に乗りやすい)竿に比べると、飛距離は伸びません。

糸抜けも良い方だとは言えず、雑に投げるとたまに穂先に糸が絡みます。(投げ方にも問題あり)

しかし、そこまで飛距離を重視していないことと、細いPEを使っていることもあり、あまり不満には感じていません。

遠距離・深場は苦手

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穂先側がかなり曲がり込む竿なので、遠距離(潮に乗せてエギを流した時など)や深場などで、エギをクイックに動かすような使い方には適していません。

竿が曲がって力を吸収するため、上記のような状況ではあまりエギが動いていないと思います。(もちろん、それが良いこともある)

そのため、圧が掛かった状態のエギをバシバシと動かしたい場合は、胴調子寄りで硬めの竿(スキッドロウ86M)を使っています。

日焼けして退色する

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気に入っている青いブランクスの弱点なのですが、日焼けすることで徐々にではありますが退色します。

とはいえ、“微妙に”なので使っていて退色に気付くことはまずないでしょう。現に私も、どれぐらい退色しているかはわかりません。

では、「どんな時に気づくのか?」というと、竿を折った時です。

例えば、穂先を折ると1番節を交換するので、使い込んだ元竿(2番節)に新しい1番を継ぐことになります。そうすると、元が薄くて先が濃いパンダ状態に。知人のパンダスペシメンはかなりダサかったです(笑)

余談ですが、このような理由で淡い色の採用を見送っているメーカーもあるようです。

折れてもまた買うわ!

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弱点もたくさん書きましたがすごく気に入っている竿で、この先も長く使うつもりです。

職業柄、いろいろなメーカーの最新ロッドを使う機会も多かったのですが、「買い換えたい」と思ったことは一度もありません。

この竿に感覚が慣れてしまっているのもあるかと思いますが、それだけ魅力を感じているということです。たぶん、折れてもまた買い直します。

今となっては「ぜひ使ってください!」とはなかなか言いにくい古い竿ですが、興味が沸いたら1度触ってみてもいいと思いますよ。
撮影:TSURI HACK編集部
ITEM
ブリーデン スペシメン86 3T tiptoptwo

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TSURI HACK編集部

TSURI HACK運営&記事編集担当。海から川・湖、エサ釣りからルアーまで幅広く釣り情報をお届けします!

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