【春イカ攻略Q&A】凄腕エギンガーに聞く春のエギング講座
春のエギングは産卵を迎える大型のイカを狙うことが出来るハイシーズンです。ポイント選びからアイテムの選び方まで、今まで秋しかエギングをしてこなかった人も春エギングにデビューできるよう、今回は凄腕エギンガーにレクチャーしてもらいました。
2023/10/16 更新
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編集者
TSURI HACK編集部
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釣り好き!まっちゃん
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デカイカシーズン到来

春のエギングといえば、産卵を迎える大型のアオリイカが狙える絶好のハイシーズン。
筆者である釣り好きまっちゃんも、シーズンの開幕をワクワクしながら待っています。
とはいえ、秋のエギングとはまた違ったイメージもある春のエギング。一筋縄ではいかないことが予想されるため……。
レクチャーを頼んできた

九州北部エリアをメインフィールドにする、私の友人「タケちゃん」にレクチャーをお願いしました!
エギングのパイオニア「YAMASHITA」のフィールドスタッフを務め、時には九州から飛び出し年中イカを追いかけているタケちゃん。
自身のYouTubeチャンネル“釣り好きタケちゃんネル!!”の活動や、釣り雑誌のコラム、大会の運営など活動も多岐にわたる凄腕アングラーなのです。
春のエギングは何が特徴なの?

タケちゃんと合流し、早々とエギング談義に盛り上がる釣り好き!まっちゃん。
さっそく春のエギングについてポイントを聞いてみましょう。
春イカのキーワードは“接岸”

暖かくなり水温も少しづつだけど上がってきているね。
今のうちに春エギングの準備しないと……って思うんだけど、どうしたらいい?
どうって(笑)まぁ色々あるけど……何と言っても“接岸”がキーワードだね。
春は大型が接岸してくる時期。回遊してくるポイントを読んで、先回りすることが最重要よ。
なるほど、ポイント選びが重要なわけですな。具体的にはどんなことをやってポイントを決めよる?
正直、一概には言えないんだよ。釣り場によって接岸のタイミングは大きく変わるからね。
それも重要! ただ、それはあくまで基本だから。その年やベイトパターンによって左右されるから、結局は通うポイントのパターンを見極めることが重要になるよ。
じゃあどうしたらいいのよ!

でもさ、エギングを始めたばかりのビギナーさんや初めての土地に行ったとき、現地のパターンを見極めるのは難しくない?
そうだね。情報が少ないと確信も持てないから、「イカ絶滅しとらん?」ってモチベーションも下がってしまう(笑)
でしょ? じゃあ、実際情報が少ない場所での立ち回りなんかはどがんしよると?
ベイトが多く、新しい潮が流れる外洋に藻場が絡むようなところをとにかく探してランガン。後で説明をするけど、“春イカが好む要素が複数ある場所”を探すことが重要だね。
春イカ攻略のポイント選び“3大要素”

春イカ攻略①シャロ―エリア

まず初めに抑えていきたいのは、水深が浅いシャローエリア。
シャローはベイトの逃げ道が少ないため、イカの捕食スイッチが入り易いメリットがあります。
水深1メートルを切るような場所にとんでもないモンスターが居るケースも。
こんなところにイカは居ないと決めつけず、まずはエギを通してみることが大事。水深がないのでシャロータイプ餌木の出番ばい。
春イカ攻略②藻場

海中に生い茂る“藻場”は、またイカが外敵から身を守る安全地帯。
藻が多すぎると釣りにくいかとは思いますが、藻の中に身を潜め捕食のチャンスを覗っている個体もいます。藻の合間を縫うようにピンスポットなシャクリで誘ってみて下さい。
カンナに藻やゴミが引っ掛かっているとイカは違和感を覚えて抱きません。毎投ごとにカンナをチェック!
春イカ攻略③潮通し

潮通しは最重要です。
潮が止まっているとプランクトンや海中酸素が減少し、ベイトの動きが鈍ることからイカの捕食行動がストップしてしまいます。
潮の変化する瞬間はチャンスとなりますので、エギに伝わる潮の感覚を感じながらイカが居そうなポイントへエギを送りこみましょう。
場所によりイカの回遊や活性が上がる潮が必ず存在するので、ヒットした時の流れ方を覚えておくと次に繋がるばい!
春エギングは必要アイテムも違うの?

ショアからキロオーバー、あわよくば2キロ以上とランカーアオリが狙える春。やっぱエギは大きい4号サイズを使いよる?
正解はイカに聞いてみないとわからん(笑)でも、自分は基本ずっと3.5号を使いよるよ。春イカ=大きいエギを使うってイメージがあると思うけど、3.0号や2.5号までバッグに用意してる。

でもエギのサイズを落としたら、イカのサイズも落ちてしまいそうな気がする。
釣り場のベイトが予想以上に小さく、シビアな春のデカイカが3.5号に反応しないことが結構ある。そんな時はエギをベイトサイズに合わせて攻略出来ることがあるけん、むしろデカイカを捕るためにサイズを落としているよ。
他にもラトルやグロー系など、出来るだけ多くの引き出しを用意しておくことがオススメばい!
ライン

これは人それぞれと思うけど、リーダーをフロロの2号から2.5号に変更するかな。
秋シーズンのまま、0.6号を使いよるばい! 強度はドラグ設定で調整できるし、やはり飛距離や操作性を優先したいかな。
タモ網

それと用意しておきたいのがイカをすくい上げるタモ網かな。
タモ網でよかと? エギングではギャフが使いやすくないか?
もちろんギャフが使いやすかとけど、卵を持った個体もいる春シーズン。 ギャフ掛けしてしまうとリリースが厳しくなるけん生態維持の為にもタモ網の準備をオススメしたい。
さすがはイカを愛し、イカに愛された漢!どちらも用意します(感激)
デカイカはもう目の前

何か今シーズンは自己記録更新の予感! って、あれ? 秋イカサイズなんだけど。

秋の新子シーズンのように数は多くありませんが、ビッグワンと出会える刺激的な春のエギングシーズン。
ビギナーさんもエキスパートの方も今春は自己ベスト更新を目指して、しゃくり倒してみてはいかがでしょうか。
春におすすめのエギ
低活性のスレイカに効くエギ王K。安定した姿勢を保ちやすく、スローにじっくりアピール出来るシャロータイプは春の必須エギばい!
強風にも強く、とにかく扱いやすいので私も手放せない一軍エギです!
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