ヒラメ釣りに適した竿とは?

高級魚の代表格であるヒラメは、船釣りの対象魚としても非常に人気があります。
各メーカーからヒラメ専用竿がたくさん発売されており、釣り場や釣り方に合ったものを選ぶのが重要です。
本記事では、元釣具屋の筆者がヒラメの泳がせ釣りに適した竿の選び方を解説し、おすすめのヒラメ専用竿を紹介します。
ヒラメ竿の選び方

まずはヒラメ竿の選び方を解説します。
竿を選ぶ際は、長さと硬さ、調子を確認しましょう。
長さは2.7m前後

ヒラメ釣りには2.5〜3m程度の長さが適しています。
その中でももっともオーソドックスなのは2.7mです。
短い竿は軽くて操作性に優れますが、波やウネリが大きい場合に仕掛けの安定性を損なってしまいます。
硬さ(号数)はオモリに合わせる

竿の号数(硬さ)は、使用するオモリに適したものを選んでください。
一般的には60〜80号程度のオモリを使うことが多いため、これらのオモリ負荷に対応する竿が万能だといえるでしょう。
「ライトヒラメ」と呼ばれるような、浅場で30〜50号程度のオモリを使う場合は、30号程度の柔らかい竿が適します。
近年はライトヒラメ専用竿も多く発売されています。
調子は6:4 or 7:3

ヒラメ釣りには、6:4調子もしくは7:3調子の竿を選びましょう。
6:4調子は柔軟で喰いこみに優れ、船の上下動を吸収するため、仕掛けの安定性を高められます。
7:3調子は仕掛けの操作性や底取り感度に優れるため、漁礁周りや根の荒いポイントにおすすめです。
代用できる竿

ヒラメ専用竿ではなくてもヒラメ釣りはできます。
長さ2〜3mで、6:4もしくは7:3調子、使用するオモリに対応した竿であれば代用が可能です。
オモリ負荷は近くても、極端に硬いタチウオテンヤロッドや、5:5調子のマダイ竿などは不向きなので避けましょう。
ライトヒラメならタイラバロッドなども流用できます。
おすすめのヒラメ竿13選
人気があるおすすめのヒラメ専用竿を集めました。
ぜひ竿選びの参考にしてください。
アルファタックル 喰わせヒラメ FT 240MH
| 全長(m) | 2.4 |
|---|---|
| 自重(g) | 135 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 124 |
| オモリ負荷(号) | 30-50 |
違和感なく喰わせるしなやかな6:4調子に設計された、ライトヒラメ専用竿です。
掌に馴染みやすい扁平形状のオリジナルリールシートを搭載。
ティップは2色に色分けされており、ベイトの動きや本アタリが判りやすくなっています。
40号程度のオモリが扱いやすいスペックです。
アブガルシア 黒船ライトヒラメ KLHC-245M
| 全長(m) | 2.45 |
|---|---|
| 自重(g) | 123 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 125.5 |
| オモリ負荷(号) | 20-80 |
60号程度のオモリが扱いやすい7:3調子のヒラメ専用竿です。
ブランクはX状のカーボンテープで締め上げられ、座布団級ヒラメが掛かっても耐えられるバットパワーを備えています。
喰い込みに優れる繊細なソリッドティップも搭載。
小口径ガイドを多点配置するマイクロガイドシステムにより、感度も高いです。
ダイワ ヒラメX MH-270・K
| 全長(m) | 2.7 |
|---|---|
| 自重(g) | 157 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 140 |
| オモリ負荷(号) | 40-120 |
オールマイティに使える7:3調子に設計された、ダイワ製ヒラメ竿のエントリーモデルです。
カーボンテープでブランクのバット部分をX状に締め上げる、ブレーディングXを採用。
細身ながら高い強度を確保しており、シャープな操作性を備えています。
穂先はグラスソリッドティップが搭載されており、目感度が良好です。
シマノ ヒラメBB MH270
| 全長(m) | 2.7 |
|---|---|
| 自重(g) | 168 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 138.2 |
| オモリ負荷(号) | 40-120 |
繊細さとパワーを備えた7:3調子に設計された、シマノ製ヒラメ専用竿のエントリーモデルです。
カーボンテープをX状に締め上げる強化構造のハイパワーXをブランクに採用。
ネジレが少なく、安心感のあるやりができ、とシャープな操作性を実現。
適度な硬さと感度を備えたグラスソリッド穂先を搭載しており、喰い込みに優れ、小さなアタリも弾きにくいです。
ダイワ アナリスター ヒラメ MH-270
| 全長(m) | 2.7 |
|---|---|
| 自重(g) | 170 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 139 |
| オモリ負荷(号) | 40-120 |
喰いこみと感度を重視したグラスソリッド穂先を搭載した、6:4調子のヒラメ竿です。
カーボンクロスを斜行させて巻き上げる強化構造のX45を採用し、ブランクのネジレを軽減。
大型ヒラメはもちろん、青物にも対応できるパワーを備えています。
ダイワオリジナルのエアーセンサーシートは、軽量で握り込みやすく、小型電動リールとの相性も抜群です。
シマノ ベイゲームヒラメ 64 M270
| 全長(m) | 2.7 |
|---|---|
| 自重(g) | 190 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 138.5 |
| オモリ負荷(号) | 30-100 |
荒れた状況でも活きエサをナチュラルに泳がせることを追求した、6:4調子の専用竿です。
カーボンテープを斜めに密巻きした三層構造のスパイラルXを採用しており、シャープな操作性とバットパワーを両立。
左右専用設計のXシートエクストリームガングリップを搭載しており、従来のリールシートよりも手とのフィット感が高められています。
トップガイド以外はアルコナイトリング仕様であるのも、Oリング仕様のヒラメBBと異なるポイントです。
アルファタックル kaijin ライトヒラメ 215/FSL
| 全長(m) | 2.15 |
|---|---|
| 自重(g) | 160 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 167.5 |
| オモリ負荷(号) | 20-80 |
しなやかに曲がり込むカーボンフルソリッドブランクを採用した、ライトヒラメ専用竿です。
アルファタックル伝統のカーボンソリッドは、カーボンの感度と軽さを損ねることなく、極限まで曲がるしなやかな粘り強度を実現。
フルソリッドならではの、トルク感と仕掛けの安定性が魅力。
ガイドは全て糸絡みの少ないSiCリング仕様です。
ゴクスペ 無限ピュア船ヒラメリミテッド 245
| 全長(m) | 2.45 |
|---|---|
| 自重(g) | 418 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 185 |
| オモリ負荷(号) | 60-150 |
粘りと喰い込みに優れるグラスソリッド仕様のモデルです。
強靭なバットパワーを備え、ヒラメはもちろん青物とも安心してやりとりができます。
オリジナルリールシートは剛性に優れ、取り回しも良好。
繊細な穂先の設計により、エサの状態やボトムの状態もよく判ります。
シマノ リアランサーライトヒラメ 73M230
| 全長(m) | 2.3 |
|---|---|
| 自重(g) | 136 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 118.3 |
| オモリ負荷(号) | 20-80 |
シャープで操作性に優れた7:3調子のライトヒラメ専用竿です。
ブランクには東レのナノアロイ®︎テクノロジーによって実現したスパイラルXコアを採用し、強度と操作性が両立されています。
穂先は高感度・高強度のタフテックインフィニティ(カーボンソリッド)を搭載。
リールシートはパーミングしやすいXシートエクストリームガングリップ、ガイドはオールSiCリング仕様と充実した機能を備えています。
ダイワ メタリアヒラメ MH-265・J
| 全長(m) | 2.65 |
|---|---|
| 自重(g) | 140 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 137 |
| オモリ負荷(号) | 35-120 |
ダイワ独自のチタン合金製穂先「メタルトップ」を搭載した、6:4調子のモデルです。
東レ(株)のナノアロイ®️テクノロジーを組み合わせることにより、さらに高強度化されたHVナノプラスをブランク素材に採用。
強化構造のX45や継部のパワーロスを軽減するVジョイントも採用され、細身軽量ながら高い強度とパワーを備えています。
穂先部にはカーボン製ガイドのAGSを搭載し、メタルトップとの相乗効果で感度は抜群。
シマノ バイオインパクト ヒラメ 73 MH270
| 全長(m) | 2.7 |
|---|---|
| 自重(g) | 206 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 138.3 |
| オモリ負荷(号) | 40-120 |
王道的なスペックの6:4調子に設計された、リアランサーヒラメの上位モデルです。
ブランクの基幹となるスパイラルXコアをハイパワーXで強化し、細かいピッチでカーボンテープをラッピングすることにより、非常に高い強度を備えていることが特徴。
穂先には柔軟なチューブラー素材であるソフチューブトップを搭載しており、軽量性と感度を備えつつ、しなやかさを両立させています。
独自のXガイドや中空構造のカーボンモノコックグリップも搭載され、感度は抜群です。
ダイワ 極鋭ヒラメ MH-270・K
| 全長(m) | 2.7 |
|---|---|
| 自重(g) | 123 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 139 |
| オモリ負荷(号) | 30-130 |
ヒラメ竿としては圧倒的に軽量に仕上げられているハイスペックなモデルです。
継ぎ目のパワーロスを抑えるVジョイントαによって、1ピースロッドに匹敵するスムーズな曲がりと強度を実現しています。
ガイドはオールAGS仕様になっており、感度と操作性をサポート。
さらに軽量ショート設計のSMT(スーパーメタルトップ)により、ヒラメのアタリや活きエサの挙動を明確に表現する目感度と手感度を備えています。
ダイワ 極鋭ヒラメ EX S/MH-272
| 全長(m) | 2.72 |
|---|---|
| 自重(g) | 118 |
| 継数(本) | 2 |
| 仕舞寸法(cm) | 141 |
| オモリ負荷(号) | 30-120 |
軽さと感度を追求して設計された、極鋭のさらに上をいくダイワのフラッグシップモデルです。
レジンをナノレベルでコントロールしてカーボンの密度を極限まで高めた、SVFナノプラスをブランクに採用。
高い強度を保ちながらもダイワ製ヒラメ竿では最軽量の軽さに仕上げています。
しなやかにチューニングしたSMTは、オートマチックに釣れる喰い込み性能を備え、目感度も抜群です。
適切な竿でヒラメを釣ろう!

専用竿を選べば存分にヒラメ釣りを楽しめますが、スタンダードなヒラメ釣りなのか、ライトヒラメなのかを間違えないようにしましょう。
竿の硬さとオモリ負荷がミスマッチしてしまうと、いくら専用竿とは言え快適な釣りはできません。
釣行予定の海域や船宿の情報をしっかりとチャックした上で、適切な竿を選んでくださいね。
