川釣りではどんな魚が釣れるかな?
川釣りで狙えるレギュラーメンバー達

川でよく見られるのがカワムツ、オイカワ、フナ、アブラハヤです。
地域によってはタナゴの仲間も掛かってくるでしょう。
オイカワやカワムツ、多くのタナゴのオスは、春になると産卵期を迎え鮮やかに発色します。
それはもう息を呑むほど美しいんです。
絶滅危惧種や希少種が釣れちゃったらどうしたら良い?

今では生息域が減ってしまっている絶滅危惧種や希少種は、環境さえ残っていれば意外と住宅地を流れる小川に住んでいたりします。
とはいえ、魚の種類に詳しくない場合は、見分けるのは至難の業ですよね。でも簡単な話です。
魚の種類に詳しくない方は、どの種類も平等に優しく扱ってあげてください。観察が終わったら、元の場所に元気なうちに逃がしてあげるようにしましょう。
素手で魚に触ると魚は弱ってしまうので、手を冷水につけてから触るか、タオルを使うようにしましょう。
川釣りの時期|春から秋にかけてベストシーズン
水温が上がると岸近くや支流に魚たちがやってくる

桜が散り、ゴールデンウィークの頃になると、深場でじっとしていた魚達がいっせいに動き始めます。
多くの種類の魚が産卵を意識して大きな川から小さな支流へ、深い場所から浅い場所へ移動し、沢山の餌を食べ始めます。
魚釣りに最も適した時期の到来ですね! 水温が下がり始める10月ごろまでがベストシーズンと言えるでしょう。
家の近くの川へ出かけてみましょう

何時間もかけて山奥まで出かけなくても、身近な川でも魚釣りを楽しむことはできます!
意外と住宅街を流れる小川でも、カワムツやオイカワが釣れたりしますよ!

青い婚姻色が鮮やかなオイカワ。関東以西に幅広く生息しています。
こんな鮮やかな魚ですが、都市型の河川や住宅街を流れる水路にも逞しく住んでいるのです。
用水路にだって魚は遡上してきます

こんな細い水路にでも魚はやってきます。
水草が生えていればなお良しですよ! 一年中、水が絶えない水路がオススメです。

ハゼの仲間のヨシノボリ。この魚も身近な魚です。
石やコンクリートなど硬い川底が大好きで好奇心や食欲も旺盛です!
餌を見つけたらすぐに食いついてくれる癒し系の魚ですよ。
釣れなきゃ移動しましょう

川釣りで魚と出会うコツは、釣れない場所や魚の姿が見えない場所で粘らないことです。
一か所で10分も竿を出せば充分。餌がかじられたりしなければどんどん場所を変えてみましょう!
川釣りの竿は、1本2,000円程度で十分です!
最低限必要な釣り具。気になるお値段は?

川釣りに必要な最低限の道具
- ・釣り竿:2,000円
- ・仕掛け:1,000円(予備含む)
- ・エサ:500円
- ・バケツ:500円
- ・ハサミ付きペンチ:1,000円 ・ライフジャケット:2,000円
- ※値段は目安です。バケツやハサミなどは代用品でもOK!
ザックリとですが、一式そろえても7,000円前後でお手軽に釣りが始められます。
ハサミ付ペンチってのは聞きなれないですよね。
魚から針を外したり、糸を切ったりするのに必要な便利グッズです。
タカミヤ ステンレスアングラーズプライヤー
オールステンレス製(PVCハンドル)
セーフティーロック付き
機能:スプリットリング外し・ハリ外し・ガン玉つぶし・ガン玉開き・ラインカッター・ワイヤーカッター
セーフティーロック付き
機能:スプリットリング外し・ハリ外し・ガン玉つぶし・ガン玉開き・ラインカッター・ワイヤーカッター
格安の竿で充分

リールのいらない釣り竿をのべ竿や万能竿と呼びます。
長さは2.4mから3.6mの物がオススメです。
子供と一緒に楽しんだり、狭い水路で釣りをする場合はもっと短い竿の方が良いでしょう。
そんな時は裏技です!
のべ竿を短くする方法

竿の一番下の部分、竿尻のキャップを開けて使いたい長さの分だけ竿を取り出して使うことで、短くできます。
ですので、長い竿を買っておけば1本で様々な場面に対応できますよ!

竿を長くする必要があるのは、水深が深い場所や足場が高い時です。
そのような場所は、魚の姿を確認しにくいことや小さなお子さんには危険があるので、まずは浅くて水辺に近づける場所からはじめてみましょう。

釣り竿は短い方が扱いやすいので、まずは2m前後の長さで試してみるのがオススメですよ。
川釣り仕掛けはセット品でOK
魚釣りの仕掛けって複雑ですよね……

魚を釣るための仕掛けは、糸・ウキ・オモリ・針で成り立っています。
それぞれ購入し、仕掛けを作るのはちょっと大変です。
ご安心ください! 釣具店や通販では「セット商品」が数多く売られています。
風が強かったり、魚が掛かって焦ってしまうと仕掛は絡まりやすいので、予備は多めに。竿1本あたり3セット前後用意すると良いでしょう。
ささめ針 池 川うき釣り用 小物釣り仕掛け
長さ:3.6~4.5m
ウキ:本格高級ウキ1個
オモリ:ガン玉
交換用針:2本
対象魚:ハヤ(ハエ)、フナ
ウキ:本格高級ウキ1個
オモリ:ガン玉
交換用針:2本
対象魚:ハヤ(ハエ)、フナ
ここで仕掛の長さに注意です。
使う予定の竿の長さと同じものを選ぶようにしましょう。
針は小さい物を余分に用意しましょう
川魚と確実に出会うコツとして、小さな針を予備として持っておくことをオススメします。
タナゴやモツゴといった口の小さな魚がいる場合に活躍しますよ!
川釣りの餌(エサ)はなにがいい?
餌はミミズが一番

川魚を狙う場合、最も汎用性の高い餌はミミズです。
一部、ゲンゴロウブナやハクレンなどと言ったプランクトンしか食べない魚を除き殆どの魚を狙うことができます。
タナゴもブラックバスもコイもナマズも……皆ミミズが大好きなんですね!
ミミズは河原や山の土を掘り返して探してみるも良いですし、お近くの釣り具屋さんで購入するのも良いでしょう。
出品数こそ少ないですが通販でも入手できそうです。
ミミズは高温と乾燥に弱いので、暗くて涼しい場所で保管しましょう。
ミミズの付け方

最初はミミズの先端にチョンと針をかけてください。1匹丸ごとで良いですよ。
活きの良いミミズは水中でとにかく暴れます。
また、独特の匂いで魚を集めてくれます。まずは、川魚が目の前に潜んでいるか探ってみましょう。
かじられたらチャンス!

かじられたらその場所に何か魚がいる証です!
このサイズのミミズを食いちぎることができる魚は、10cm以上はありそうですね。
何度か大きなミミズをかじらせて、魚のやる気を上げるのがコツです。
それでは、食わせに移りましょう!

今度は針の大きさと同じくらいまで一気に小さくしてみましょう。
これで、一飲みにしてくれますよ!
千切ったミミズはまだ使えるので取っておくと良いでしょう。

型の良いカネヒラというタナゴが掛かってきました。
ミミズはつける大きさで魚を集めたり、食わせたりできる万能餌です。
でも、やっぱりミミズはちょっと……。 という方にはこんな餌もありますのでご安心ください!
チューブ状の餌もオススメ

こちらは練り餌がチューブになった製品。
ハエって書いてますが、ハエの成分は入っていないのでご安心を(笑)
川魚を総称してハエやハヤと呼ぶんです。

針につけるだけで非常に使いやすい餌です。
ミミズ程ではありませんが、ちゃんと魚が釣れる餌ですよ!
ただし、柔らかな餌なので魚にちょっと突かれただけで針から餌が取れてしまいます。
始めは大きく、魚がいたら小さくすべし

ミミズと同じ要領ですね。最初は針にたっぷりつけて魚からの反応を得ましょう。
魚が集まってきたり、見つけることができれば針の先端に小さくつけてみましょう。

細かいことですが、針の先っちょに小さく餌をつけるのがコツですよ!
魚の掛かりがとても良くなるのでやってみて下さい。

時にはこんな大きなフナが掛かることも!
小さな水路や小川でも、魚は逞しく生きています。
皆さんも初めての川釣りに出かけてみてはいかがでしょうか?
筆者紹介

初めての1匹を求めて世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズ(兄)。
餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。
どえらい魚を獲った!もはや釣りを越えて!色んな人と繋がって!特大天然メコンオオナマズ! 240 cm175 kg 捕獲です!!ホント色んな人に助けられてこの魚と出会うことができました!メコンオオナマズに関わる全ての人に感謝でいっぱいです!! pic.twitter.com/JHWpNdLAvX
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) September 16, 2017