休日、どこへ釣りに行こう?
みなさんと同様、怪魚ハンターを職業にしていても悩みは同じです。
そんなとき、「今の時期(10月)ならベッコウゾイ出るよ。今すぐ仙台においで」と甘い誘いが。
東宝地方や伊勢・三河湾ではタケノコメバルと呼ばれ、人気のロックフィッシュ。愛知県出身の僕にとっても、お馴染みの魚です。
釣ったことある魚だけど、1ozシンカー使った豪快なロックゲームは魅力的です。
「宮城ならシャコも釣れるよ」(友人)
「kimiくんシャコ釣ったことないでしょ?」
なんと宮城県仙台湾ではシャコを狙って釣る文化があるんだとか。それにしても僕の性格をよく知った友人なこと(笑)
仕事柄、珍しい釣りが大好き。釣ってみたいに決まっているじゃないか!
「目の赤いボラも釣れるよ」(友人)
「今ね、目の赤いボラが溜まっている河口があるからそこも案内するよ」
僕の大好きなメナダの写真まで送ってくるとは……。宮城の友人には敵いません。完敗です。
と言うことで、いざ宮城県へ出発です。
牡鹿半島の地磯へ
初心者向けの磯へエントリー
宮城県・牡鹿半島にて友人と合流し。早速地磯へ降りていきます。
テキサスリグによるロックゲーム開始です!
いきなりヒット!
釣りを開始するやいなや友人がアイナメをキャッチしました。
流石、牡鹿半島!魚からのレスポンスが早いなー。
釣れ盛るアイナメたち
案内してくれた友人も立て続けにアイナメを釣っていきます。
僕も負けていられません!
アドバイス通り、ビーズを追加して音によるアピール要素をいれてみます。
東北ロックゲーム面白すぎでしょ!
僕にもアイナメが掛かってきてくれました!
鉛やタングステンよりも比重の軽い「ブラスシンカー」で、フォールスピードを抑えてあげることも重要なようです。
シンカーの素材を変えるなんてちょっとしたことですが、適材適所とはまさにこのこと。
タングステンよりも根掛かりが減り、バイトも増えました。
ベッコウゾイも来たぞっ!
ワームをサイズアップし、さらにフォールの時間を長く稼いでみると明快なバイトが!
三河湾ではズル引きで狙うことの多かったタケノコメバルですが、東北の地磯で狙うベッコウゾイはリフト&フォールが効きそうですね。
ルアーは大きい物の方が良いそうで、最低でも4インチ、6インチ以上でも躊躇なく食ってくるそうですよ!
本当に狙ってシャコって釣れるの?
地磯から漁港へ移動
シャコの大好物であるアオイソメを購入するため釣具店に立ち寄ると、なんとこぢんまりながら「シャココーナー」があるではないですか。
もしかして本当にシャコ釣れるかも!(未だにシャコが釣れるなんて疑ってます)
具体的には段差を付けた、いわゆる多本針仕掛けです。シャコが餌を抱えて巣穴に戻るときに、体のどこかに刺さるのを狙うといった感じですね。
シャコ釣り開始
砂と泥の中間的な底質の漁港でちょい投げをすること10分。
なんら異常なし。ピクリともしません。
でも周りを見渡すと、同じような釣りをされている釣り人が沢山います。きっと釣れるはず。
海釣りって、釣り人がいるだけで安心感がありますよね。
シャコって割とグロテスク
そろそろ回収してみて!と言われて仕掛をあげてみると何やら若干重い気がする……。
しなやかなティップの竿であれば楽しめます。
なにより美味しい食材です。持ち帰る場合はエアレーションをして、活かして持ち帰りましょう。
生のシャコが出回らないのは、傷みやすい食材だからなのです。
ここで山根のシャコ雑学タイム
ヒトは3色(赤・緑・青)の色を見分けることができるのは有名な話しかと思います。
鮮やかで特徴的なシャコの目は、何と12通りの色を識別できる能力があるといわれています。
「3色のその先って何?」ってなりますよね。紫外線だったり円偏光がそれにあたるようで、もはや異次元です。
濁った水の中でも色が分かったり、お互いにコミュニケーションをとったり、方角を把握したりとか諸説あります。
本当にシャコ釣れたよ
やっぱり初めての一匹って得られる知識が多くて嬉しいものです。
シャコ釣って大はしゃぎする僕を見て、「これでこそkimi君だよなー」って面白がる仙台の友人お2人に感謝です。
遥々、宮城県まで釣りにきて良かったー!(嬉)
大好物“メナダ”を狙います
そもそもメナダって?
全長最大1mにまで成長するボラの仲間です。目の周りが赤いことや上顎(上くちびる)がボラより下に巻き込んでいることで見分けられます。
九州以北の日本各地に生息しているため、もしかしたら皆さんも知らずに釣ったことがあるかもしれません。
ボラと同じようにオキアミや食パンで釣ることができますよ。
赤目がカッコイイぞ
だんだんと日が陰り、帰る時間が近づいていてきましたが、夕マヅメ効果の援護を受けてなんとかメナダもキャッチ!
何でも狙って釣れると面白いし、嬉しいものです。
皆さんも、初めての1匹を求めた魚釣りに出かけてみてはいかがでしょうか?
ライタープロフィール
山根 kimi ヒロユキ
“初めての1匹”を求めて、世界中どこへでも行く怪魚ハンター「山根ブラザーズ」の兄。釣りに留まらず、ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。
どえらい魚を獲った!もはや釣りを越えて!色んな人と繋がって!特大天然メコンオオナマズ! 240 cm175 kg 捕獲です!!ホント色んな人に助けられてこの魚と出会うことができました!メコンオオナマズに関わる全ての人に感謝でいっぱいです!! pic.twitter.com/JHWpNdLAvX
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) September 16, 2017
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