実は“巻き”で差が出てる
上手い人にどうやって釣るの? と尋ねると、「投げて巻くだけ」という回答が返ってくることありませんか?
ルアー釣りをする人は誰だって投げて巻いてる……でも、どうしてこんなに差が生まれるんだろう……。
と頭を抱えている人も多いのではないでしょうか。
なぜ差が生まれるのか? それは“巻き”という一見シンプルな行為に大きな違いがあるのです。
少し意識を変えて巻けばもっと魚が釣れるようになるのです。
基本は一定スピードで巻くことが重要
ただ巻きで最も重要なことは、一定に巻くことです。
同じ速度でルアーを泳がすのは意外と難しいこと。
ルアーがもっとも良い動きをするリズムで巻き続けることを意識しましょう。
スピニングはハンドルの重力に要注意
スピニングリールはほとんどの場合、シングルハンドルがついています。そのため重力の影響で巻きのリズムが崩れがちです。
上から下にハンドルを回すときは速く
下から上に回すときは遅くなります。
シングルハンドルでも同じスピードで巻けるように意識してみましょう
難しい人のためのダブルハンドル
それでも一定に巻くのは難しいもの。そんな人はダブルハンドルのリールを購入したり、ハンドルだけをダブルに交換するのも手です。
ダブルハンドルは中心から均等にハンドルが伸びているため、シングルハンドルに比べて安定して巻けるメリットがあります。
シマノ ヴァンキッシュ C3000SDH
自重:175g
最大ドラグ力:9kg
巻取り長さ:78cm
ナイロン糸巻量 (lb-m):5-110/8-70
フロロ糸巻量 (lb-m):4-130/6-80
PE糸巻量 (号-m):0.6-200/1-120
ベイトは遠投先と手前で巻き取り量が違う
ベイトリールは遠投するとスプールの糸が減っていきます。そのためスプール1回転の巻き取り量が著しく短くなります。
同じ速度でハンドルを回した時、ルアーが自分に近くになればなるほど、ルアーの速さは加速していくのです。
ルアーの引き抵抗を頼りに遠くでも近くでも同じ速度でルアーが泳ぐように意識するとよいでしょう。
ロッドをブレさせない
安定したただ巻きを実現するためには、ロッドの先端をブレさせないことも大事です。
ここがブレてしまうと泳ぎに影響してしまいます。
ロッドのグリップエンドを脇で挟んだり、脇に当てたりして固定すると安定するでしょう。
もっと釣るためのただ巻き!
前項では、一定に巻くことがとても重要というお話でしたが、ここからはただ巻きをさらに進化させるためのポイントを解説します。
ロッドはルアーと平行に構える
実は、ルアーの泳ぐ方向に対して直角にロッドを構えて巻いてしまうと、ルアーに魚が食ってきても弾いてノラないという事態が多発してしまいます。また、フッキングの動作に移るのも難しいです。
基本はルアーの泳ぐ方向に対して、ロッドを平行に構えるようにしましょう。細かい操作もやり易くなります。
ラインのたるみで“もっとノセる”
ラインに”たるみ”を作ってルアーを泳がせると、ノリも良くなり、ルアーの泳ぎもよくなります。
糸を弛ませて泳がせたときには、如実に糸の太さによって泳ぎが変わるので、ルアーにあったラインセッティングを見つけましょう。
ルアーが最も食べられるスピードを掴む
ルアーにはそれぞれ、もっとも食わせやすいスピードというものがあります。
例えばフローティングルアーの場合は浮いてくる力と相殺するようなスピードで巻くと魚の反応がよいことが多いです。
シンキングルアーの場合はルアーが“泳ぐか泳がないか”といった遅いスピードや、
動きが破断するギリギリの速いスピードで巻くとよく釣れます。
ルアーの持つ力を引き出せる速度というのを意識してみましょう。
ただ巻きが出来てこそアクションが生きる
ルアー釣りにはただ巻き以外にも、ストップ&ゴー・トゥイッチ・ジャークという様々なテクニックが存在します。
ですが、それらは「正しただ巻き」に組み合わせて初めて、最大の効果を発揮するということを覚えておいてください。
ただ巻きとはルアー釣りの基本であり、最も難しいテクニックのひとつ。年間300日ほど釣りに行く筆者も日々その難しさを感じて練習しております。
流れの有無やルアーによっても大きく変わるので、釣れるただ巻きに近づける様に意識して釣りしてみると釣果は自ずと伸びてくるでしょう。