玄界灘の釣況をレポート
例年、この季節になると、なかなかな出船の機会に恵まれない玄界灘。
ですが、この冬は暖冬傾向のためか12月から現在(1/15)まで予想以上に出船できていて、水温も例年より高い状態が続いています。
そんな2020年1月の玄界灘を、遊漁船「エル・クルーズ」の船長である筆者がレポート致します!
2020年1月の玄界灘は好調をキープ
12月も好釣果が続いていた玄界灘のヒラマサジギングですが、当記事を執筆している1/15現在に至るまで好釣果が続いています。
長潮や若潮など潮の緩い日は苦戦することもありますが、潮さえきちんと動いてくれれば連発を楽しめることも多い状況です!
4~8キロまでの連発を楽しめています!
現在のところキャスティングよりジギングの方が有利な展開が続いており、ジギングでは4~8キロサイズのヒラマサが数釣れています。
トップでも釣れないことは無いので、10キロオーバーの大型サイズを狙いたい方はキャスティングで狙ってみても良いかもしれません。
サワラ・でかヤズの釣果も!
ヒラマサの他にも、寒サワラやでかヤズ(ハマチ・ワラサ)もよく釣れています。
今時期に沖で釣れるサワラはサイズも良くて脂もノリノリ。炙りなんかで食べると、もう最高です!
でかヤズも、釣れるのは丸々と太ったコンディション抜群の個体が多いです。
玄界灘名物「寒ブリ」の釣果は!?
当船はヒラマサを狙って出船しており、お土産程度にヤズ・ハマチを狙うことはあっても、ブリ狙いの釣行はしていません。
なので親しい船長仲間に聞いてみたところ、昨年同様に暖冬傾向にある今シーズンも少々厳しい模様。
良い日に当たればそれなりに釣れるみたいですが、日ムラはあるようです。
それでも釣れれば10キロオーバーも多いので、気になる方はチャレンジしてみても良いかもしれませんよ!
ただし、片道2時間半程度、水深も深いので体力はかなり削られる釣りだと思います(笑)
おすすめのジグ
他の記事で何度も紹介しているので、いい加減しつこいように思いますが(笑) ロング系のジグがおすすめ。
個人的に好んで使用しているのは、CBマサムネとトゥルースピンジグです。
当船がメインで案内しているエリアは水深も浅いので、120~180グラムをメインに使用しています。
基本はシルバー・ゼブラグロー、イカパターンはゴールド系が◎
カラーはシルバー・ゼブラグロー系のカラーが無難ですが、イカパターンに偏ってくるとゴールド系のカラーが威力を発揮してきます。
すでにヒラマサの胃袋の中には小イカが入っていることも多いので、1~2本はゴールド系のカラーを忍ばせておくと良いですよ。
今後の予想
もっとも水温が低下する1月下旬~2月はタフな状況も少なくありませんが、現状から察するに、大寒波が入らない限りは現在の好調がしばらく続くのではないかと予想しています。
魚のコンディションも良くなってきているので、今後は更に期待できると思います!
サンマはまだ現れず……
12月中旬の時点で目撃情報があったサンマですが、少なくとも当船がメインとするエリアにはまだ入ってきていない状態です。
サンマが入るとヒラマサは上の層を意識するので、キャスティングが面白くなってくるのですが、今シーズンは果たして……?
いつサンマが訪れるかはサンマに聞いてみないと分かりませんが、いつパターンに突入しても良いように、キャスティングタックルを忘れずに持って来てくださいね。
寒ブリもまだまだ狙えます!
先述したように、専門に狙うわけではありませんが、それでも6~8キロサイズまでのヤズなら手堅く釣ることができます。
2月に入ってもまだまだ脂はノリノリですので、良いお土産になりますよ。
ちなみに、当船は1年中「ヒラマサ>ブリ」なので基本的にはヒラマサ狙いを貫きます(笑)
筆者の紹介
岩室拓弥
釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。
職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。