1番釣れるのはどこ?船長が語る“釣り座別のメリット&デメリット”

2019/11/07 更新

しばしばアングラーの間で議論される「釣り座」ですが、船前方側のミヨシが一番釣れるという話もよく聞きます。しかし、実際にどの釣り座が釣れるのかはその日の状況次第。釣れる・釣れないという話ではなく、釣り座別のメリット&デメリットをまとめました。


アイキャッチ画像提供:岩室拓弥

釣り座は釣果を左右する!?

船の釣り座の画像
アングラーの間で「どの釣り座が釣れるのか?」という議論がよく開かれますが、どの釣り座が一番良いのかは一概には言えません。

スパンカーを張るのか、パラシュートアンカーを打つのか、はたまたドテラ流しなのか。船・釣り物によって流し方が異なる上、自然条件も変化するからです。

確かに、条件次第では特定の釣り座が有利になることもありますが、それはあくまでタイミング単位での話。

しかしながら、釣り座別のメリットとデメリットは存在するので、今回はミヨシ・胴の間・トモの3種の釣り座について解説します。


ミヨシ

船の釣り座の画像
ミヨシとは、船の前方方向にある釣り座を指します。

メリット

・風・潮の向き次第で先にポイントへ入りやすい

・広範囲(船前方側)に釣りがしやすい ※特に船首

・キャスティングがしやすい ※特に船首

・スペースが広いので荷物が置きやすい ※船の大きさ・タイプにもよる

・船長の視界に入りやすいので、サポートを受けやすい

デメリット

・船全体の中で一番揺れやすい

・風や波があるときは、ポイント移動の度にいちいち後ろに移動しなければならない

胴の間

船の釣り座の画像
胴の間とは、船の中央部の釣り座を指します。

メリット

・船全体の中で一番揺れにくい

・船の向き、太陽の位置次第では日陰になる

・キャビンを背もたれにして釣りをすることができる

・船長との距離が近いので、船長とコミュニケーションがとりやすい

・魚探を覗きながら釣りができる場合もある

デメリット

・両隣に釣り人がいるので、左右方向へ流しにくく、おまつりしやすい

・両舷で釣りしている場合は、反対側(逆舷)の人ともおまつりしやすい

・船によっては船べりが低くて前傾姿勢を保ちにくい

・艤装の有無次第だが、キャスティングの釣りの際、オーバーヘッドキャストがしにくい

・スペースが狭くて荷物を足元に置けない

・ジギング船の多くはキャビン側面にロッドホルダーを設置しているので、立てているロッドが邪魔になる場合がある


トモ

船の釣り座の画像
トモとは、船の後方部にある釣り座を指します。

メリット

・風・潮の向き次第で先にポイントへ入りやすい

・スペースが広いので荷物を置きやすい

・ミヨシに比べれば揺れが少ない

・広範囲(船後方側)に釣りがしやすい ※特に大ドモ

・オーニング(日よけ・雨よけ)があれば、日差し・雨をしのぎやすい

・スパンカー(帆)やオーニングなどの艤装品がなければ、キャスティングしやすい

デメリット

・ペラ・シャフトにラインを巻き込む恐れがある

・艤装品やペラがあるので、魚とのファイト中に後や反対側に回り込みにくい場合がある

・スパンカーやオーニングなどの艤装品が釣りの邪魔になることがある ※特にキャスティング

・エンジンを掛けたままの釣りの場合、排気煙を浴びやすい

・船長の視界に入りづらいので、サポートを受けにくい

・胴の間に比べると揺れやすい

特徴を把握しておくことが大切

船の釣り座の画像
潮・風・浪・うねりなどの自然条件、船の設備、同船しているアングラーの熟練度によって異なる場合もありますが、以上が基本的な各釣り座の特徴です。

こうしてみると、デメリットが少なくメリットの多いミヨシが人気なのは頷けますし、釣りをしやすいことが「一番釣れる」と言われる要因かと思います。

しかし、胴の間・トモにもメリットはあり、どのメリット or デメリットを重要視するのかは人それぞれでしょう。

乗合船の場合は毎回希望が通るとは限らないので、各釣り座の特徴を頭に入れておき、釣り座に合わせた釣りができるようになるといいと思いますよ。

最後に……

船の釣り座の画像
釣り座の決め方は、じゃんけんやクジ、先着順など、遊漁船によって違います。

誰しも希望の釣り座に入りたいと思いますが、ビギナーの方やご年配の方、小さなお子様などと乗合いになることもありますので、心にゆとりを持ってお互いが配慮できるように心掛けると良いでしょう。

そうすれば、きっと楽しい1日を過ごせると思いますよ。
画像提供:岩室拓弥

筆者の紹介



岩室拓弥
釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。

職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。

遊漁船 エル・クルーズHP

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岩室拓弥
岩室拓弥

釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。

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