玄界灘の釣況をレポート
北西風が吹き荒れる12月に入ると、出船する機会が少なくなってくる玄界灘。
例年通り、時化の日が多くなってきましたが、2019年12月の玄界灘ジギングの釣況はどのようなものなのか。
遊漁船「エルクルーズ」の船長である筆者が、レポートいたします!
12月の玄界灘は近海が好調
水温が下がる季節になると、魚はより水温が安定している沖のポイントへとポジションを移動します。
しかし、今年は例年と比べてまだ水温が高いようで、まだまだ水深40メートル程度の近場のポイントでも好釣果が出ています。
ちなみに、前回の出船時に1ヵ月振りに60メートルエリアも探ってみましたが、思ったような釣果は得ることはできませんでした。
圧倒的に浅いポイントの方が釣れるというのが、12月時点の釣況です。
10キロオーバーも出ています!
つい先日も近場のポイントで12キロの良型ヒラマサをキャッチできました。
他にも10キロには届かないまでも、6~8キロ級の個体もよく釣れています。
玄界灘でおすすめのジグ
釣果が出ているのは、やはり細身形状のロングジグ。
以前の記事でも紹介しましたが、私がおすすめするのはCB.マサムネ、MMジグⅡ、トゥルースピンジグ(上から)です。
ジグ選びに迷った際は、とりあえずCB.マサムネを持って来ていただければ間違いないと思います。
スミス CB.マサムネ 155g
今後の展望
これからは厳寒期を迎える玄界灘。
ヒラマサやブリといった青物は、これからの時期どんどん脂を蓄えるので食味も抜群になってきます。
例年の傾向から、今後の見通しを解説します。
サンマが入ってくればトップも面白い
すでにチラホラと、サンマの目撃情報が入ってきています。
サンマが回遊してくると、トップで狙うキャスティングゲームが更に盛り上がってきます。
本格的なサンマパターンに入ると、ヒラマサはかなり上の方を意識するようになるので、ジギングよりもキャスティングの方が攻略しやすくなる傾向に。
「こんな所で出るの!?」と、びっくりするほど好反応になってくるので、キャスティングタックルを持っている方は必ず持ち込むようにしましょう。
ルアーは、別注平政かローデッドが定番で、大きさは180〜220ミリを目安にしてください。
シマノ オシアペンシル 別注平政 220F
マリア ローデッド F180
寒ブリもシーズンイン
普段は圧倒的に「ヒラマサ>ブリ」の九州人ですが、脂を存分に蓄えた寒ブリが狙えるようになり、この時期だけはブリの人気が急上昇します。
しかし、そうなるのも頷けるほど食味は抜群。とろけるようなハラミなんかは絶品なので、ブリ狙いの釣行も面白いと思いますよ!
ちなみに、私は1年中「ヒラマサ>ブリ」なので、当船ではお土産狙いでハマチを狙うことはあっても、基本的にはヒラマサ狙いを貫きます(笑)
筆者の紹介
岩室拓弥
釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。
職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。