磯竿について

磯竿とは、本来は磯でメジナ(グレ)を釣るための竿でしたが、現在ではウキ釣りに用いる竿全般のことを指します。
繊細なウキ釣りの仕掛けを扱い、引きの強い魚を釣り上げるために、長くしなやかに作られていることが特徴。
磯・堤防でのフカセ釣りやサビキ釣り、電気ウキ釣りと、幅広いウキ釣りに用いられています。
磯竿の選び方

磯竿を選ぶにあたっては、号数と長さに注目しましょう。『ダイワ 大島 1.5-53』という製品を例に挙げますと、1.5が号数、 53が長さ(m)を表します。数ある磯竿の中でも、“1.5号の5.3m”は王道規格。
ウキ釣り・ウキフカセ・ヤエン・サビキ釣り。チヌ・グレ・スズキ・アジ・サバ・イワシ・イカなど、堤防の人気ターゲットを幅広く網羅しています。70cmオーバーのスズキを釣り上げられるパワーを持ち、 それでいて軽くシャープに振り抜けます。
5.3mは長く感じられますが、長さゆえに幅広い仕掛けや魚種、フィールドに対応。この汎用性の高さが、“磯竿の王道”といわれる所以です。
▼号数について

号数の解釈はやや難解ですが、“号数=竿の固さ(パワー)”と覚えておけば大丈夫。
号数が大きくなるほど重いオモリや大型魚に対応できますが、細い糸が使えず、自重も重くなってしまいます。
▼長さについて

ウキ釣りやサビキ釣りの長い仕掛けを扱うためには、それ相応に長い竿が必要。長いからこそ使いやすいのです。
大物に対応した“3号4.5m遠投”
昨今、YouTubeなどでも見かける青物を狙った“泳がせ釣り”や“大物を狙いの釣り”をしたい。という方は、3-45遠投タイプがおすすめ。3-45遠投タイプは、サビキ・遠投サビキ・カゴ釣り・ノマセ釣り(泳がせ釣り)にベストマッチ。 アジ・サバ・イワシ・青物・タチウオなどが主なターゲットです。
遠投能力とパワーに長けており、重たいカゴ仕掛けを飛ばし、青物の強い引きにも対応可能。1.5号より竿が太く重たくなるため、やや短めの4.5mが快適です。
おすすめの磯竿<1.5-53編>
リバティクラブ 磯風 1.5-53・K(ダイワ)
「なるべくリーズナブルな価格に抑えたい」という方におすすめの1本。
価格の割には軽量で、かなり丈夫に作られているのでとても使いやすいと思います。非常に人気が高いロングセラーの磯竿です。
ホリデー イソ 1.5-530(シマノ)
アンダー1万円の価格帯で、リバティクラブ磯風と人気を2分するのがホリデーイソ。
こちらも軽量かつ丈夫に作られていることが特徴。2017年にモデルチェンジが行われており、設計が新しい点もGOODです。
ILインプレッサ 1.5-53・Y(ダイワ)
道糸が竿の内部を通るインターライン構造の磯竿です。一般的なアウトガイドの竿に比べて、雨や風による糸絡みなどのトラブルが少なくなります。
少し特殊な竿に感じますが、トラブルが少ないのでビギナーの方にもおすすめです。
ラフィーネ 1.5-530(シマノ)
上位機種に肉薄する性能で、ビギナーからベテランまで幅広いアングラーにおすすめのラフィーナ。
搭載されたスパイラルXはロッドのネジレとつぶれを抑制したシャープな使い心地で、軽量なXガイドはライントラブルを抑えたストレスフリーな釣りを実現しています。
がま磯 アルデナ 15-53(がまかつ)
多くの磯釣り師の憧れである「がま磯」。そんながま磯シリーズの中でも、もっとも手に取りやすいのがアルデナ。
最新のT1100GカーボンやCIMガイドが採用されていることに加え、クセのない調子に設計されているため、誰が使っても扱いやすい竿に仕上がっています。
おすすめの磯竿<3-45遠投編>
ホリデー イソ 3号 450PTS(シマノ)
上記で紹介したホリデーイソの3-45遠投バージョンです。シマノの磯竿は「PTS」が遠投仕様を意味します。
遠投磯竿ながら、自重205gの軽さが魅力です。
プロスペック イソ KW遠投 4505(宇崎日新)
入門者の方はもちろん、次のステップアップにもおすすめの1本。信頼性の高いKガイドを搭載し、糸絡みしづらいのでビギナーでも安心。
低価格帯ながらムダなものを削ぎ落とすことで軽量化しつつ、遠投竿に必要な性能を持った国産ロッドです。
インターラインリーガル 3-45遠投(ダイワ)
数少ないインターラインタイプの遠投磯竿です。竿内部には撥水加工がされており、太い糸の放出性能もアウトガイドに引けを取りません。
穂先への糸絡みが少ないため、置き竿スタイルにもマッチします。
磯竿ってめっちゃ楽しい

漂うウキが海中に消し込み、ムチのように大きくしなる磯竿。ルアーロッドや投げ竿では味わえない、美しいカーブが魅力です。
磯竿を曲げ込む感覚を味わったら、もうあなたはウキ釣りの虜でしょう。