小アジを美味しく食べよう

釣り対象魚の代表格であるアジ。
大きなものが釣れると嬉しいですが、堤防のサビキなどでよく釣れるのは小アジですよね。
この小アジ、刺身にするのはちょっと面倒だし、身も多くないし……と、ちょっと食べ方に悩む方も少なくないのでは?
しかし、少し手間をかければ美味しく食べられる魚ですので、今回はそんな小アジのおすすめ料理をご紹介したいと思います。
ちなみに、この記事では10〜20cmのアジを小アジと指すことにします。
下ごしらえが超重要!

小アジを料理するに当たって一番大事なのは、下ごしらえです。
先ずはよく切れる包丁を用意しましょう。ボクは研ぐところからはじめます。
アジ切包丁があるなら尚良し! です。

三枚に下ろすため、ゼイゴごと大名下ろしにするのですが、早速ここで包丁の切れ味が活きてくるわけです。
包丁がよく研がれているとサクッと下ろせます。

ゼイゴなどは後で処理していくので、細かいことは気にせずバンバン下ろしていきましょう!
細かい処理は料理次第なところもありますが、今回は内臓もウロコも取りません。

後はこの作業をひたすら繰り返すだけ。
下ごしらえが終わったので、ここから料理にしていきます!
おすすめ料理① たたき

下ごしらえが済んだら皮を引きます。
大きなアジなら手でめくれますが、小アジは小さいので包丁で丁寧に引きましょう。

どんどん皮を引いて身を集めていきます。
腹骨も抜かなくてOKです。

ある程度身がたまったら包丁で軽く叩きましょう。
この時、骨も切るイメージで叩くと小骨が気にならなくなりますよ。

好みの薬味を適当に入れます。
今回はネギと生姜とごまと大葉。

和えたら完成。これで大体小アジ10匹分ぐらいでしょうか。
レモンを絞ると美味しそうだったので添えてみました。

レモンを絞り、醤油をつけていただきます。
う~ん、間違いない美味しさ!
小アジなので脂は乗っていませんが、その分あっさりとしていて、これはこれで美味です。
おすすめ料理② にぎり

まずはシャリ作りから。米にすし酢をちらします。
ちなみに、ボクはいつも玄米を食べているので玄米シャリです。

切るようにすし酢を馴染ませます。
この時、木のまな板を使っていると、いい感じに水分を吸収してくれるのでおすすめです。

たたきの時と同じように皮を引きます。

血合い骨はかなり細いのであまり気になりませんが、腹骨は口に引っかかることがあるのですいておきます。

これでサクができ上がり。

漫画やドラマで観た記憶を元に適当に握り、アジのにぎりの完成です!
「にぎり寿司なんて難しそう……」と思われるかもしれませんが、やってみればわりと簡単です。

サクが小ぶりだったので、二切れ合わせて握ってみました。
では醤油をたらし、いただきます!

ぐはー、むちゃくちゃ旨い!
小アジとはいえ、立派にアジのにぎりです。
旨すぎてアッという間に7貫完食。
おすすめ料理③ 酢じめ

酢じめは巷ではなかなか食べられないので、釣り人ならではの料理です。
まずは塩を振って水分を抜きます。
身のサイズが小さいので10分程で十分です。

水分を抜いたら水で軽く洗い、水分を拭き、お酢で〆ます。
お酢の種類によって味の方向性が変わるため、自分の好みを探すのも面白いですよ。

漬ける時間は身の大きさ次第ですが、今回は5分ほど漬けました。

丁寧に皮を包丁で引きます。
骨に関しては、気になるようなら抜くのもアリですが、手間をかけたくないボクは抜きません(笑)

生姜と醤油でいただきます。

うわー、これも旨い!
なかなか味わい深い上品な出来で、料亭のお通しとして出てもおかしくないような一品になりました。
やや手間はかかりますが、ここまで美味しいと作らない手はありません。
おすすめ料理④ 唐揚げ

釣ってきたけど手間をかけられない! って時には唐揚げがおすすめです。
しっかりと揚げてやれば中骨ごとイケるので、小アジを余すことなくいただけます。
大量消費にも向いているし、一度揚げてしまえば数日間は食べられますからね。

塩やレモン、七味マヨネーズで食べると晩御飯の一品やおつまみとしてめちゃ重宝します。

アジフライももちろん美味しいのですが、フライだと中骨まで揚げるのが難しく、唐揚げよりもひと手間かかるので、手早くたくさん食べたい時は唐揚げがイチオシです!
小アジ、旨し。

釣るのは楽しいけど、食べるのはちょっぴり面倒な小アジ。
しかし、下ごしらえをキチンとしておくと手間がグッと省け、美味しく食べられます。
その美味しさを知ると、きっと小アジの評価が変わるはずですよ。
撮影:DAISUKE KOBAYASHI