キジハタ

学名 | Epinephelus akaara |
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分類 | スズキ目スズキ亜目ハタ科マハタ属 |
特徴 | 平均30センチ程度、最大60センチ程度まで大きくなる。 全体的にオレンジの体色をしていて、体側には薄い斑模様、全体的に朱色の斑点が入っている。 目が雉のような色をしていることが名前の由来。釣りではロックフィッシュゲームの人気ターゲットとなっている。 |
分布 | 青森県以南から台湾までの沿岸域。 |
生息環境 | 岩礁帯や漁礁など隠れやすい場所を主な生息域とし、特に砂混じりの環境を好む。単独で行動することが多く、また夜に行動することが多い。 |
食性 | 肉食性。甲殻類や小魚を捕食する。 捕食のために底から浮いてサスペンドしたり、岸壁に張り付いたりしていることも多い。 |
その他 | アコウ(関西・瀬戸内海地方)、アカアラ(福岡県・長崎県)など地域で様々な呼び名がある。 約40センチの大きさになるとメスからオスに性転換する「雌性先熟」の特徴を持つ。成長速度が遅く、40センチ程度まで大きくなるには約10年かかるとされている。 また単独行動が多いことから分かるように縄張り意識が強い。外敵に驚いても、再び元の位置に戻ることが多い。 |
主な食べ方 | 1.刺身 2.鍋 3.煮付け |
味わい | 白身で甘く、弾力のある身質をしている。ハタ類のなかでもトップクラスの高級魚で、料亭などにおいて重宝されている。 頭や骨などのアラからも旨みある出汁が出るので、鍋や汁物にも最適。 |
【ルアー編】キジハタの主な釣り方
キジハタで人気なのがルアーを使って狙う釣り方です。根掛かりしにくいリグや、餌となる小魚を演出しやすいリグを使用して狙います。
主に使用されるリグは以下の2種類です。
ルアーフィッシング①:テキサスリグ+ワーム
テキサスリグは引っ掛かりにくいバレットシンカーと、根掛かり回避能力に優れたオフセットフックを使ったリグ。
根掛かりしにくいのでキジハタが潜んでいそうな障害物周りを果敢に攻められます。
クローワームやグラブなどをセットして、リフト&フォールやボトムパンピングで誘うのが基本です。
ルアーフィッシング②:ジグヘッドリグ+ワーム

キジハタが小魚を追っていたり、水中にサスペンドしていたりしている時にはジグヘッドリグ+ワームの組み合わせがおすすめ。
ワームはシャッドテールタイプのような小魚をイメージしたシルエットのものを使ってみてください。
ブレードを装着してアピール力をアップさせるのもおすすめです。
【餌釣り編】キジハタの釣り方
キジハタは餌で狙うことももちろん可能です。小魚やアオイソメなどを餌として、底付近を釣るのに適した仕掛けで狙います。
餌釣り①:泳がせ釣り
アジなどの活きた小魚を餌に狙う泳がせ釣り。
キジハタは底近くに居ることが多いので、エレベーター仕掛けや胴突き仕掛けを使ってみてください。
泳がせ釣りではアタリがあってから、十分に食い込ませてアワセを入れつつ、ヒットしたら根に潜られないようにする必要があります。
餌釣り②:穴釣り
テトラや岩の隙間を狙う穴釣りでも、キジハタを狙うことが出来ます。仕掛けは中通しオモリやブラクリを使い、餌にはアオイソメやサバの切り身などを使用します。
根掛かりに注意しながら、キジハタが潜んでいそうな場所を丁寧に釣り歩くのがコツです。
キジハタ釣りの時期
キジハタ釣りの最盛期は6月後半から9月にかけて。
この時期になると産卵のために多くの個体が岸近くの浅場へと集まってくるため釣りやすくなります。
その他の時期では船から深場を狙うのが基本です。
キジハタ釣りの主なポイント
キジハタを狙う場合は、岩礁帯があることが大前提となります。
内湾で釣れることは少ないため、外洋に面したポイントで狙うのが良いでしょう。
ポイント①:堤防
堤防はキジハタの餌となる甲殻類や小魚が多く生息しているポイント。足場が良いので、キジハタが行動しやすい夜釣りもしやすいです。
岩礁帯やテトラがあり、潮通しの良い場所にある堤防を見つけて狙ってみましょう。
ポイント②:磯
磯は複雑な地形で隠れる場所が多く、キジハタが好んで生息するポイント。餌となる甲殻類や小魚も非常に豊富なこともキジハタが磯を好む理由でしょう。
磯では特に根掛かりに注意しながら釣りをしてください。
また安全に釣りを楽しむため、磯靴やライフジャケットなど十分な装備で足を運ぶようにしましょう。
高級魚キジハタを狙ってみよう
釣る以外には料亭などでしか食べられないキジハタ。
小型であってもよく引くので、根に潜られないよう心してやり取りしてください。
ルアーでも餌でも自分の好きな釣り方で、高級魚のキジハタを狙ってみてはいかがでしょうか。