キジハタのルアー釣り講座

キジハタ(アコウ)はルアー対象魚として人気の魚、ハイシーズンには専門で狙う! という方を見かける方も多くなりました。
確かにキジハタ(アコウ)は釣って楽しい・食べて美味しい、魅力溢れる釣り物。「釣れるならやってみたい!」 という方が多いのも頷けます。
しかしながら一癖も二癖もあるのが、キジハタのルアー釣りです。
初心者の方が独学で始めるというのは、少し難しい釣りかもしれません。
というわけで!
プロ召喚

キジハタ釣りの特別講師、金丸竜児先生をお呼びしました。
基礎から根掘り葉掘り聞いちゃいますよ!
▼金丸竜児プロフィール

ハタゲームのパイオニア。
ルーディーズ代表、APIAアンバサダーなど活躍の場も広いプロアングラー。
メインターゲットであるアコウ(キジハタ)は身近に釣れる魚の中で最も旨いと太鼓判を押す。
いまでは確立されたハタゲームですが、もともとはエギングの合間に遊びでアコウを狙い始めたことがきっかけなんだとか。
今回はYoutube連動企画です!
TSURI HACKTVで、今回の記事と同じ内容の動画をアップしています。
動画で見たい方は以下をチェックしてみてください!
時期と時間帯

時期と時間帯はターゲットを効率よく釣り上げるために必要不可欠な知識。
まずはターゲットのことをよく知ることが釣果への第一歩ですよね。
時期

地域で差はありますが、シーズンインはゴールデンウィークを迎える5月くらいからです。
産卵が絡んだ5~6月は、大型の個体が狙える絶好のハイシーズン。

9月~11月を迎えるとサイズは落ちるものの“数が釣れる”時期になってきます。
この辺はアオリイカを狙うエギングと似ていますよね。
時間帯

瀬戸内海など夜しか釣れない特殊なポイントも存在しますが、基本的には昼夜問わず狙うことのできるターゲットです。

もし、ピンポイントで狙うのであれば断然、朝マズメが有利ですね。
アコウ(キジハタ)は特に朝マズメに喰いが走る傾向が見られます。
タックルセッティング

パワフルな引きで根に潜り込む突進力のあるパワーファイター。
タックルはどんなものを使えばいいですか?
ロッド

トルクフルな引きに負けないパワーと、ボトム探知をする繊細な感度。
これがロッドの理想と言えます。

専用ロッドを購入すれば間違いないとは思いますが、いきなり専用品はちょっとためらいますよね(笑)。
まず1本って方には、汎用性の高いライトショアジギングロッド・シーバスロッドあたりが望ましいのかなと思います。
リール

ベイトリールという選択肢もありますが、バックラッシュのトラブルリスクが付きまとってきます。
まず始めるということであれば、スピニングリールが圧倒的にオススメです。
シーバスやライトショアジギングで使用するような、4000番前後のもので問題ありません!
ライン

メインラインはPEの1.2号。
リーダーはフロロカーボンの12~20ポンドを選んでいます。
狙うポイント

ハタの中でも、キジハタ(アコウ)は比較的身近な堤防に生息するターゲットです。
根魚と聞けば岩場を連想してしまいますが、必須要素ではないことを念頭に置いてください。

大事なのはウィード(藻場)と隠れられるストラクチャー。
アコウ(キジハタ)はとくにウィードが大好きですね。
ウィード・岩場・敷石・地形変化など、このような条件が絡む場所を入念に狙ってみてください。
ルアーの選び方

キジハタが捕食しているものは大きく2種類に分けることができます。
それはベイトフィッシュである魚とエビ・カニなどの甲殻類です。

エリアによっても異なりますが、シーズンインする5~6月は甲殻類に反応がいいことが多くありますね。
なので、まずは甲殻類系のワームで反応を見てもらえばいいかなと思います。

反応がなかったり、ベイトが目視確認できる場合は魚をイミテートしたシャッド系ワームやメタルジグの出番ですね。
またメタルジグはワームより飛距離を稼げるので、竿抜けポイントを打てる利点がありますよ。
ルーディーズ ハタ喰い蝦2,5〜3,5インチ
ルーディーズ ハタ喰い魚子 3.5〜4インチ
エコギア バルト 3,5インチ
ウエイトチョイス

悩みどころのウエイトですが、必要以上に重たいシンカーを使っているアングラーさんをよく見かけます。
重たくすればボトムは取り易いし風にも強い。楽なのはわかりますが、ここが大きな落とし穴。

上から落ちてくるものに反応するターゲットなので極力スローにルアーを見せてあげることがキーポイント。
ルアーフィッシングでよく耳にする、喰わせの間というやつですね。
ですのでボトムに到達するギリギリのウエイトが基本的な考え方と捉えてください。
リグの選び方は?

主に使用するのは直リグ、ジグヘッドの二つです。テキサスリグは中途半端なので、あまり使用しません。
沈下が早くてランガン向きな直リグ。ピンポイントで攻めやすいジグヘッドで使い分けをすると良いと思います。
ルーディーズ 根魚狩りJ・H 10〜35g
カツイチ デコイ ゼロダンロック 11〜21g
ルアーの動かし方

甲殻類系ルアーの場合、底に着いたらロッドを煽り小さくリフトしてあげてください。
その後はテンションフォールでアタリを待つ。この繰り返しが基本的な誘い方になります。
エビやカニをイメージしながら底から離しすぎないことがポイントですね。

小魚系ルアーも基本的な誘い方は変わりませんがリフト&フォールの間にスイミングを組み合わせてみましょう。
魚のような動きで喰気が立つこともありますよ。
フッキング&ファイト

モゾモゾと違和感やアタリが出たら、ためらわずガツンと力強くアワセて下さい。
小突くようなアタリでエサ取りの可能性があってもハタと思ってアワセを入れましょう。

一瞬でも気を抜くと根に潜られ、貴重な一匹を取り逃がしてしまいます。
フッキングが決まれば一気に巻き上げ! 根から引き離せるよう全力で勝負を仕掛けましょう!
高級魚を堪能しよう

基本ポイントさえしっかり押さえれば幻の高級魚はもう目の前!

釣ったあとの料理もハタゲームの楽しみ。炙り刺しは絶品です!
金丸先生、ありがとうございました!
