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泳がせ釣りの仕掛け

【堤防&船】泳がせ釣りの仕掛け&タックルを元釣具屋が詳しく解説!

泳がせ釣り(ノマセ釣り)はエサを投入した後は難しい操作が必要ありません。しかし、それは言い換えると「仕掛け選びがとても大事」ということです。そんな泳がせ釣りの仕掛けを解説し、おすすめの仕掛けを紹介します。

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目次

アイキャッチ画像提供;tsuki

泳がせ釣りの仕掛けは3種類

泳がせ釣りの仕掛け

泳がせ釣り(ノマセ釣り)は、アジなどの小魚をエサにして大型の魚を狙う釣り方です。

泳がせ釣りに使う仕掛けは主に3種類があり、ウキ釣り仕掛け、エレベーター仕掛け、胴付き仕掛けを状況に応じて使い分ける必要があります。

本記事では、元釣具屋の筆者が泳がせ釣りの仕掛けを詳しく解説し、おすすめの仕掛けを紹介します。

仕掛け選びにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

ウキ釣り仕掛け

ウキ釣り仕掛けの一例

ウキ釣り仕掛けは、広い範囲を流しながら探れるのがメリットです。

タナを微調整できるので中層を狙うのに適しており、青物やスズキなどを釣るのに適しています。

エサとなる小魚が広い範囲を自由に泳ぎ回る分、混雑した釣り場ではオマツリしやすいので注意しましょう。

仕掛け

泳がせ釣りの仕掛け

ウキ釣り仕掛けを作るのに必要なアイテムを解説します。

▼ ウキ止め糸(ウキ止めゴム)

ウキ止めの位置を移動させてエサが泳ぐ水深を設定します。

ウキ止め糸の場合はシモリ玉が必要で、ウキ止めゴムは簡単に取り付けられる反面ガイドに引っ掛かりやすい点に注意が必要です。

▼ シモリ玉

ウキ止め糸の結び目がシモリ玉に引っ掛かり、シモリ玉がウキ(ウキペット)の穴に引っ掛かることで、タナ(ウキ下)が定まります。

シモリ玉は様々なサイズが売られていますが、道糸の太さに合ったものを選びましょう。

▼ ウキペット

棒ウキやカン付きウキを使用する場合は必要なアイテムです。

道糸の太さに合った規格のものを選びましょう。

▼ ウキ

円錐ウキと棒ウキのどちらも使用できます。

エサとなる小魚に引っ張られても沈まないように、浮力(オモリ負荷)が1〜5号程度のウキを選びましょう。

▼ からまん棒

仕掛け絡みを防ぐためのアイテムです。

からまん棒からサルカンまでの距離は、ウキの長さ以上の間隔をあけるようにしてください。

▼ オモリ

中通しオモリやクッションオモリ、ガン玉などを用います。

ウキの浮力を超えない号数を選び、エサの大きさや泳ぐ力に合わせて適宜調整しましょう。

オモリが軽いとウキが寝てしまい、重すぎるとウキが沈んでしまうため、ウキが常に立っている状態に調整します。

▼ サルカン

メーカーごとに規格にバラツキがありますが、6〜8号程度のものを選びましょう。

できるだけ強度に優れたものがおすすめです。

▼ ハリス

フロロカーボン製のハリスを1ヒロ前後結束します。

根魚・小型青物・ヒラメ狙いなら4〜6号、大型の青物には6〜10号を目安にしてください。

▼ ハリ

ハリは強度の高い伊勢尼タイプがおすすめです。

号数は10〜14号程度を目安にしましょう。

タックル

泳がせ釣りのタックルの画像

▼ 竿

3〜5号の遠投磯竿(長さは4〜5m)が適します。

ウキ釣り仕掛けは長いため、短い竿は扱いにくいので注意しましょう。

▼ リール

ダイワ レグザ LT5000D-CXH

自重:290g ギア比:6.2 最大ドラグ力:12kg ナイロン糸巻量:14lb-260m、20lb-170m PE糸巻量:2.0号-350m、2.5号-300m 巻き取り長さ:105cm ベアリング数:5/1

スピニングリールの3000〜4000番程度で、剛性の高いものがおすすめです。

太いナイロンラインを巻くため、シャロースプールはおすすめしません。

▼ ライン

ナイロンラインの4〜5号を150m以上巻いておきましょう。

2号前後のPEラインも使用できますが、ウキ止めが滑りやすくて摩耗にも弱いため、ナイロンラインがおすすめです。

エレベーター仕掛け

泳がせ釣りの仕掛け

エレベーター仕掛けは、オモリをつけて海中に投げ入れた後、道糸にスナップサルカンを通してスルスルと海中にエサを投入する仕掛けです。

エサを付けて投げる必要がないため、着水時のダメージが少なく、ハリス部分が遊動式なのでエサが自由に泳げて弱りにくい特徴があります。

また、仕掛けが流れにくいため、ピンスポットで広いタナを探れることもメリットです。

仕掛け

泳がせ釣りの仕掛け

エレベーター仕掛けを作るのに必要なアイテムを解説します。

▼サルカン

道糸と捨て糸を繋ぐのに必要なアイテムです。

大きさは6〜8号程度がおすすめです。

▼ シモリ玉

シモリ玉は、ハリス部分がサルカンを超えて捨て糸側に行くのを防ぐためのアイテムです。

ハリス部分のスナップサルカンよりも大きなものを選びましょう。

▼ 捨て糸

捨て糸の長さは1m前後を目安にしてください。

根掛かりした際に捨て糸部分だけが切れるように、ハリスや道糸より細いものを選びましょう。

▼ スナップサルカン

捨て糸とオモリの接続部分、ハリスと道糸の接続部分の2箇所に用います。

号数は6〜8号前後を目安にしましょう。

▼ オモリ

オモリはポイントの潮流によって流されない重さのものを選びます。

一般的な堤防の場合、10〜30号程度の重さを使うことが多いです。

▼ハリス

ハリスはウキ釣り仕掛けと同様に、1ヒロ前後接続します。号数もウキ釣りと同様です。

▼ハリ

ハリは強度の高い伊勢尼の10〜14号程度がおすすめです。

根が荒い場所は針先が内に向いているムツ針などもおすすめです。

タックル

泳がせ釣りのタックルの画像

▼ 竿

仕掛けを軽く投げる場合は、遠投磯竿の4〜5号、ショアジギングロッドなどが適しています。

投げずに足元を狙う場合は船竿でもOKです。

▼ リール

ダイワ レグザ LT5000D-CXH

自重:290g ギア比:6.2 最大ドラグ力:12kg ナイロン糸巻量:14lb-260m、20lb-170m PE糸巻量:2.0号-350m、2.5号-300m 巻き取り長さ:105cm ベアリング数:5/1

ウキ釣りと同様にスピニングリールの3000〜4000番がおすすめです。

船竿を使用する場合は巻き取り力の高いベイトリールを選びましょう。

▼ ライン

ナイロンラインの4〜5号、もしくはPEラインの2〜3号程度を150m以上巻いておきましょう。

PEラインを使用する場合は、ハリスや捨て糸よりも強度の高いショックリーダーを接続してください。

胴付き仕掛け

泳がせ釣りの仕掛け

胴付き仕掛けは、トリプルサルカン(親子サルカン)を使用してハリスと捨て糸を接続するため、ピンポイントで底付近を狙うのに向いています。

そのため、堤防釣りではヒラメや根魚を狙うのにおすすめ。エサがピンスポットに固定されるため、混雑した釣り場でも使いやすい仕掛けです。

また、船釣りの場合は自由にタナを合わせられるため、さまざまな魚種を狙えます。

仕掛け

泳がせ釣りの仕掛け

胴付き仕掛けを作るのに必要なアイテムを解説します。

堤防も船も仕掛けの基本的な構造はほぼ同じです。

▼ トリプルサルカン(親子サルカン)

トリプルサルカンもしくは親子サルカンを使い、道糸(ショックリーダー)とハリスと捨て糸を接続します。

大物に対応できるように強度が高いものを選びましょう。

▼ 捨て糸

捨て糸はハリスや道糸より強度が低いものを1m前後接続します。

根が荒い場所では長めにするのがおすすめです。

▼ ハリス

ハリスの長さと号数は、ウキ釣りやエレベーター仕掛けと同じです。

船釣りの場合は大物に対応できるように10号以上のハリスを使うこともあります。

▼ ハリ

他の仕掛けと同じく、ハリは伊勢尼の10〜14号程度を目安にしましょう。

ヒラメを狙う場合は、トリプルフックを取り付けることもあります。

▼ オモリ

堤防釣りの場合は10〜30号程度を使うことが多く、仕掛けが流されない重さのものを選んでください。

船釣りの場合は遊漁船で指定された号数のオモリを選びましょう。

タックル

泳がせ釣りのタックルの画像

▼ 竿

堤防釣りは、遠投磯竿の4〜5号、投げない場合は船竿も使用できます。

船釣りは、使用するオモリに対応した7:3〜6:4調子の2〜3m程度の船竿を選びましょう。

▼ リール

シマノ フォースマスター 800

自重:545g ギア比:4.4 最大ドラグ力:11.5kg PE糸巻量:3号-300m 巻き取り長さ:61cm シマノ巻き上げ力:59kg 実用巻き上げ持久力:7kg ベアリング数:10/1

堤防釣りは、スピニングリールの3000〜4000番を選びましょう。

船釣りは、オモリが重くて大型魚とのやりとりも多いため、電動リール(シマノ800番・ダイワ300番以上)がおすすめです。

▼ ライン

堤防ではナイロンラインの4〜5号、もしくはPEラインの2〜3号を150m以上巻いておきましょう。

船はPEラインの3〜4号を200m以上巻いておくと安心です。

おすすめの泳がせ仕掛け5選

泳がせ釣りの仕掛け

おすすめの仕掛けをタイプ別に紹介します。

仕掛け選びにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

ウキ釣り仕掛け

ウキ釣りに必要な小物が全て入ったセットです。

絡みにくい中通しタイプのウキが採用されており、クッションゴムも付いているのでラインブレイクを防げます。

簡単にセットできるので初心者の方におすすめです。

エレベーター仕掛け

シンプルな構成のエレベーター仕掛けです。

強度抜群のフックドスナップが用いられており、ケイムラフックとビーズによってアピール力も良好。

針は太すぎない中太軸なので強度を確保しながら、エサへのダメージも軽減されます。

堤防用胴付き仕掛け

堤防で扱いやすいように全長が短く設定された仕掛けです。

エサが泳いでも絡みにくい親子サルカンが使われており、トラブルレスなところもGOOD。

ケイムラフックと夜行玉が付属しているのでアピール力も抜群です。

堤防用アオリイカ仕掛け

アオリイカに対応したエレベーター仕掛けです。

特殊形状のフックがエサにフィットして安定するため、抜群のフッキング力を発揮します。

アオリイカは普通の仕掛けではなかなか掛からないため、イカが多い場所には専用仕掛けを持ち込みましょう。

船用胴付き仕掛け

状況に合わせてハリスの長さを変更できる船用仕掛けです。

泳がせ針には活き餌ローリングを採用しており、エサの動きに合せて針が回転することでエサへのダメージを最小限にしてくれます。

1本鈎1セットなので少し割高な仕掛けですが、かなりクオリティーの高い仕掛けです。

釣り方・状況に合わせた仕掛けを!

泳がせ釣りの仕掛け

泳がせ釣りは、エサを投入した後は難しい操作が必要ありません。エサ任せに釣るだけです。

しかし、それは言い換えると「エサを投入するまでがとても大事」ということで、つまりは仕掛け選びが釣果を左右するのです。

仕掛けの特性を把握し、適切な仕掛けを選べるようになれば好釣果に恵まれますよ!

画像提供;tsuki

筆者の紹介

tsuki

関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪

釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。

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