意外と知らない“うなぎ料理”

うなぎと言えば、やっぱり蒲焼きですよね!
タレを塗って炭火でじっくり焼き上げたうなぎは、本当に旨い。
きっと日本人なら誰しも想像できる味じゃないでしょうか?
「うなぎ=うな丼(うな重)」になりがちですが、皆さん、うな丼以外のうなぎ料理って何品くらい思い浮かびますか?
僕の中では最初に4つくらいパッと思いついたんですが、今回の記事では8品のうなぎ料理をご紹介します!
食べ合わせNGの真実とは?

また今回は、“うなぎの食べ合わせNG”という噂についても調べてみました。
中には、意外と相性のいい野菜があったり、「酸っぱいアレと一緒に食べるとダメ!」なんて言われていたり……。
その真偽については、記事の後半でご紹介します。

ちなみに豆知識。
「うな丼」と「うな重」の違いってご存知ですか?
山根
答えは器の形!
ご飯と蒲焼きを丼に盛りつけたものが「うな丼」、重箱に盛られているのが「うな重」です。
「“う”んめぇ!」うなぎを8つの料理で食べてみた!
ひつまぶし

蒲焼き以外のうなぎ料理で、僕が真っ先に思い浮かべたのが「ひつまぶし」です。
僕の地元・名古屋の名物でもあるひつまぶしは、蒲焼きにしたうなぎを細かく刻み、ご飯の上にのせて、薬味や出汁と一緒に楽しむ料理。
お茶漬けのようにさらさらっと食べられるので、うな重よりも軽くて食べやすいんです。
山根
薬味を順番に加えていくことで、味の変化も楽しめるのが魅力ですね。
雑炊

先日、「一週間アユ料理」という企画の記事を書いたのですが、その中でもとくにアユの雑炊が最高に旨かったんです。
その流れで、「これはうなぎでもイケるんじゃないか?」と思い、うなぎ雑炊にも挑戦してみました。
作り方はシンプル。
お酒と出汁を合わせて沸騰させ、蒲焼きにしたうなぎの頭を入れてひと煮立ち。
そこにご飯を加え、溶き卵を回し入れて、お好みのタイミングで火を止めれば完成です。
山根
うな丼の風味と出汁の旨味が相まって、何とも贅沢な味わいに仕上がりました。
\アユ料理を特集した記事です/
混ぜご飯

うな丼以外のご飯ものとして、「うなぎの混ぜご飯」があるようなので、実際に作ってみました。
作り方はとても簡単。
炒り卵と刻んだ蒲焼きを、タレを加えたご飯にざっくり和えるだけ。
蒲焼きが少し余ってしまった翌日なんかに、サッと作れるレシピだと感じました。
ちなみに、このあとご紹介する「うざく」という料理を食べてみて、「うなぎとキュウリって、相性バツグンだな」と実感。
そこでこの混ぜご飯にもキュウリを加えてみたところ、爽やかさがプラスされて大正解でした!
山根
やっぱりうなぎはご飯との相性がバツグンです!
白焼き

僕が蒲焼きの次に好きなうなぎレシピは、断然「白焼き」。
とくに“これは旨いぞ”といううなぎが釣れたときは、必ず白焼きにして、塩やワサビで味わっています。
名前の通り、炭火で焼いただけの超シンプルな料理なんですが──だからこそ、旨味や香りなど、うなぎ本来のポテンシャルがよく分かるんです。
端的に言えば、美味しいうなぎと、そうでないうなぎの差が一目瞭然になる食べ方ですね。
僕が人生で一番美味しいと感じたうなぎは、琵琶湖で釣った一本。
逆に、一番不味かったのは──奈良の大和川水系のドブで釣れたうなぎでした。
山根
どちらも白焼きで食べたんですが、同じ魚種とは思えないほど、香りに差があって衝撃的でしたね。
うざく

「うざく」とは、キュウリとうなぎの蒲焼きを三杯酢で和えた料理で、三重県発祥とも言われています。
名前は知っていたんですが、今回が初挑戦。
実際に作って食べてみたら、キュウリとお酢が蒲焼きと相性バツグンでビックリ!
脂っこく感じがちなうなぎが、一気に爽やかな料理に変身しました。
山根
「うなぎは食べたいけど、ご飯はいらないかな……」なんて時にちょうどよく食べたくなる一品です。
う巻き

「う巻き」とは、出汁巻き卵の中にうなぎの蒲焼きを巻き込んだ料理。
個人的には、関西っぽい一品だなと感じています。
今回初めて作ってみたんですが、出汁の香りや卵のふんわり感が蒲焼きの旨さを引き立ててくれて、なかなかの完成度。
山根
居酒屋などで、うなぎそのものを目的にしていない食事の場で出てくる料理──そんな立ち位置のようにも思いました。
春巻き

1品くらいは邪道系のレシピを試してみたくて、思いついたのが「うなぎの春巻き」。
……正直なところ、う巻きと語呂が似ていたというだけで作ってみたんですが(笑)、これが予想以上にウマい!
パリパリの食感に加えて、母のアイデアで加えた大葉とうなぎの相性がバツグンで、あっという間に完食してしまいました。
山根
結局、ご飯食べたくなってしまいましたw
うなぎにご飯は欠かせませんね。
うなぎとアレは食べ合わせが悪い?

「うなぎと梅干は一緒に食べてはいけない」──そんな話を聞いたことがある方も、多いのではないでしょうか?
でもこの言い伝え、じつは根拠のない迷信なんだそうです。
むしろ梅干は胃酸の働きを助けてくれるため、脂っこいうなぎの消化をサポートしてくれる効果があるとのこと。
……そんな話を聞いたら、実際にうなぎと梅干を一緒に食べてみたくなりますよね。
山根
というわけで、予定より1品、追加です
うなぎと梅干の和え物

うなぎと梅干、大葉をシンプルに白だしで和えてみました。
……これが予想以上に相性バツグン! 梅干とうなぎ、めちゃくちゃ合います。
うな丼の横にちょこんと添えてあったら絶対うれしい、そんな一品です。
梅干の酸味で食欲が復活してくる感じがあって、箸が止まりませんでした。
山根
もしかしたら、うなぎと梅干の食べ合わせが悪いと言われる理由は食べすぎになるからなのかも。
本当にうなぎと食べ合わせが悪いのはスイカ

ちなみに、うなぎと食べ合わせが悪い食材についても調べてみたところ──スイカやメロンなど、水分の多い果物との相性が良くないようです。
体を冷やしたり、水分を多く含む食材とうなぎを一緒に食べると、消化不良を起こしやすくなるとのこと。胃腸が弱い方は、お気をつけください。
……でもそんなこと言われると、「キュウリもダメなんじゃ?」って思っちゃいますよね。
山根
うーん、結局は“食べすぎなければOK”ってことかも?
うなぎ料理を作って感じたこと

今回は、うなぎ料理8品をご紹介してきましたが──正直言って、僕はやっぱり「蒲焼き(うな丼)」と「白焼き」が一番好きです(本音です、スミマセン)。
とはいえ、夏バテ気味のときにはサッパリ系もありがたいですし、蒲焼きが余ったときのアレンジレシピとしては、どれも美味しく楽しめる一品ばかりでした。
うなぎって身近な魚です

うなぎって、田舎の川だけじゃなく、都会を流れる運河や都市型河川にも生息している魚なんです。
釣れるポイントさえ分かれば(……そこが一番難しいんですけど)、釣り初心者の方でも狙いやすい魚でもあるので、ぜひ気軽にうなぎ釣りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに……この写真のうなぎは、僕が自宅で1年間飼育しているペット。
釣ってすぐ水槽に招いたところ、2度も脱走事件を起こしました(笑)
今では心を許してくれたのか、おとなしく人工飼料を食べて暮らしています。
すっかり家族の一員ですね。
関連記事
\うなぎ釣りを特集した記事です/
\うなぎが家族になった経緯です/
\蒲焼きを特集した記事です/