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【箸が止まらない】蒲焼きにした“ドブ川の魚”が想像以上だった

「ガボッ!」と豪快なバイトで中毒者多発のナマズトップゲームが、ハイシーズン真っ只中。

そんなナマズ、見た目も食味も「ウナギにそっくり」と言われることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

今回は、ドブ川でニホンナマズを釣って実食!

汚い川のナマズは食べられるのか、食味はウナギにそっくりなのか、検証していきます!

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目次

早速、ドブ川でナマズ釣ってきました

早速ですが、職場近くのドブにいたナマズを釣ってきました。サイズは50cmほどです。

大きくもなく小さくもなくと言った感じのちょうどよいサイズですね。

ちなみに、釣ったポイントはかなり汚いドブなので直前まで持ち帰りを躊躇しました。(笑)

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……が、これも経験ということで、エアレーション付きのバケツに入れて、ありがたくお持ち帰りさせていただきます。

泥抜きスタート

釣ったナマズを5日間綺麗な水の中に入れておき、泥抜きしていきます。

体の臭みを抜く効果がある泥抜き。本来ウナギを釣った際に必ず行う工程なのですが、はたしてナマズでも効果があるのかを検証します。

今回は大型のクーラーボックスを使用し、エアーを送り込んで酸素を供給。

泥抜き中は泥や過去に食べたものを吐き出し、水が割とすぐ汚れるため、毎晩綺麗な水に入れ替えます。

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5日間ほどで何も吐き出さなくなり、水が汚れなくなりました。

心なしか釣った時に比べて、体が綺麗になったような気が……5日間も一緒に生活すると、可愛いナマズに愛着が湧いてしまいますね。

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今からこいつを……

さすがに躊躇しましたが、命に感謝して美味しくいただきましょう。

さばく前に気絶させる

さばく際にナマズが大暴れすると危ないので、包丁の背中でナマズの眉間を強く叩き気絶させます

気絶すると黒目が小さくなり口が半開きになります。

この状態になればOK。おとなしくなったので、捌いていきましょう。

ちなみに、ウナギをさばく際には眉間をたたくことはせず、氷水に浸けて気絶させる手法が有名ですよね。しかし、ナマズには通用しませんでした。

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低温への耐性が思いのほか高いみたいです。

準備は整った!調理に入ります!

では、気絶したナマズを捌いていきましょう。

ウナギと同じように木のまな板を用意し、目にアイスピックや串を刺して木のまな板に固定し、体が動かないようにしてから捌きます。

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今回はアイスピックを用意できなかったので、ステンレス製神経締め用の串を使用していきます。

こんな感じで目に刺して固定します。

ウナギと同じく背開きにするので、まな板の手前側に背中が向くように魚体を固定しましょう。

胸鰭の後ろから包丁を入れて、一気に背開きにしていきます。

こちらが背開きにした様子。血の量がすごいですね。

ここから中骨を外して身だけの状態にしていきます。

中骨を外しました。

骨の入り方が複雑で、普通の魚のように上手く捌けずボロボロになってしまいました。

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個人的に、捌きづらさは今まで捌いた魚の中でもトップクラスかもしれません。

真ん中で切り分け、ヒレ周りの骨を除去します。

この作業も難しい……。どこに骨があるのかが目視ではイマイチ分かりづらく、「そんなとこにも小骨あんの!?」というのが多い印象です。

最後に腹骨をすきとればOK。

さばくのが下手で食べられる箇所が残るかなと不安でしたが、意外と過食部は多そうです。

お湯で臭みをとる

そしてお次は、ナマズをさばく上で非常に重要な工程、お湯での臭み取りです。

捌いた身をひっくり返し、皮目に熱々の熱湯をかけます。

すると、こんな感じでナマズの体表のヌメリが固まるので、スプーンでこそげ落とします。

これを取らないと、食べた時にかなり臭みが出るそうです。

ヌメリを落としたら、ナマズの身を串に刺して、あとは焼くだけの状態に。

こう見るとウナギっぽくてすごく美味しそうですね! 

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ちなみに焼いてみてわかったのが、串の通し方は写真の手前の通し方が焼きやすいということ。
 
奥側の串の通し方は、焼いた際に皮が丸まってしまって非常に焼きづらかったです。

炭火でじっくりと焼く

今回は、スーパーにて市販の蒲焼のタレを購入してきました。

これを身に“塗っては焼き、塗っては焼き”を繰り返していきます。

今回は台所のグリルではなく、炭火焼きで。

長期戦になりそうな予感だったので、お隣ではアユを待機。塩焼きとビールをいただきながら、じっくりと焼いていきます。

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これはこれで至福……

少し焼けてきたらたれを塗り直します。

焼いて……塗って……を30分ほど繰り返すと、

これぞ蒲焼! という状態になりました。

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一瞬ウナギかと思った〜〜!

ここからもう少しだけ焼いて……

ナマズの蒲焼が完成です!

今すぐかぶりつきたい欲求を抑えながら、急いでご飯を用意します。

ウナギのたれを少し白米にかけて、焼いた身をご飯に乗せて、

山椒を掛けたら……

完成〜! ナマズの蒲焼丼です!

火が通り過ぎているような気もしますが、見た目はほぼ“うな重”っぽくないですか?(笑)

これは味にもかなり期待がもてます!

いざ、実食!

それでは、早速完成したナマズの蒲焼丼を食べていきましょう。

食欲をそそる香りに我が家のワン様も興味津々です。

まずは一口…..

ん?

ん…………

んっ………………!

ガッガッガッガッガッ!

……あっという間に完食してしまいました!

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意外とイケるかも!

【食レポ】ドブ川のナマズの食味

一番の懸念してた「臭み」は無し

蒲焼を長い時間咀嚼してみましたが、泥臭さや工業廃水臭などはまったく無いと言っていいほど気になりませんでした。

今回は、泥抜きとお湯でのヌメリ取りをしっかり行ったので、その賜物ではないかと思います。

下処理はちゃんとするに越したことはありませんね。

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よかった~〜
 
口に含んだ途端、あのドブの光景がよぎるような味だったらどうしようかと思った(笑)

「食感」はウナギと同等

外側はカリっと、中はホクホクの身。食感は事前の噂通り、ウナギそっくりでした!

ただ、皮が分厚く噛み切るのが少し大変。あとで調べて知りましたが、皮までホロッと食べれるようにするには、蒸すなり煮るなりの工程を足さなくてはいけないようです。

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見た目は一旦忘れて……食感だけは「ウナギだよ」と出されても気づかないレベルでしたね。

総評は「美味い!」、けど…

タレの力も相まって、ナマズの蒲焼は食感・香りともにウナギそのものに近い感覚でした。

しかし、ウナギの蒲焼と比較すると、噛んだ時に「ジュワッ」と出てくる旨味の“強い一押し感”みたいなものが無かったです。

良くも悪くも“ウナギ風”。総評としては美味いと言えるものの、ウナギ風からの域から脱せない、そんな印象でした。

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ほんのちょっと、旨味要素の何かが足りない?

またナマズを食べたいか?と聞かれると…

今回はドブ川のナマズを実際に釣って蒲焼で食べてみました。

ウナギの代替品となり得るのではないかという期待も胸に食べてみましたが、「ウナギ風」の域を出ることはなかったのが正直なところ。

たしかに美味い、臭みもない、ふっくら仕上がれば確かにウナギ感はある。けど、「もういいかな……」っていうのが本音です。

なぜなら、大きな魚なのでバケツに入れて家に持って帰り、泥抜きをしてーーという工程がかなり大変。味に対しての費用対効果は高くないかなという印象でした。

また、実際に家に招いて泥抜き中の5日間を一緒に過ごすと、良くも悪くも愛着が湧いてしまうんですよね。

そうなると、気絶させる時のメンタルはだいぶきつい……。(笑)

今後はゲームフィッシングとして楽しんでいこうと思いました!

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