鮎釣りにハマっております

こんにちは! 怪魚ハンターの山根です。
じつは最近、僕——鮎釣りにどっぷりハマってます。
なぜって?……それはもう、天然鮎がとんでもなく美味しいから!
今回の記事では、鮎釣り歴2年目となる僕が「鮎尽くしの1週間」を過ごした体験をお届けします。
山根
じつは、ある日なんと1日で46匹も釣れたことがありまして……その話を編集長しみけん氏にしたところ、「じゃあ一週間、鮎生活やってください!」って言われちゃいまして(笑)
鮎は本当に良いぞ〜〜〜

じつは鮎釣りって、道具さえ揃えてしまえば、意外と近所で安く楽しめる釣りなんです。
僕も竿だけは新品で5万円ほどのものを購入しましたが、その他の道具は格安の中古品を探したり、渓流釣りのアイテムを流用したりして、コストを抑えながら楽しんでいます。
今年は「年券(1シーズン有効の遊漁券)」を購入したので、1日の出費はオトリ代の1,200円だけ。お得にたっぷり釣りを満喫しています!

友釣りを始めて2年目の僕でも、ホーム河川の桂川(山梨県)では、毎回10〜20匹ほど釣れるようになってきました。
そして冒頭でもお話ししたとおり、ある日たまたま大量に釣れたことをきっかけに、今回は塩焼き以外の鮎料理にも挑戦してみることに!
ちなみに、鮎は鮮度が落ちるのが早い魚なので、たくさん釣れた日は専用の冷凍袋に入れて、その日のうちに保存しています。
山根
今回も冷凍しておいた鮎を使って、日替わりでいろんな料理を作ってみました。
【1日目】塩焼き

これはもう分かりきった話ですが、やっぱり鮎は「釣ったその日に塩焼き」で食べるのが一番旨い。
冷凍しても十分美味しくいただける魚ですが、釣りたての鮮度と香りにはどうしても敵いません。

僕は塩焼きが好きすぎて、自作の囲炉裏まで作ってしまいました。
山根
炭火の遠赤外線でじっくり焼き上げることで、香ばしさとパリッとした食感が最高の仕上がりになります。
【2日目】一夜干し

僕の印象では、塩焼き以外の鮎料理と言えば——やっぱり「一夜干し」と「甘露煮」。
道の駅の食品コーナーでも、よく見かけますよね。ということで、まずは一夜干し作りに挑戦!
背開きにして内臓を取り除き、5%の食塩水に30分ほど漬けたら、あとは冷蔵庫で12時間ほど乾かすだけ。とっても簡単です。

魚焼きグリルで、焦げないように注意しながら軽く炙ってみました。
干物なので塩焼きほどのホクホク感はありませんが、身はパリッと香ばしく、鮎の旨味がギュッと凝縮されていて最高!
山根
お酒好きにはたまらない一品です。
【3日目】天ぷら

鮎釣りをしていると、ときどき塩焼きには向かない小さめの鮎が釣れることがあります。そんなとき、僕はいつも天ぷらにして楽しんでいます。
河川によっては、小さな鮎の消化管に砂が入っていることがあるので、気になる方は内臓を取り除いてから調理するのがおすすめです。

小鮎の天ぷらは、琵琶湖に通っていた学生時代から食べ慣れた、大好きな一品です。今回、友釣りで釣れた若い鮎の天ぷらも、とても美味しくいただきました。
小ぶりながらも、鮎らしいホクホクとした食感と、ほんのりと香る風味がしっかり楽しめます。
山根
10cm前後のサイズなら、頭も骨もまるごと食べられますよ!
【4日目】南蛮漬け

夏になると、酢を使ったさっぱり系の料理が食べたくなりますよね。今回初めて挑戦してみたのが、鮎の南蛮漬けです。
内臓を取った鮎に片栗粉をまぶし、180℃の油でカリッと揚げたら、スライスした玉ねぎとパプリカと一緒に、ひと煮立ちさせた調味液に漬け込むだけ。
見た目も涼しげで、夏にぴったりの一品になりました。
調味料 | 分量 |
---|---|
酢 | 大さじ3 |
醤油 | 大さじ3 |
酒 | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
鷹の爪 | 1本 |

鮎料理って、正直これまで白米のお供ってイメージがあまりなかったんですが——鮎の南蛮漬けは、ご飯が止まらなくなりましたね。
もともと小アジの南蛮漬けが好きってのもあるんですが……12〜15cmくらいの中途半端なサイズの鮎は、今後ぜったい南蛮漬けにしようって思いました!
山根
鮎特有の香りはお酢に少し紛れてしまいますが、小鮎がたくさん釣れる餌釣りなどとの相性は抜群。これはアリだな〜と感じました
【5日目】アヒージョ

鮎の洋食レシピにも挑戦してみよう! ということで、今回はアヒージョを作ってみました。
内臓を取った鮎にたっぷりと塩を振り、にんにく、マッシュルーム、ズッキーニを一口大にカットして鍋へ。そこに鮎がしっかり浸かるくらいのオリーブオイルを注ぎ、コトコト煮込んでいきます。
スパイスは、アウトドア好きにはおなじみの「ほりにし」と、香りづけにローリエをプラスしてみました。

にんにくとオリーブオイルの香りに、ふっくらとした鮎の身が合わさって、とても美味しい一品になりました。
スパイスとの相性も抜群で、「鮎の身って、じつは超万能なんだな」と改めて実感。
ただ一方で、鮎本来の香りは、ややオイルの風味にかき消されてしまった印象もありました。
山根
思ったほど煮崩れしなかったので、今度は内臓を残したまま調理してみるのもアリかもしれません。
【6日目】甘露煮

重い腰を上げて、ついに鮎の甘露煮にも挑戦してみました(なんと調理に2時間!)。
まずは鮎を素焼きにして、しっかり冷まします。
その後、圧力鍋に調味料と焼いた鮎を入れ、加圧30分。圧が下がったら蓋を落とし蓋に変えて、煮汁を飛ばしながら1時間ほどじっくり煮詰めていきます。
ちなみに、お茶には魚の臭みを取る効果があるそうで……。今回は素焼き+緑茶で煮るのが美味しく仕上げるコツでした。
調味料 | 分量 |
---|---|
醤油 | 1(同量) |
酒 | 1(同量) |
みりん | 1(同量) |
砂糖 | 1(同量) |
緑茶 | 鮎が充分浸るくらい |
山椒 | 少々 |

苦労して作った甲斐あって、頭も骨もホロホロ。とても美味しく仕上がりました。
じつは以前、落ち鮎を使って甘露煮を作ったことがあるんですが、正直なところ——子持ち鮎のほうが甘露煮には断然向いているな、と感じました。
山根
シーズン盛期の美味しい鮎はやっぱり塩焼きが一番ですね!
【7日目】鮎ご飯

ここまでいろんな鮎料理を作ってきて、改めて感じたのは——やっぱり、鮎は“香り”が命だということ。
というわけで最後は、その香りを存分に活かせるご飯ものに挑戦してみました。
塩焼きにした鮎を炊飯器に入れ、調味料を加えて一緒に炊くだけ。
シンプルだけど、鮎の風味がご飯にしっかり染み込んで、香りごと味わえる一品です。
材料 | 分量 |
---|---|
ご飯 | 2合 |
醤油 | 大さじ2 |
酒 | 大さじ2 |
みりん | 大さじ2 |
鮎(17cm前後) | 4尾 |
※調味料の量 | お好みで調整してください |

炊きあがったご飯から鮎を取り出し、骨や頭を丁寧に外して身だけに。そこへ刻んだネギを加えて、全体をざっくり混ぜれば完成です。
鮎の香ばしい風味がご飯にしっかり移っていて、これがもう最高に格別な美味しさ!
山根
個人的には、鯛めしよりもずっと奥深くて旨いんじゃないかと感じました。
【8日目】鮎雑炊

鮎ご飯があまりにも美味しかったので、「これは雑炊にしても絶対旨い」と確信。
本来のテーマは“鮎尽くしの1週間”(=7品目)だったんですが……我慢できず、8品目として鮎雑炊を作ってみました!
花かつおと昆布で丁寧に出汁をとり、水でさっと洗ったご飯と、素焼きして内臓と骨を取り除いた鮎の身を投入。
出汁がたっぷり残るよう、さらっと優しい仕上がりにしてみました。

初めて食べる鮎雑炊のお味は……鮎の香りと旨味がご飯だけでなくスープにも溶け込んでいて、本当に美味しかったです!
これ、過去イチで旨い雑炊だったかもしれません。
今回はお出汁多めで仕上げたので、汁物のようにさらっと食べられる優しい一品に。
夏バテ気味だった日でもスルスル入って、ちょっと感動しました。
山根
卵も入れてみたんですが、鮎雑炊に関しては、なくても十分美味しいなって感じました。
【振り返り】サイズや時期で変わる、鮎料理の楽しみ方

今回いろんな鮎料理に挑戦してみて、改めて思ったのは——やっぱり僕は、鮎の“香り”を活かした料理が好きだということ。
とはいえ、鮎の身はしっとりとした質感でクセも少なく、洋食との相性もきっと良いはず……(僕にはフレンチの腕はありませんが!)。
さらに気づいたのは、サイズや時期によって向いている調理法があるということ。
小さな鮎なら揚げ物、身が痩せてくる落ち鮎は甘露煮——そんな風に“釣れた鮎に合わせた料理”を楽しむのもまた、鮎釣りの醍醐味だと感じました。
すぐにでも、また釣りに行きたくなるお味

そんなこんなで、たくさん釣れた鮎も気づけば食べ尽くしてしまいました。
……というわけで、今週もまた友釣りに出かけようと思います!
皆さんも、香り豊かな天然鮎が楽しめる鮎釣りに、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?