うまい棒で釣り

左からコーンポタージュ味、チーズ味、めんたい味
うまい棒を釣り餌として使おうと思ったキッカケ……
それはズバリ、「たまたま手元にあったから」 これ以上でも、これ以下でもありません。
強いていうならば、餌を買いに行くのが面倒臭かったのかもしれません。
でも、ただの思いつきで始めたこの企画ですが、実際にうまい棒を使ってみると、意外にも粘り気と匂いが強く、とても使いやすい釣り餌である事に気がついたんです。
あらた
本当です。
うまい棒練り餌の作り方
作っていくのは練り餌。
基本的には砕いて水を混ぜて練るといった軽作業です。誰にでも出来る簡単なお仕事です。

まず、うまい棒を適当な大きさにちぎります。

粉々になるまで砕きます。割り箸などが便利ですが、持っていなかったらそこら辺の枝でも十分です。

少しずつ水を加えながら練ります。
練り具合は好みがあるかと思いますが、気持ち硬めに仕上げた方が使いやすいように感じます。
あらた
うまい棒は少し油がベトベトするので、小麦粉などをまぶすと良いかなと感じました。
実際にうまい棒を釣り餌として使ってみた

今回は贅沢にコーンポタージュ、めんたい、チーズの3種類の味のうまい棒練り餌をご用意。
味で釣果に違いがあるのかも検証してみました。
あらた
小物釣りなら2日くらいは楽しめそうな量。それでも餌代はたったの“45円”。
今回の釣り場

釣りをするのはこんな感じの水路です。カワムツやアブラボテなどかなりの魚影が見えます。
仕掛け

仕掛けは延べ竿と小さいヘラウキを使ったウキ釣り仕掛けです。
ヘラウキは感度が良く、魚の反応を見ていてとても楽しいので小物釣りで愛用しています。
餌の付け方

こんな感じで針に付けました。餌の塊に針先を何回か通すことで、ふんわりとつけることができます。
釣り開始!

投入!
たくさんの魚が餌に群がっていくのが見えます。
すると、すぐにウキに反応が……
釣れました

アブラボテが釣れました。タナゴの仲間がこんな簡単に釣れるとは思いませんでした。
この後も次々と釣れ続きます。

ウキをひったくるようなアタリで釣れたのはカワムツ。

オイカワ。小さいですが力は強く、一番の引きでした。
今回の釣果

最終的に、1時間ほどでこんなにたくさん釣ることができました。
一番多く釣れたのはアブラボテでしたが、これは単純に水路にアブラボテが多く生息していたためであり、必ずしもアブラボテがうまい棒を特別好んで食べているわけではないと思います。
それでも、うまい棒を練り餌にしたことで意外と針につけやすく、手返しよく釣りができたことが、この結果につながった要因のひとつだと感じました。
うまい棒の味で釣果は変わったのか?

結論ですが、釣果は変わりませんでした。どの味でも本当によく釣れました。
しかし、厳しい条件なら色や匂いによる誘いで釣果は変わってくると思うので、冬の厳しい時期では違いが見られるかもしれません。
そもそもですが、デンプン質なものなら、どんなものでも練り餌になり得るのではないでしょうか?
あらた
今回の実験を通じて、練り餌の性能は食いつき云々よりも、その使い勝手の良し悪しによって評価されるのではないかと感じました。
どんな餌で何を釣ろう?

意外なものが釣り餌として活用できることは、実は珍しくありません。
さまざまな素材で魚が釣れるか試してみるのも、釣りの楽しみ方のひとつではないでしょうか。
今回釣った魚たちは数匹だけ持ち帰り、友人のペットとして新しい生活を始めることになりました。
皆さんも、15円を手に握りしめて釣りに出かけてみませんか?
きっと僕のように、とても充実した休日を過ごせるはずです。
あらた
本当です。