初心者でも楽しめるのが餌釣り
あらゆる釣りの基本となるのが『餌釣り』。近年、スタイリッシュでゲーム性の高いルアーゲームが人気ですが、餌釣りには餌釣りでしか味わえない魅力もあるんです。
今回は、「釣りを始めたいな……。」と思っている方に向けて、餌釣りの魅力をたっぷりとご紹介します! ルアーマンもエサ釣りをやってみると意外とのめり込んでしまうかも?
そもそもルアー釣りとの違いってなに?
疑似餌とも呼ばれるルアーは、魚や虫などに似せたもので、ルアー釣りは魚を騙して釣る方法です。ターゲットとなる魚の食性や習性を考え、いかに、食いつかせるかという事を考えるゲーム性の高さが魅力でしょう。
一方で、餌釣りは普段から魚が食している天然の餌を用います。(人口の粉餌を混ぜて使う釣りもあります)浮きを見つめ、素早くアタリをとる。言い換えるならルアー釣りは『動』、餌釣りは『静』の釣りといえるでしょう。
ぼーっと待ってるわけじゃない!餌釣りの魅力とは
「餌釣りって暇そう」とか「餌が気持ち悪い」などとよく耳にします。しかし、餌釣りは釣りの原点。古くは神話の時代から楽しまれ、中国の仙神太公望も釣りを好んだといいます。
日本でも江戸時代には庶民の趣味のひとつとして定着し、21世紀になった今でも多くの釣り師を魅了して止みません。なぜ初心者には餌釣りがおすすめなのかチェックしてみましょう。
初心者でも簡単に釣れる

餌釣りの魅力は、なんといっても簡単に魚を釣ることができること。ターゲットとなる魚の普段食している餌を使うので、魚種や釣り方を選ばなければ、誰でも簡単に魚の引きを味わうことができるでしょう。
道具が安くそろう
入門用の釣りセットは安価で手に入ります。ルアー釣りは、ルアー1つ当たりの単価が高いため、始めるための初期投資が餌釣りに比べ高くなります。
最初は、入門用の釣具セットで十分です。釣りの楽しさを味わいより良い道具が欲しくなった時に、順次道具をレベルアップしていけば良いと思います。
浮きが入る瞬間の興奮度がヤバい!
魚からのアタリを判断する『浮き』を使った餌釣りでは、浮きが勢いよく水中に引き込まれる瞬間はたまらない瞬間です。魚の“食いアタリ”を見極めて「ピシッ」と合わせて、魚が針掛かりした時の感触は、なんともいえない感動があります。
実はとっても奥が深い
ルアー釣り同様、餌釣りも自然を相手にしているので、必ずしも毎回釣れるという保証はありません。その日の状況に合わせて仕掛けや餌を工夫しなければ、思うような釣果は望めないでしょう。
へらぶな釣りだと、ハリスの長さを3センチ変えるだけでも全く違うアタリが出たりもします。実は「ぼーっと」待っているだけではありません。仕掛けを投入したら真剣勝負! 餌釣り師は次の展開を常に考えているのです。
初心者にお勧めの餌釣り【川・湖編】
まずは住んでいる場所から近い釣り場を見つけてみましょう。釣りにのめり込んでくると交通費もばかになりませんので、気軽に始められる釣り場がおすすめです。
また、初心者でも楽しめるように足場を整理した管理釣り場など、キャンプ感覚でいける釣り場もあります。比較的簡単に狙える対象魚と必要な道具をチェックしてみましょう。
鯉釣り
日本各地の湖沼や川にいる鯉は、もっとも身近な釣りのターゲットです。大きいものでは1メートルを超え、グングンと底に向かって引くトルクはたまりません。
鯉釣りで最もポピュラーなのが、吸い込み仕掛けを使ったもの。大豆や小麦、大麦、コーン、糠などを粉を水で練って団子を作り、その中に5~6本の針を隠し水中に入れるだけの釣法です。
また、パンを餌+浮き代わりに使う『鯉パン』は、食いつく瞬間が見えるのでとてもスリリングです。
▼鯉釣り入門!基礎知識はこちら
タナゴ釣り
世界最小の釣りターゲットと言われるタナゴ。タナゴは、池や川、田んぼの用水路に生息している体長5~10センチ程度の魚。厳寒期以外はほぼ1年を通して釣る事ができ、お子様や女性のピクニック感覚で気軽に釣りにいけるのも魅力でしょう。
ごくごく小さなアタリを逃さないよう、集中していると時がたつのも忘れるくらい熱中してしまいますね。
▼タナゴ釣りの基礎まとめ!
渓流ミャク釣り
渓流でイワナやヤマメを狙う渓流ミャク釣り。透明度の高い川に生息するヤマメやイワナは、警戒心が強いので自然に餌を流していくのがポイント。
初めての方は、自然の渓流をせき止めて作られた「管理釣り場」がおススメです。釣った後は塩焼きにして食べることができ、バーベキュー施設のある釣堀も多いので、アウトドアレジャーに最適なスポットです。
ダイワ 小継清瀬 硬調 45S・F
ダイワ 小継清瀬 硬調 45S・F
自重:122g
継数:15本
仕舞寸法:39cm
ミャク釣り入門!基礎知識はこちら
初心者におすすめの餌釣り【海編】
四方を海に囲まれた島国日本。海釣りの環境にはとても恵まれていますね。船に乗って沖に行かなくても、防波堤や波止場など足場よいポイントで多くの魚種が狙えます。
海釣りにも数多くの釣法、釣りものがいますが、ここでは初心者にも簡単にできる基本的な釣り方をいくつかご紹介いたします。
サビキ釣り
ファミリーフィッシングの代名詞とも言えるのが“サビキ釣り”です。アミエビ等のエサをカゴに入れ、竿を上下に誘いを入れることで、対象となる魚をおびき寄せます。
イワシやアジ、ゴマサバなどをターゲットにした釣りですが、鯛の幼魚のチャリコやイシダイの幼魚のサンバソウなど意外なゲストも釣る事ができます。
▼サビキ釣りの基礎知識はコチラ!
チョイ投げ釣り
防波堤で手軽に楽しめる釣りとして知られるチョイ投げ釣り。サーフからの投げ釣りとは異なり、軽いオモリをちょこっと投げるので「チョイ投げ」と呼ばれています。
ゴカイやイソメなどのエサを使い、キスやハゼ、アナゴやカレイなどを狙うことができます。
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チヌ(黒鯛)釣り
チヌは、その精悍な顔立ちと警戒心の強さ、そして針掛かりしたときのパワフルな引きで多く釣り人を魅了する魚。チヌは日本中の沿岸に生息しており、護岸の壁面に着いたイガイやエビ、カニなどの甲殻類、や虫類、小魚の他にトウモロコシやスイカなど本来海中に存在しないような物まで口にする悪食です。
そのため一言にチヌ釣りと言っても多くの釣法が存在し、それだけ奥が深く一度ハマると夢中になってしまうターゲットのひとつです。
ダイワ リバティクラブ 磯風 1.5-53・K
自重:215g
継数:6本
仕舞寸法:101cm
錘負荷:1.5-4号
シマノ リール 16 ナスキー C3000
自重:250g
最大ドラグ力:9.0kg
巻取り長さ:73cm
▼【釣り方別】チヌ釣りの仕掛けを図解で解説!
自分で釣った魚を自分で食べる
釣りの楽しみは釣った後にもやって来ます。海で釣った魚を自分で調理して食べるのは美味しさもひとしおでしょう。一般には高級魚と言われている魚も、実際に釣りに行ってみれば意外と簡単に釣れたりもします。
また、お子様と一緒に釣りを始めれば、家族のスキンシップが取れるだけでなく食育にも繋がります。この週末はご家族みんなで餌釣りにチャレンジしてみませんか?