本当に優れているな。と感じた練餌をご紹介したい!
TSURI HACK TVで使った練餌が凄く良かった
先日、釣りハックTVの撮影で使用した『趣味の生ミック』という練餌が優秀すぎて、今では堤防釣りに必ず持っていく餌になっているんです。
この餌は動画だけでなく、文章に起こして多くの人にオススメしたい! そう思えたので今回、この記事を書かせていただいております。
『趣味の生ミック』について
『趣味の生ミック』は趣味娯楽社から発売されている、海水淡水兼用の練餌。
生ミックは化学薬品や防腐剤を一切使用せず、自然材料のみで作られていることにも好印象を受けます。
50年経っても売れている釣り餌
生ミックの誕生は、何と昭和45年(1970年)というから驚きです。
50年以上経った現在でも、売れ続けている事には“圧倒的な実績と信頼”があるからでしょう。
とはいえ……実際のところ、「生ミックなんて知らないし、知っていても海上釣り堀くらいしか使ったことないよ!」って方が大半な事でしょう。
僕も、釣り堀とチヌ釣りくらいしか使ったことがありませんでしたからね。
海の練餌“生ミック”の基本情報|保管方法・使い方・匂いなど
生ミックの定価は500円(税抜き)
趣味娯楽社 趣味の生ミック
内容量:170g
生ミックは1袋170g入り、500円前後のお値段で釣具店で販売されています。
撒き餌として使用しなければ1袋で半日程、堤防釣りを楽しめることでしょう。
生ミックは冷凍保存できます
保存料を一切使用していない生ミックは、冷凍保存が必要です。
釣具店では、チヌ釣りや海上釣り堀用の冷凍餌ケースの隅っこに置いてあることが多いですよ!
生ミックは常温に戻してから使用しましょう
生ミックは、常温に戻してから釣り針に付けて使用します。
内容量170gと少々量が多いので、使う分だけ小分けにして解凍すると良いでしょう。
冷凍のコマセと違って解凍にかかる時間は極わずかですので、凍ったままクーラーに入れて釣り場に持って行っても問題ありませんよ!
気になる生ミックのニオイは……
餌釣りの気になる点のひとつに、ニオイがありますよね。
昔アメリカでキャットフィッシュ用の練餌を使ったら、レバーとチーズが腐ったような匂いが2日間も手から取れなくなってしまい、難儀な思いをしたことがあります。
でも、生ミックは大丈夫! ややオキアミに近いような香りが付いていますが、本物のオキアミなんかより臭くありません。
これで魚寄ってくるのかな……って心配になる程、匂いは控えめですね。
生ミックだけで何魚種釣れるのか?1日使い倒してみました
生ミックで釣れる魚は?
生ミックのパッケージには、生ミックで釣れる魚の種類が表記されています。
- クロダイ・メジナ・アイゴ・イサキ・キス・カレイ
- ハヤ・ワカサギ・コイ・マブナ・ウグイ
趣味娯楽社のホームページには、ウナギやカサゴも釣れると書かれています。
「ホントにこんな他魚種が釣れるのかなぁ。キスやカサゴは無理じゃない?」って感じながらも『生ミック縛り』の堤防五目釣りをスタートです!
まずは、胴突仕掛けに生ミックをつけてみます
練餌で堤防の魚が釣れるイメージが湧かないまま、とりあえず胴突き仕掛けに生ミックを付けて足元を狙ってみます。
1粒が大きいので、針の大きさに合わせて半分にしてみたり、魚が咥え込みやすいように細長い形に整えてみたり。
一粒の生ミックで色々なアイデアが生まれ、使っていて楽しい餌です。
生ミックでハコフグが釣れました
仕掛けを垂らした海面を覗き込んでみると、さっそく針に付いた生ミックにネンブツダイやキタマクラが群がってきます!
ここで意外だと思ったのが、餌取りに対する強さです。オキアミなら一瞬で無くなる状況でも、生ミックなら30秒から1分くらい耐えてくれます。
餌取り達の反応を観察していると、大きなハコフグが現れ躊躇なく生ミックに食いつき、1魚種目はハコフグとなりました。
ストーンと落ちる生ミックに大物がヒット
堤防際に見え隠れする大物を狙います
餌取の下に、なにやら黒っぽい影の大物が泳いでいる姿を確認できます。
生ミックを小さく千切ってパラパラと撒いて餌取達を足元に集め、少し離れた場所に生ミックを丸ごと1粒投げ込むと大きな魚影が「パクッ!」と食べました!
オキアミと違い生ミックは海中に沈む速度が速いので、警戒されるかと思いましたが問題無さそうです! この魚……釣れそうですので狙っちゃいます。
大物が生ミックを吸い込んだ!
道糸を太くして生ミック1粒を細長くして針に付けて落とし込むと、黒い影が再び現れ何の躊躇も無く吸い込みました!
強い引きを竿で受け止め、慎重にファイトします。
生ミックでアイゴが2匹釣れました
黒い影の正体は「アイゴ」。これで、ハコフグ・キタマクラ・ササノハベラに次いで4魚種目です。
関西地方では狙って釣る人もいるくらい身近な堤防の魚です。
背ビレなどに毒針があるので取り扱いには注意が必要ですが、食べることのできる魚ですよ!
▼アイゴの食味や刺された時に対処法についてはコチラ
生ミックの集魚力が凄い!もはや非の打ちどころがないかも。
コマセが無い場合でも魚を集められそうです
堤防を移動し、改めて生ミックの撒き餌効果について検証してみます。
小さく千切ることで、一粒から10~20個の生ミック撒き餌を作り出すことができます。この小さな餌が集魚力抜群!
サンバソウやグレ、タカベや巨大イスズミなど多種多様な魚達がものの15分で集まってきます。
ルアー釣りの地合待ちなどに、コマセより手早く簡単に扱える生ミックは重宝すること間違いなしです!
サンバソウやグレの幼魚が入れ掛かり
胴突き仕掛けでもウキ釣りでも、サンバソウ・木っ端グレ・ニシキベラ・カゴカキダイetc.続々と魚種を稼ぐことができました。
バラしてしまいましたがシマアジのヒットもあり、オキアミに反応する魚は全部釣れそうだなぁと感じました。
胴突き仕掛けではオオモンハタもヒット
胴突き仕掛けで丁寧に海底を狙っていると、オオモンハタのヒットもありました。
今回カサゴを釣ることができませんでしたが、オオモンハタが釣れてくれたことで根魚にも生ミックが効果的ということが分かりました。
最後に、もう一つの疑問だったシロギスを狙いに砂浜へ移動してみます。
ちょい投げならどうだ?!生ミック針から取れずにシロギスヒット
流石に投げ釣りでは使えないんじゃないかな?
夕方シロギスが釣れる砂浜に到着し、ジェット天秤と投げ釣り仕掛けをセットします。
一番の懸念事項は、キャストにどれだけ生ミックが耐えてくれるのか? これですよね。オキアミなら砕け散ってしまいます。
投げられるじゃん!
半粒の生ミックを細長く成形し、針にしっかりつけて30~40m程キャストします。
2~3分アタリを待って恐る恐る回収してみると、取れかかってはいるものの、針に生ミックが残っていました!
1日中生ミックを使ってみて、「もはや針にさえついてくれれば、生ミックで釣れない魚なんていないんじゃないか?」なんて思ってきました。
本当に生ミックでシロギスも釣れました!
コツコツっ! と小気味良いキスらしいアタリがあり、期待しながら仕掛けを回収すると本当にシロギスが掛かっていました!
と、まぁ確かに生ミックでシロギスを釣ることができましたが、あくまでも水溶性の練餌です。個人的にはアオイソメや石ゴカイの方が投げ釣りには向いているなと感じました。
時間が経つと溶け落ちてしまうので、ちょい投げで生ミックを使用する場合はこまめに投げなおすと良いかもしれませんね。
生ミックを1日使って感じたこと
最終的には1日で14魚種もの魚達に出会うことができ、海釣りでもこれほど練餌が効果的とは思いもよりませんでした。
それほど、匂いと味って魚達にとって大切なんですね。海釣り用の練餌は、生ミックの他にもいくつか販売されています。次回の堤防釣りには、他の練餌を試してみようかなと思います。
ぜひ、この機会にオキアミやアオイソメと合わせて生ミックを使ってみてはいかがでしょうか。
生ミックの威力をTSURI HACK TVで観る
▼Part1
▼Part2
▼Part3