ブラストSLJ

ブラストSLJエアポータブルを実釣インプレ。SLJ入門には最適な1本です!

「ブラストSLJエアポータブル」はダイワから発売されているハイコスパ系SLJロッド。

ラインナップの中でも汎用性が高い「63MLS-S」で実釣を行い、使用感を詳しくインプレします。

「これ以上の竿はいらないんじゃ?」と思えるほど優秀なロッドだったので、スーパーライトジギングロッドを探している方は必見です!

目次

アイキャッチ画像提供:tsuki

ハイコスパ系SLJロッド

ブラストSLJで釣ったアカハタ

ダイワが発売するブラストは、ベーシックモデルに位置付けられるジギングロッドシリーズ。

そのブラストシリーズの中には、近年流行中のSLJ専用モデルもラインナップされています。

本記事では、元釣具屋の筆者がブラストSLJエアポータブルの使用感をお届けします。

ぜひ、スーパーライトジギングロッド選びの参考にしてください。

ラインナップ

番手全長(ft)継数(本)自重(g)仕舞寸法(cm)ジグ重量(g)定価(円)
63LS-S6’3″2本10210010-4528,500
63MLS-S6’3″2本10410020-6028,500
63M-S6’3″2本10810020-8028,500
63LB-S6’3″2本11510010-4529,000
63MLB-S6’3″2本11610120-6029,000
63MB-S6’3″2本12010020-8029,000

本記事では、汎用性に優れる63MLS-Sをピックアップします。

ブラストSLJエアポータブルの特徴

ブラストSLJのロゴ

まずはブラストSLJ APのスペック的な特徴から紹介します。

ブランク

ブラストSLJのブランク

樹脂量を減らした高密度カーボンのHVFを使用しています。

ブランクの最外層をカーボンテープでX状に締め上げて強化するブレーディングXも採用されており、細身・軽量ながらネジレに強く、粘りのある特性です。

また、継ぎ目のパワーロスや突っ張りを抑えるVジョイントも導入されているので、曲がりもスムーズ。

下位モデルのヴァデルSLJにはこれらのテクノロジーが入っておらず、ブランクの性能は大きく異なります。

ティップ

ブラストSLJティップ

穂先は強度に優れるメガトップ(カーボンソリッド)仕様です。

メガトップはカーボン繊維と樹脂が均一に分散されており、どの方向にも同じ様に曲がります。

細径で柔軟なので目感度がよく、カーボン素材特有の手感度を備えていることも特徴。

ガイド

ブラストSLJのガイド

ガイドはすべてSiCリングのステンレスフレーム仕様です。

スーパーライトジギングで使う細いPEラインを安心して使えます。

ちなみに、上位モデルのキャタリナも同様の仕様です。

グリップ周り

ブラストSLJのグリップ

グリップはやや長めなので、脇挟みでのジャークも竿尻を肘に当ててのジャークも快適に行えます。

また、キャスト時にグリップエンドをしっかり手前に引けるので、アンダーハンドキャストでも飛距離を伸ばしやすいです。

ブラストSLJエアポータブル63MLS-Sをインプレ

ブラストSLJエアポータブル63MLS-S

ここからは汎用性が高い63ML-Sの使用感を紹介します。

実釣は三重県志摩沖をメインに行いました。

万能なパワー感

ブラストSLJでファイト

ブランクは軽量かつ十分なパワーを備えており、誘いからやりとりまで文句無しの使用感。

ワンピッチジャークやただ巻きでジグを上げてくるオーソドックスな釣りなら、60gまでは快適に扱えます。

実釣時には大小たくさんのアカハタを掛けましたが、根に潜ろうとする良型もロッドを曲げてリールを巻けば難なく浮かせられました。

実際に掛けることはできませんでしたが、筆者の体感としては、中型のマダイやハマチ程度であれば問題なく対応できるはずです。

魚を掛けてからは竿が大きく曲がってショックを吸収してくれるので、イサキやアジなどの口が柔らかい魚もバラしにくいと思います。

とても投げやすい

ブラストSLJでアンダーハンドキャスト

6ft3inのちょうど良い長さなので、船縁が低い船でもアンダーハンドキャストがしやすいです。

糸抜けも良く、軽くロッドを返すだけで十分な飛距離を稼げます。

とくに投げやすかったのは20〜45g程度で、50g以上になるとやや投げにくく感じました。

ティップが柔らかいので、ティップ投げはせず、ベリー・バットに負荷を掛けて投げましょう。

想像以上の感度

ブラストSLJの感度メガトップのしなやかさが、着底やアタリを明確に表現してくれます。

また、ロッド自体が軽量なためか、手感度も良好でした。

水深や潮に対して比較的軽いウエイトでも底取りがしやすく、根掛かりも少ないので岩礁帯でも使いやすかったですね。

感度は想像以上、お値段以上という印象でした!

超浅場でも使いやすい

ブラストSLJでスーパーライトジギング

水深10〜20m、底が見えるくらいの浅場にもぴったりのロッドでした。

穂先がしなやかなので、浅場で20g前後のジグを使っても跳ね過ぎず、喰わせやすい動きを演出できます。

浅場で硬い竿を使ってしまうと、ジグの動きがカクカクしてしまい喰いが悪くなることも多いはずです。

浅場をドテラで流したり、キャスティングを多用したりして広範囲を狙う釣りには最適な1本だと思いました。

センターカット2ピースは何かと便利

ブラストSLJはセンターカット2ピース

仕舞寸法100cmのセンターカット2ピースは何かと便利で、電車やバイク、自転車でも難なく持ち運べます。

また、1ピースロッドよりも送料が大幅に安くなるので、旅先や遠征先に送りやすいのもメリットですね。

SLJ以外にも……

ブラストSLJでバチコンアジング

同番手を購入したTSURI HACK編集部しみけん氏はバチコンアジングにも使っているらしく……

「10号ぐらいのシンカーを使ったバチコンには丁度良い」「しっかり手までアタリが伝わる」とのこと。

また、「シャローのキャスティングタイラバにも使えるだうし、ティップランもできなくはない」と、その万能感もお気に入りの理由だそうです。

たしかに、ライトなエサ釣りなどにも使いやすい調子なので、“ボート釣りを広く楽しむ1本”として買うのもアリかもしれませんね。

SLJはこれ1本で十分!

ブラストSLJで釣ったアカハタ

スムーズな曲がりが気持ちよく、パワー・操作性・感度に不満はなく、とても優秀なロッドでした。

あらゆるSLJロッドを網羅したわけではありませんが、「これ以上のロッドはいらないんじゃないか?」というのが正直な感想です。

入門者には十分以上、上級者が使っても納得できるはずなので、SLJロッドを探している方はぜひチェックしてみてくださいね!

画像提供:tsuki

ダイワ ブラスト SLJ エアポータブル 63MLS-S

全長:6ft3in
自重:104g
継数:2本
仕舞寸法:100cm
ルアーウェイト:20-60g

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