加熱するSLJブーム
手軽さと多魚種が狙えるという魅力で、より人気の高まりをみせているSLJ(スーパーライトジギング)。
その人気の高さも相まって最近ではSLJ市場に参入するメーカーも増え、現在では多くのSLJ用メタルジグが発売されています。
SLJはビギナーの方でも挑戦しやすく、オフショアの登竜門的な釣りとしても確立されつつありますが……
これから始める方や始めたばかりという方は、釣具店で数多く陳列されているメタルジグを眺めて、どれを選べば良いのか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、遊漁船の船長でもある筆者がおすすめするSLJ用のメタルジグを紹介します!
ベースとなる重さは40~80g
SLJでベースとなるウエイトは40~80gです。
水深によっては30gや100gを揃えていた方が攻略の幅は広がりますが、とりあえずは基本となる40・60・80gの3ウエイトを揃えておきましょう。
これらのウエイトを風の強弱や水深で使い分ければOKです。
カラーはシルバーメイン
カラーはシルバー系を中心に揃えれば問題ないのですが、個人的にはグロー系がかなり強い印象です。
マダイ・根魚系・アマダイなど、様々な魚種に効果を発揮してくれますよ。
船長的・おすすめSLJジグ
それでは、筆者がおすすめするSLJ用のジグをいくつか紹介していきます。
TGベイト(ダイワ)
ダイワ TGベイト SLJ
「もはや餌」でお馴染みのTGベイト。ただ巻きでもOK、シャクってもOKと、万能タイプなので最初に選ぶべき1本といっても過言ではないでしょう。
オリジナルモデルは20~60gのラインナップですが、「ソルティガTGベイト」として80g以上のウエイトもラインナップされています。
また、フロント・リアフックが標準装備された「TGベイトSLJ」は30~80gまで展開されます。
ハヤブサ ジャックアイTG
極小シルエットが特徴のジグです。底が取りやすいので強風時やディープエリアでも扱いやすく、ウエイトラインナップも30~150gと豊富。
どちらかというと、ただ巻きで使用することが多いです。
メジャークラフト ジグパラTG
やや扁平なショートボディなので、フォール時間を長く取りたいときにおすすめ。
カラー・ウエイトラインナップも豊富で、タングステンジグの中でも比較的安価なのも魅力です。
ボーズレス TGトウキチロウ
少々値が張るのが難点ですが、よく釣れるジグの一つです。フォールスピードが速く、ただ巻きで使用しています。
ダイワ TGベイトスリム
一時は廃番となっていましたが、2020年秋に復刻。他にはないロングなシルエットが特徴のジグで、青物狙いにも適します。
ダイワ独自のホログラム「アデル」が採用されており、フラッシングもリアルです。
最後に……
ワンタックルで多魚種を狙えるSLJですが、SLJだからといって適当に釣りをしていては釣果が伸びません。
「SLJで狙えば簡単に釣れる」「釣れないときはジグを小さくすれば釣れる」という方も散見されますが、重要なのは“何を釣りたいか”というビジョンをしっかりと持つこと。
当然ながら魚は魚種ごとに習性が違います。それゆえに、その魚の習性に沿った狙い方、その時の状況に適した釣り方をする必要があり、ただ適当に小さいジグを落としてバンバン釣れるほど甘くはありません。
大事なのは、その時のポイントの状況を把握し、狙う魚に適したメソッドをしっかりと考えること。そうすれば自然と釣果アップに繋がりますよ!
筆者の紹介
岩室拓弥
釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。
職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。