コウライケツギョは韓国一の美魚
特徴的でとても美しい模様がまるで唐草を連想させるコウライケツギョ。
海水魚のような形をしていますが、肉食性の純淡水魚です。
小魚や甲殻類が大好物で、岩陰に隠れながら目の前を通る生き物を捕食します。
コウライケツギョは朝鮮半島から中国東北部にかけて生息し、最大で60cmまで成長します。
本来は川などの流れのある場所を好む流水性の魚ですが、一部のダム湖にも生息しています。
狙って釣るならば韓国がオススメです。
韓国では人気ターゲット
韓国ではソガリと呼ばれるこの魚。美しく気品がある魚として扱われ、高貴な釣りとして最近人気が出てきているようです。
大きさや数を求める釣り人というより、自然の中に身をおく時間を大切にする人にオススメな釣りかもしれません。
コウライケツギョを求め、いざ韓国へ。
しかし、韓国に台風直撃
一度行くと決めたら、「台風来てるから延期しよう」とはいかないものですよね。とくに釣り人は。
「大丈夫っしょ!」っと、いつものノリで関西国際空港まで来てみました。
事前に目的地であった釜山周辺の河川ライブカメラを見ると……とても釣りができるような状況ではなさそう。
とりあえず釣り具屋へ
台風一過で晴れわたった釜山国際空港に降り立ち、取り合えずタカミヤ系列の釣り具屋に立ち寄ってみました。
日本の量販店とほとんど変わりありません。
親切な店員さんにソガリを釣りに関するアドバイスを求めると、僕らがネットで収集した情報通りの回答。
川(今大増水している)の名前と、3インチグラブにジグヘッド。5cm前後のシャッドを紹介してくれました。
コウライケツギョは高級食材だとか?
そうそう。ネットで情報収集によるとコウライケツギョは大変美味しい魚であり、高級食材とのこと。
最悪、今回は悪天候で釣れないかもしれないのでスーパーで買って食べてみよう!
そんな弱腰な考えで鮮魚売り場を訪ねてみるものの、コウライケツギョはスーパーに並ぶことは殆どないそう。
もはや幻の食材。コレはもう釣るしかないっしょ!
韓国で釣り開始!
茶色く濁った濁流の中、取り合えず釣りを開始してみます。
「絶対無理やろコレ」って思いながらも、キャストを続けると“コン”っと小さなアタリが。
ドキドキしながら巻き上げてくると……残念、ラージマウスバスが掛かってきました。
大移動を決意
何も釜山周辺だけがポイントではありません。台風の影響が比較的少ないエリアへ大移動を決意します。
憧れのカラクサ模様との出会い
公園の駐車場からぬかるんだ河川敷を藪漕ぎすること30分。ようやく川にでました。
下調べの段階では透明度のある川でしたが、ご覧の通りドチャ濁りと大増水です。
とは言え、時折ボイルが起きたりして状況は悪くなさそうです。
韓国にもバスはたくさんいます
ボイルの正体はバスでした(笑)
プラグでもワームでも良く釣れてきます。
韓国でのバスフィッシングは、また機会を見つけて紹介いたしますね。
どうせバスでしょ?
google earthではチャラ瀬として映っている場所もご覧の通り。
さらにバスの入食い状態の中、僕に「ノソっ」と重たくなるアタリが来ました!
エラ洗いしない時点で怪しいと思いました。
弟のマサは、「どうせバスでしょー」と言ってます。しかーし、このファイトはもしかして、もしかすると……
これがコウライケツギョです
予想的中! それもデカい!
藪(やぶ)の中で大はしゃぎです。今回ばかりは大増水で厳しいと思っていただけに嬉しさ倍増。
ハタにもスズキでもない、本当に独特な魚ってのが第一印象です。
このカラクサ模様がたまりません。どうですか? めっちゃカッコ良くないですよね。
ダイナンアナゴやらアカエイやら、どうしてもゲテモノを紹介しがちな怪魚ハンターの僕。
今回ばかりは自信を持って万人受けするカッコイイ魚を紹介できたと自負しておりますw
コウライケツギョを食べてみます
コウライケツギョは日本の渓流魚のように禁漁期間が設定されています。
流域ごとに異なった禁漁期間やキャッチ&リリース区間が割り当てられていますので必ず確認してから釣行しましょう。
勿論、僕たちがコウライケツギョ1種だけを求めて韓国に来ているわけはありません。
次なるターゲットに向けてここらで腹ごしらえという訳です。
気になるお味は?
塩焼きと丸揚げでいただきました。これがなんと、淡水魚とは思えない旨味と香り。
「めちゃくちゃ美味い」と言って良いレベルです。
どんな魚に近いかと言われると、バラマンディ(アカメ)に近いものがあると思います。すみません、わかりにくい例で(笑)
淡水魚じゃなければお刺身で食べたい、そんな味でした。
コウライケツギョに効くルアー
シンゾーベイト
コウライケツギョを釣りに行かれる方は是非、お守りとして持っていて欲しいルアーがシンゾーベイトです。
ダートとカーブフォールを組み合わせることでシャッドやグラブで反応しないコウライケツギョを反応させることができます。
僕が韓国でコウライケツギョ釣りをご案内する際は必ず持っているルアーです。2インチと3インチがおすすめです。
▼ジグヘッドも1.8から3.5gをご用意ください。
シュガーディープ
シュガーディープ50Fが流れの中でも使いやすくオススメです。カラーは赤金が◎。ほかには、少し暗めの色もいいですよ。
バスディ シュガーディープ 50F
ライタープロフィール
山根 kimi ヒロユキ
“初めての1匹”を求めて、世界中どこへでも行く怪魚ハンター「山根ブラザーズ」の兄。釣りに留まらず、ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。
どえらい魚を獲った!もはや釣りを越えて!色んな人と繋がって!特大天然メコンオオナマズ! 240 cm175 kg 捕獲です!!ホント色んな人に助けられてこの魚と出会うことができました!メコンオオナマズに関わる全ての人に感謝でいっぱいです!! pic.twitter.com/JHWpNdLAvX
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) September 16, 2017
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