タングステンが正義じゃない。SLJにおける鉛ジグのメリット&おすすめジグを船長が紹介

2021/03/09 更新

タングステン製のメタルジグが主流となっているSLJ。しかしタングステンジグじゃないとSLJは成立しないわけではありません。鉛ジグには鉛ジグのメリットがあり、その特徴を理解することでタングステンジグとの使い分けができ、より一層釣りの幅が広がります。今回はSLJではあまり脚光を浴びない鉛ジグの特徴、おすすめジグについて解説していきます。

制作者

岩室拓弥

釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。

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アイキャッチ画像提供:岩室拓弥

タングステンじゃないとダメなのか?

SLJ用メタルジグの画像
近年爆発的に人気が高まっているSLJですが、それと同時に注目され始めたのがタングステン製のメタルジグ。

実際、当船がSLJを案内するときもほとんどのお客様がタングステンジグを使用しており、「SLJ=タングステンを使わないとダメ」と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、その答えは「NO」です。

もちろんタングステンジグにメリットが多いのも事実ですが、鉛ジグにもメリットはあります。今回はSLJにおける鉛ジグのメリット・デメリット、おすすめのジグを紹介します。

鉛ジグのメリット

SLJの画像
タングステンジグと比べたときの、鉛ジグのメリットを解説していきます。

安価

最初に挙がるのが手軽な価格で購入できること。タングステンジグは安くても1,500円前後、高いものだと2,000円を優に超えるものもあります。

しかし、鉛ジグだと高くても1,000円前後で購入することができ、タングステン1個分の金額で2〜3個購入することができます。

消耗品となるジグを安価で購入できるのは大きなメリットです。

アピール力が高い

鉛はタングステンよりも比重が軽いため、同重量のタングステンジグと比べた時に体積(シルエット)が大きくなります。

それはデメリット(後述)になってしまうこともありますが、反対に、水押しが強いのでアピール力が高くなると言い換えることが可能です。

タダ巻き時のウォブリングやジャーク時のスライドなども大きく演出されやすいので、アピールが必要となる場面では鉛ジグが優位になることも多々あります。

フォールスピードを抑えられる

形状などでも変わってきますが、鉛ジグはタングステンよりもフォール速度が遅くなります。

あまり意識している人は少ないですが、魚はフォール速度にも敏感で、フォール速度が速いと反応が悪くなることも。

根魚などの底物やマダイなどはフォール速度を抑えめにした方が反応が良くなることも多いですよ。


鉛ジグのデメリット

SLJの画像
では、反対にタングステンと比較した際のデメリットを解説します。

手返しが遅い

先ほど「フォール速度が抑えられる」と説明しましたが、これを言い換えると手返しが遅いというデメリットにもなります。

“手返しの良さ=手数の多さ”になるので、手返しが良いと必然的にチャンスが増えます。例えば、ディープエリアや広範囲のエリアを探っているいるときなどは、手返しの良いタングステンジグに分があることが多いです。

しかし、手返しよりもフォール速度やアクションを優先すべき状況もありますので、釣りをしていく中でタングステンと鉛のどちらを選ぶべきか判断する必要があります。

強風に弱い

繰り返しになりますが、フォール速度が遅いということは底を取るのに時間を要するだけではなく、底を取ること自体が難しくなります。

SLJは60g前後の軽量ジグを使用するため、強風時のドテラ流しでは底が取り難くなるということがあり、鉛ジグはそれがより顕著になるのです。

ジグの形状で若干のコントロールはできるものの、これは物理的に限界があるので、強風時はタングステンジグが圧倒的に有利だといえます。

適応する状況に制限がかかる

これも比重の軽さに付随することですが、鉛ジグの80gや100gといった重めのウェイトはジグ自体のシルエットがかなり大きくなってしまいます。

シルエットが大きくなりすぎると釣れる魚種も限られてしまうので、鉛ジグを使用するときは基本は60g(コンパクトな形状のもので80g)までを目安にしましょう。

水深に言い換えると、風の強さや船の流し方にもよりますが、「50m以深はタングステン」というイメージを持っておけば良いと思います。

おすすめの鉛ジグ

筆者が実際に使用しているおすすめの鉛ジグを紹介していきます。

ソルティガCVジグ(ダイワ)



「もはやエサ」でお馴染みのTGベイトからインスパイアされたメタルジグ。

コンパクトなボディでシルエットの肥大化を抑えているので使いやすいです。おすすめの使い方は高速リトリーブ。

ライズジグSLJ(ライズジャパン)

ライズジャパン ライズジグSLJ



独特な形状のコンパクトボディが特徴で、鉛ジグのデメリットでもあるシルエットの大きさや、底の取り難さをカバーしてくれます。

フロント・リアどちらのバランスでも使えますが、個人的にはリアバランスでのただ巻きがおすすめです。

ウォブリン(スミス)

スミス ウォブリン



やや大き目なウォブリングアクションが特徴で、ゆっくり見せたいときに有効なジグです。

ただ巻きでも使用しますが、フォール中にバックスライドアクションを演出するので、フォールを意識したややゆったりめなワンピッチもおすすめです。

ドラッグメタルキャスト スリム(デュオ)

デュオ ドラッグメタルキャスト スリム



オールラウンドな形状のセンターバランスジグなので万能に使用することができます。

アクションに関してはただ巻きでもジャークでもOKです。

ただ、リアにトレブルフックが標準装備されているので、リアをアシストフックに交換するかフロントフックのみで使うようにしましょう。

ドラッグメタルキャスト スロー(デュオ)

デュオ ドラッグメタルキャスト スロー



ボディが扁平かつ左右非対称に設計されており、スローなフォールアクションで攻略したいときに活躍します。

10~30m程度の浅いポイントで、根魚やマゴチなどの底物・砂物を狙うときにおすすめです。

それぞれの特徴を理解してSLJを楽しもう!


「どちらが良いか?」と問われれば、メリットとデメリットのバランスを考えたとき、使うシチュエーションの幅が広いのはタングステンだと思いますが、解説した通りに鉛ジグにもメリットは多々あります。

「SLJ=タングステン=簡単に釣れる」という図式は正解でもあり間違いでもあり、タングステンだろうが鉛だろうが、釣果を伸ばすうえで最も大切なことは……

ポイント・天候・魚の状態などを把握し、釣りたい魚に釣り方と道具を合わせていくこと。

タングステンジグと鉛ジグの特性を理解することで確実に釣りの幅が広がり、より一層釣りを楽しめるようになりますよ!
画像提供:岩室拓弥

筆者の紹介

岩室拓弥

釣具店・釣具メーカー勤務を経て、現在は福岡市東区箱崎港から出船している遊漁船「エル・クルーズ」の船長。

職業柄オフショアがメインとなっているが、元々は陸っぱりがメインでメバリング・エギングなど様々な釣りの経験も豊富なマルチアングラー。

遊漁船 エル・クルーズHP

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