高比重PEライン

高比重PEの使用感を検証してみた!そのメリット&おすすめラインを紹介

みなさんは「高比重PEライン」をご存知でしょうか?

普通のPEラインは軽いので水に浮きますが、高比重PEラインは水に沈みます。

そんな高比重PEラインの有用性を実釣検証し、そのメリットや使いどころを紹介します!

目次

アイキャッチ画像提供:ちゃったTV なおと

注目度が高まる高比重PEライン

高比重PEライン

一般的にPEラインの比重は0.97前後と言われており、水よりも軽いので糸自体が水面に浮きます。

今まで「PEラインは浮くもの」というのが定説でしたが、近年になって高比重のPEラインが登場したのをご存知でしょうか?

じつは、PEラインが沈むことでいろいろなメリットがあるのです。

なおと
今回は、高比重PEラインのリアルな使用感をお伝えします!

高比重PEを実釣検証!

高比重PEラインでライトゲーム

実釣検証は、高比重PEの需要が多いソルトライトゲームで行いました。

夜間に軽量なリグを繊細に扱い、小さなアタリを取る必要があるので、良い検証になりそうです。

今回使用したライン

ティクトのライム

今回の検証に使うPEラインは、ティクトが発売している「ライム」の0.3号。

一見すると普通のPEラインですが、比重は1.35なので水に沈みます。

明るい緑色なので視認性も良く、水中に入ってもしっかり見えそうです。

なおと
実売価格は3,500円ほどでした!

気になるシンキング具合

どの程度沈むのか、検証してみた動画です。

右が通常のPEライン、左が高比重のライムです。

比べると差は明らかで、かなり沈みますね。糸そのものが、ゆっくりとフォールしているような感じです。

なおと
ちなみに、実験に使ったのは真水です!

風に強い!

高比重PEラインでメバリング

実釣時は風が非常に強く、いつものPEラインなら風と表層の流れにラインを引っ張られ、とても釣りにくい状況です。

しかし! 高比重PEはかなり水馴染みが良く、普通のPEのように風に飛ばされません。

そのため、着水点から自分までのラインを一直線にしやすく、糸フケを取る際に余分にルアーを動かしてしまうこともありません。

なおと
とはいえ、フロロカーボンのように糸自体の重さを感じることはありません。

とくに風が強い日にPEラインでプラグや軽量ジグヘッドなどを使うと、ラインが海面に落ちるまでの間に流されてしまいますよね。

しかし、高比重PEは海面にラインが落ちるスピードが速いので、ラインの軌道が膨らみにくく、ラインメンディングも簡単です!

なおと
風が強い冬場は手放せ無いかも……

とくにジグヘッドに良い!

高比重PEラインで釣ったメバル

いろいろなルアーを使ってみましたが、とくにジグヘッドとは相性が抜群に良かったですね!

通常のPEラインは海中のリグまでの軌道が湾曲した状態になるので、遠く深くなるにつれて感度や操作性が落ちてしまいます。

しかし、高比重PEはラインの軌道が直線に近づくため、ダイレクトな操作感と感度がありました!

なおと
リグの操作時はエステルっぽい使用感ですね!

トップにはイマイチか

高比重PEラインでトップウォーター

トップウォータープラグにも使ってみました。

釣果としては十分釣れたものの、個人的に使用感はイマイチです。

スローなペースで探っていると、ラインにつられてルアーが少し沈むことがあり、とくに波気がある日は潜る頻度が多くなります。

ただし、ロッドを立てて連続してアクションさせることが多い、シーバス釣りではストレスを感じないかもしれません。

なおと
トップといえども使い方はいろいろ。

スローに誘うことが多い“ライトゲームのトップ”に限っては、イマイチに感じました!

使ってみた結果……めっちゃ良いやん!

高比重PEラインでメバルプラッギング

高比重PEで釣りをしてみた結果、プラグもワームもかなり使いやすかったです。

普通のPEではストレスが大きかった、強風時や軽量リグでのレンジキープが一気に簡単になりました。

今後はメインのPEラインとして使いそうな気配がします!

一つ言うなら……

高比重PEラインとルアー

メバルやアジが表層を意識している際に、プラグで狙っているとほんの少しレンジが落ちるのが気になりました。

魚が表層近くまで浮いている時は、ラインが沈むことで余計なプレッシャーを与えたり、ヒットレンジを外したりすることもあるかもしれません。

やはり長所と短所は表裏一体なので、特性を理解して使い分けるのが大切ですね!

なおと
やっぱり「これ一つだけでOK」なんてラインは存在しませんね(笑)

オススメの高比重PEライン

最後に、人気の高比重PEラインを紹介します。

ライン選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね!

ティクト ライム

今回の検証で使用したPEラインです。比重は0.3号で1.35、0.4号で1.3。


名前通りのライムカラーは、夜間でも視認性が良くてラインコントロールをしやすい印象でした。


トータルの使用感も良かったので、今後はライトゲームのメインPEとして使おうかと考えています。

号数0.3~0.4号
巻き量150m
カラーライムグリーン

シマノ ピットブル G5

シマノから発売されているピットブルG5は、比重1.3前後のPEライン。100m巻きの定価は1,130円と、驚愕の安さです。


ラインナップは0.6〜2号までなので、エギングやシーバス、チニング、ブラックバスなど、ミドルクラスの釣りにベストマッチ。


発売時には売り切れが続出し、プレミア価格で転売されたことが話題にもなりました。

号数0.6~2号
巻き量100m,150m
カラースティールグレー,ハイビズオレンジ

よつあみ エックスブレイド オードラゴンX4

ヨツアミから発売されている、比重1.40のPEライン。


これはエステルラインの平均的な比重をも超える、驚異的な数値です。


激流での釣りや深場での釣りなど、ルアーをグッと沈ませたり、安定させたりしたい時に重宝します。

号数0.4~2号
巻き量150m,200m
カラー150mウグイスグリーン15cm毎ウメレッドマーク/200m5色

ゴーセン PEワイルドジャーク エギ

ゴーセンから発売されているエギング向けのシンキングPEラインです。


比重は号数別に1.14〜1.24に設計されており、表層からボトムまで幅広いレンジを攻めやすくなっています。


イエローを基調としたカモカラーに染色されており、視覚的に変化を捉えやすいことも特徴です。

号数0.5~0.8号
巻き量150,210m
カラーイエローカモ

デュエル アーマードF+Pro アジ・メバル

比重1.0なのでシンキングではありませんが、水の比重に近く、海中を漂うなサスペンド系のラインです。


0.06〜0.4号までのラインナップがあり、超極細の号数を選べることも魅力。


普通の極細PEは少し擦れるだけで一瞬で切れてしまいますが、特殊加工によって一般的なPEの2倍の耐摩耗性能を誇ります。

号数0.06~0.4
巻き量150m
カラーライトピンク

サンライン シューター デファイアー D-Braid

号数別に比重1.10〜1.24に設計されているPEラインです。


ナイロンラインの比重が一般的に1.14前後とされているので、「伸びの無いナイロンライン」といった感覚で使えるでしょう。


芯糸を用いた特殊な構造によって、ややハリの強いラインに仕上げています。

号数0.5~1.5号
巻き量120m
カラーピンク

ユニチカ シルバースレッド アイキャッチPEⅡ

ナイロンラインと同程度の比重1.18に設計されたPEラインです。


トラウト専用として発売されていますが、0.2〜0.6号がラインナップされているのでアジングやメバリングにも最適。


視認性の高い蛍光イエローのカラーリングは、ラインコントロールが大切な渓流はもちろん、夜間のライトゲームでも活躍します。

号数0.2~0.6号
巻き量150m
カラー蛍光イエロー(25m毎マーキング)

高比重PEで釣りが変わる!

高比重PEラインでの釣果

今回検証してみて、高比重PEラインは本当にメリットが多く、間違いなく“使うべきライン”だと感じました。

普通のPEラインでは「釣りにくいな」と感じたら、ぜひ高比重PEを使ってみてくださいね。

とくに風が強い日、ボトム周りの釣りには超絶オススメですよ!

画像提供:ちゃったTV なおと

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