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エステルラインの画像

エステルラインとはなんぞや?アジングにおけるメリット&デメリットを徹底解説

エステルラインとはポリエステル素材で作られた釣り糸です。近年はアジングやエリアトラウトで人気が高まっています。そんなエステルラインのアジングにおけるメリット&デメリットを詳しく解説します。

目次

アイキャッチ画像提供:ちゃったTV なおと

近年人気のエステルライン

近年のアジング事情を語る上で、避けて通れないのがエステルラインの存在。

ひと昔前まではPEやフロロカーボンが主流でしたが、ジグ単に限ると、近年はエステルラインが多用されています。

釣具店のラインコーナーに行ってみても、ラインメーカー各社がさまざまなエステルラインを発売していることが分かるはずです。

そんなエステルラインですが、どんなメリットがあり、どんな釣りに有効なのでしょうか?

なおと
かく言う私もアジングではエステルをメインに使っています。

今回はエステルラインを深掘りします!

エステルラインのメリットとは?

そもそもエステルラインとは、ポリエステル素材で作られた釣り糸のことです。

ポリエステルは聞き慣れない素材かもしれませんが、身近なところだと、衣料の合成繊維やペットボトルの原料として使われています。

そんなポリエステル製ラインを、アジングで使うメリットを紹介します。

極細ラインを選べる

エステルラインには0.3号(1.5lb)や0.2号(1lb)といった、髪の毛レベルの細い号数がラインナップされています。

つまり、フロロやナイロンでは展開されていない細い糸を選べるということですね!

ただし、「エステルラインは太さ当たりの直線強度が高い」というわけではありません。同号数で比較した場合、直線強度はフロロ・ナイロンとほぼ同等です。

なおと
ナイロン・フロロにはない細号数が“売っている”ってことです!

PE・ナイロンよりも高比重

エステルラインは水より比重が高いため、水に沈むラインです。

水馴染みが良くてジグヘッドまでのラインが一直線になりやすく、操作性と感度に優れます。

なおと
ちなみに、海水の真水に対する比重は1.03前後と言われています!

伸びが少ない

PEには及びませんが、ナイロンとフロロに比べるとエステルは伸びが少ないです。

そのため、比重の高さと相まって操作性と感度はナイロンとフロロを上回ります。

また、ラインに張りがあるので、PEラインのようにテンションが抜けた瞬間に操作感と感度が消えることもありません。

なおと
伸び率はメーカーや銘柄によってバラつきがあります。

簡単に言うと、PEより軽いリグを扱いやすい

以上の理由から、エステルラインのメリットを簡潔に表すと「PEよりも軽いリグを扱いやすい」ということになります。

それゆえに、軽量ジグヘッドの普及に伴い、エステルラインも人気になったわけですね。

なおと
同条件なら、より仕掛けを軽くできるってことですね!

デメリットもそれなりに多い

アジングで大人気のエステルラインですが、けっして万能なわけではありません。

ここからはエステルラインのデメリットを紹介します。

切れやすい

エステルラインは伸びが少ない分だけショックに弱く、瞬間的に大きな負荷が加わると切れます。

細いこともあってわずかな傷も命取りになるので、他の素材と比べても非常にデリケートなラインです。

慣れていないと、アワセ切れが多発することも珍しくありません。

なおと
なるべくドラグ性能が良いリールを使い、ドラグセッティングにも注意する必要があります。

あと、ドラグのメンテナンスも大切です。

ライントラブルが多い

エステルはライントラブルが多いのもデメリットです。

ライン自体が硬いのでスプールへの収まりが悪く、浮きやすいのでそれがトラブルの原因になります。

また、一度トラブルが起こると細いのでダメージが入りやすく、そこから切れやすいことも難点。

トラブルを抑えるためには、キャスト後はラインがリールから綺麗に出ている状態から釣りを始める必要があります。

キャスト後、ベールを閉じたら少しロッドを立て、ラインを張ってからスタートする癖を付けましょう。

なおと
糸がフケていたり、フワッとスプールに巻かれた状態が一番危険!

展開が早くなる

ライン自体が沈むため、リグがそれに引っ張られて手前に寄って来るスピードが速くなります。

それゆえに、PEと比較すると釣りの展開が早くなり、スローな釣りには不向きです。

PEは底取り自体は遅くなりますが、ラインが浮くのでリグを引っ張ることがありません。

つまり、横方向への移動距離を抑えて誘えるわけですね。

少し沖にアジが定位しているなら、PEの方がじっくりとアジのいる場所を攻められます。

なおと
とは言え、展開が早くなるのは必ずしもデメリットではありませんよ。

根魚との相性が悪い

テンションが掛かっている時にエステル本線が障害物に触ると一瞬で切れてしまいます。

ショックに弱くて細いこともあり、強引に魚を止めることも難しいため、良型のメバルやカサゴは取りにくいです。

メバルやカサゴが混じる状況では極力避けたいところですね……。

なおと
メバリングとリールを共用できないので汎用性が低いとも言えます。

リールを2台用意するか、替えスプールで対応するしかありません。

エステルラインの使いどころ

メリットとデメリットを踏まえた上で、エステルラインの使いどころを解説します。

特性がハッキリしたラインなので、上手く活用すると飛躍的に釣果が伸びるはずです!

超軽量ジグヘッドに!

渋い日や外灯周りにアミが寄っている時などは、軽いジグヘッド をフワフワと漂わせるのが効果的ですよね。

そんな超軽量ジグヘッドを使うケースはエステルラインの出番!

超軽量ジグヘッドを繊細にコントロールでき、PEよりもしっかりとした操作感(引き抵抗)を得られますよ。

なおと
PEだと「何をしているかわからない」って時に!

足場が高いところ&風が強い日に!

足場が高い場所や風が強い日は、PEラインだと風に煽られて非常に釣り辛いです。

そんな時はエステルラインの比重と空気抵抗の小ささを活かせば、軽いジグヘッドでも海面までのラインが真っ直ぐに近くなるため、操作性も感度も良くなります。

PEで同じ釣りを再現しようとすると、風に負けない重いジグヘッドと、海面まで穂先を近づけられる長いロッドが必要です。

なおと
季節風が強くなる冬にも活躍しますよ!

レンジが深い時

レンジが深い場合もエステルに軍配があがります。

ラインの比重が高く、素早くアジのレンジまでジグヘッドを送り込めるので効率が良いですね。

また、深い場所になると海中に入るラインの量も増え、ラインが受ける潮流の抵抗も大きくなります。

しかしエステルライン であれば、潮受けが少ないのでラインを直線軌道に近づけることが可能。

そのため、リグを的確に操作できてアタリも明確に出やすく、それが“ラインの違いによる釣果差”となって現れます。

なおと
岩礁帯のボトムは少し怖いですが、砂地のボトムなら積極的にエステルを使っています!

おすすめのエステルライン

糸のヨレが少なくしなやかなので、エステルビギナーの方でも使いやすい定番ラインです。

軽いジグヘッドでも、しっかりとラインが張ってくれるので操作感が良くてアタリもボケず、一瞬の吸い込みをしっかりと感じられます。

エステルのわりにはしなやかでトラブルが少なく、240m巻きなので分割して使え、コスパもGOODです。

よつあみ アーバンコードSG D-PET 失透ピンク 0.3号(1.6lb)

透けにくいピンクに染色されており、外灯周りや薄明かりでも見やすいエステルラインです。

いくらエステルとは言え、ラインがフケている時やフォール中はロッドに出ないアタリもあるのですが、そんな時にラインでアタリを取れます。

ある程度しなやかなので、トラブルが少ないこともおすすめポイントです。

ラインシステムについて

エステルはナイロンやフロロと同じくモノフィラメントラインですが、ショックリーダー が必須です。

リーダーの太さは、0.5〜1号(2〜4lb)程度を選びましょう。

耐摩耗性能と常夜灯下での光の屈折率から、素材はフロロがおすすめです。

おすすめのショックリーダー

バリバス アジングマスター ショックリーダー 0.5号(2lb)

筆者はアジングマスターの2lbをメインに使っています。

フロロのわりには伸び率が大きく、手で引っ張ってみるとよく伸びていることが分かるはず。

この伸びが衝撃に弱いエステルラインの高切れを防いでくれます。

ノットの組み方

筆者はトリプルエイトノットでリーダーを結束しています。

トリプルエイトノットはあまり強いノットではありませんが、アジングではそこまで強いノットは必要ありません。

手で締めて切れなければ、アジに切られることはそうそう無いと思っています。

トリプルエイトノットの他には、トリプルサージェンスノットや電車結び等がおすすめです。

他のラインとの使い分けが肝心!

アジングはライトゲームの中でもトップクラスに繊細な釣りなので、ラインに拘ることで釣果は確実に変わります。

そのために、ポイントや風、レンジ、リグに応じて適切なラインを選べるようにしましょう。

デリケートでナーバスな一面もあるエステルラインですが、使いこなせば強力な武器になりますよ!

画像提供:ちゃったTV なおと

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