スモールマウスに有効な4つの巻きモノ。スピナーベイト・クランクベイト・チャターベイト・スイムベイトの使い分けを伝授

2022/01/13 更新

スモールマウスバスと巻きモノについて。“縦の釣り”で釣るイメージが強いスモールマウスですが、もちろん“巻きの釣り”が有効なタイミングだってあるのです。スモールマウスの釣りで登場機会が多い、スピナーベイト、クランクベイト、スイムジグ、スイムベイトについて詳しく紹介してみようと思います。

制作者

高梨洋平

桧原湖プロガイド。元JB TOP50メンバー。超ライトリグからビックベイトまで駆使するオールラウンドスタイルでスモールマウスバスを追い掛けています。趣味は強く惹かれる魚を釣りに行く事。ここ数年はイトウ、ウケクチウグイ、ブラウントラウトetc.。スポンサー➡️レジットデザイン/バリバス/ニシネルアーワークス

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スモールマウスに有効な4つの巻きモノ

スモールマウスの釣果写真
前回はスモールマウスで有効なベイトタックルの釣りを紹介しましたが、今回はその中から「巻きモノ」をクローズアップ。

スモールマウスの釣りで登場機会が多い、スピナーベイト、クランクベイト、スイムジグ、スイムベイトについて詳しく紹介してみようと思います。

高梨
やはり「濁り」「波風」「ローライト」が重要なファクター。この3つのうち、2つ以上揃ったときが「巻きモノ」の出し所です。


▼前回の記事はこちら


スピナーベイト

スモールマウス スピナーベイト
水面直下から1.5mくらいまでがよく使うレンジ。(ボトムの水深はフラットなら3mくらいまで。急深バンクなら問わず)

表層高速巻きや中層をノーマルリトリーブ〜スローロールまで。巻きかたはそのときよって様々です。

ウィードやスタンプ(立木)周りでの使用が多く、特に濁りが入っているときや、しっかり風が吹いているときには出番。

高梨
しかし、パッと見ではスピナーベイトに不向きに思える晴天無風のコンディションでも、濁り入ってさえいればウィード、スタンプ周りでの、「水面直下高速巻き」に反応するときもあります。


スモールマウス スピナーベイト
初秋〜中秋(8月下旬〜10月中旬頃)の水温が冷込んだ際に、もっとも効果を発揮するのがスピナーベイト。

着水後カーブフォールさせ(ゆっくり巻きながらのカーブロール)、スローロールに寄せた遅めのリトリーブで使います。

カーブロール中に、リアクションバイトが現れることも多い釣りです。

春のプリスポーン期も濁りさえ入れば釣れますが、シャッドやジャークベイト、クランクベイト、スイムジグを上回る釣果が出ることは稀。

高梨
よって、スピナーベイトを多用するのはプリスポーン期&高水温期を除く、6〜7月中旬、8月下旬以降です。

おすすめスピナーベイト

スピナーベイト写真左)ハイピッチャー(OSP)
写真右上)スティーズスピナーベイト(ダイワ)
写真右下)ジンクスミニスーパーブレード(イマカツ)

高梨
桧原湖のスピナーベイティングで有効なのは、弱めのスピナーベイトです。現在、入手しやすくよく釣れるスピナーベイト……それは上記3つではないでしょうか。(イレギュラーな状況下で、強波動スピナーベイトが効く事もあります)


より弱く、超ハイピッチなジンクスミニスーパーブレードは、唯一無二のスピナーベイト。そのアクションの弱さは、極端に言えばシャッドに近いかもしれません。

スティーズスピナーベイトとハイピッチャーは、同じくらいの強さやピッチと言えるので、お好きな方を使えばで良いと思います。

ハイピッチャーの方が少しコンパクトですが、ブレードの回転のインパクトは僅かに上といった印象です。

高梨
ウエイトは3/8オンスをベースに、より浅いレンジを巻くなら1/4オンス、深くするなら1/2オンス。同じレンジでもより速く巻くなら1/2オンス、ゆっくり巻くなら1/4オンスという具合にローテーションします。


スモールマウス スピナーベイト
例えば水面直下高速巻きなら、より速く巻けて飛び出しを抑えられる、1/2オンスが使い易いでしょう。

また、同じスピナーベイトでもブレードの種類によって全く別物のルアーとして機能します。(ウィローリーフが“弱”、コロラドが“強”、インディアナが“中”)

高梨
透明度が高く、止水である桧原湖のスモールマウスを狙う際の基本は、弱めでピッチが速いウィローリーフ2枚のダブルウィローを基準として使っていますよ。


 



ITEM
ダイワ スティーズ スピナーベイト 3/8oz DW


ITEM
イマカツ ジンクスミニスーパーブレード TG 3/8oz


 




クランクベイト

スモールマウス クランク
桧原湖の巻きモノにおいて、最も出番が多いのがクランクベイト。真夏の高水温期を除いた、およそ全てのシーズンで活躍します。

シャローフラットからミドルフラット、ディープのド中層、バンクなど……濁りや波風があり、「魚が中層を巻いてバイトしてくる状況」であればチャンスです。

高梨
極端にウィードが多く、その長さも不均一であるようなドシャローでは扱いにくいですが、あらゆるシチュエーションで活躍します。

おすすめクランクベイト

クランク
クランクベイトはかなり種類も多く、動きや水深別に星の数ほど存在します。

ここでは桧原湖で良く釣れて、入手しやすい代表的なクランクベイトを大まかな水深別に紹介します。

シャローランナー
①チッパワRBブレード(ニシネルアーワークス)
②LC MTO 0.7(ラッキークラフト)
③DT4(ラパラ)

ミッドダイバー
①ブリッツMR〜DR(OSP)
②チッパワDDブレード(ニシネルアーワークス)
③ウィグルワート(ラパラストーム)

ディープダイバー
①ブリッツEXDR(OSP)
②マッドペッパーマグナム(ティムコ)
③Bスイッチャー4.0(ジップベイツ)

クランクベイトもアクションは弱めがキー

スモールマウス クランクベイト
シャロークランクからディープクランクまで、やはり比較的アクションが弱めで、軽快な巻き心地のクランクベイトが並びます。

特にディープクランクはマッドペッパーマグナム、Bスイッチャー4.0と「大きなシャッド」とも言えるような、タイトな動きの物の出番が多いです。

異質なのは“暴れ馬系のクランクベイト”である、ウィグルワート。早春の深いレンジにいる魚を、持ち前のワイドウォブリングによる強烈なアピール力で、引っ張ってきてくれます。

高梨
動きの強さとは裏腹に、決して水を大きく押さないボディー形状が、意外とちょうど良いのかもしれませんね。


また、チッパワRBブレード、DDブレードともに、その名の通りブレードが付いています。その恩恵もあるのか、非常に良く釣れるクランクベイトです。

動きそのものはタイトで大人しいのですが、そこにハイピッチなブレードの波動が重なり、バスのスイッチを入れてくれる気がします。

高梨
セッティングされているブレードは、クランク本体に干渉し過ぎないよう、タイトな回転になる特殊な形状をしています。そこがミソでしょうか。


ITEM
ラッキークラフト LC MTO 0.7
全長:50mm
重量:7g


ITEM
ニシネルアーワークス チッパワDD ブレード
全長:62mm
重量:19.5g


ITEM
O.S.P ブリッツ EX-DR
全長:53mm
重量:12g

スイムジグ(ジグヘッド)

スイムジグ タックル
水深2.5mから、深くて6〜7mまでが守備範囲。ミドル〜ディープレンジを、強過ぎないアピール力で広く探れるのがスイムジグの強みです。

これまでスモールマウスを狙うルアーとして、メジャーとは言えなかったジャンルのルアー。その使い勝手の良さから、ここ数年で使用率が上がっています。

出番が多いのは春と晩秋。春はシーズンオフ中に狙われていなかった魚を釣ることが可能です。

高梨
春の定番と言えば水深4m以浅の釣り。しかし、4〜7m、深ければ9mレンジにもポジショニングするプリスポーナーは必ずいます。そんな魚を横方向のキャスティングで効率的に狙うためのルアーです。

おすすめスイムジグ

スイムジグ写真上)スメルトヘッド(ニシネルアーワークス)
写真下)ウィードライダー(OSP)

この2つの使い分けは簡単。ウィードやゴミを拾って来るような場所ではウィードライダー。

それ以外の場所、特にゴツゴツの岩場でスタックさせず巻いてくるならスメルトヘッド。という具合に使い分けます。

スモールマウス スイムジグ
高梨
スメルトヘッドは急深バンクをダウンヒルに釣る場合や、深いレンジをキープしながら巻きたいときに出番です。ときにそのボリューム感の違い(ラバーの有無)によって、釣果に差が出ることもあります。


合わせるトレーラーはスイングインパクト4やドライブシャッド4、ヴァラップスイマー4.2、3.5、アンモナイトシャッドなど。

それぞれのアクションの質で、そのとき釣れそうな物を適材適所にセレクトします。

ITEM
ニシネルアーワークス スメルトヘッド
重量:3.5g、8g、12g、18g
フックサイズ:(3.5g)#1、(8g、12g、18g)#2/0、#4/0


ITEM
O.S.P ウィードライダー
重量:3/8oz、1/2oz、5/8oz、3/4oz


 




スイムベイト

スモールマウス スイムベイト
スイムベイトとありますが、一般的なトリプルフックが付いたスイムベイトに加え、オフセットフックにセットする「大きめのシャッドテールワーム」も加えて紹介します。

15cm以上のサイズが大きなスイムベイトは、早春と晩秋が出番です。

いずれも低水温期ゆえに、「ボリューム感からくるリアクションバイト」を期待できます(小さなルアーではスイッチを入れられない魚にスイッチを入れてバイトさせる)。

タダ巻きだけではなく、ジャークベイトのようにジャークさせるアクションも効果的です。そのルアーパワーにつられ、ディープから水面付近まで一気に突き上げてきます。

スモールマウス スイムベイト
一方、4インチ前後のシャッドテールの出番はほぼオールシーズン。年間最高水温時の真夏と、水温が10℃以下まで下がった晩秋以外ならいつでも出番あり。

特に春のサイズ狙いの水面下10〜50cm、晩夏〜中秋の水面まで伸びたウィードエリアで最も威力を発揮します。

スピナーベイトすら巻けない、水面まで伸び切ったウィードトップを臆せず巻けるルアー。この釣りで釣れる魚は多いですよ。

おすすめスイムベイト

スイムベイト写真上)ユニオンスイマー155(フラッシュユニオン)
写真中)ビビッドクルーズ150(フィッシュアロー)
写真下)ヴァラップスイマー4.2(ボトムアップ)

ユニオンスイマーはフローティングスイムベイト。デッドスローでも水面直下を巻けるのが強みで、ジャーキングでのダートアクションも特徴的です。

ビビッドクルーズはタダ巻き時に、ボディーを揺らす大きなウォブルアクションが特徴。こちらもゆっくり巻け、深い所の魚を中層までライズアップさせて食わせられるルアー。

高梨
本来のルアーアクションを殺すようなチューニングですが、テールの付け根を少しだけ切って、ピッチが早いタイトなアクションにして使う事も可能です。


ジャーキングにより、ユニオンスイマーより強いテールアクションを生み出せたりと、アクションの幅が広いスイムベイトです。

ヴァラップスイマーはハイピッチアクションが特徴の「釣れるシャッドテールワーム」の代表格ですね。加えて、オフセットフックの針先を隠しやすいのが素晴らしい所。

ヴァラップスイマー
提供:むっちん
この手の「よく動き、よく釣れる高比重シャッドテールワーム」は、使っているうちにワームが裂けてきて、フックポイントが露出してしまうのが“珠にキズ”。

高梨
ヴァラップスイマーは形状と構造から、フックポイントを隠したまましばらく使い続けられる。ウィード周りで使用する事が多い夏〜秋では大きなアドバンテージです。


 

ITEM
フラッシュユニオン ユニオンスイマー155
全長:155mm
重量:42g


ITEM
フィッシュアロー ビビッドクルーズ150
全長:150mm
重量:28g


ITEM
ボトムアップ ヴァラップスイマー 4.2
サイズ:4.2インチ

まとめ

スモールマウス クランク タックル
前回の記事から続き、巻きモノにフォーカスして少し詳しく書いてみました。

チェイスからバイトの出方まで、ラージよりもスピード感のあるアグレッシブなスモールマウス。とくに巻きの釣りでは、その違いが顕著に感じられ、アングラーを楽しませてくれます。

高梨
シーズンに向けて準備を進めてはいかがでしょうか。


 
撮影・文:高梨洋平

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