アジングのノットは難しい!
検証してみた
細PEとリーダーの結束強度テストは何度かやりましたが、そう言われてみるとアジングで使うエステルラインでのテストは未だ実施無し。
というわけで、今回はアジング用の最強ノットを計測して決めたいと思います。
▼細PEラインのノット検証はコチラ
使用するエステルはこちら
今回使用するメインラインはアジング界隈で高い支持を得ているサンライン「鯵の糸0.3号」。
リーダーはフロロカーボン「月下美人0.8号」と、アジングでは定番の組み合わせ。
著者である“釣り好き!まっちゃん”も愛用しているアイテムです。
3.5ノット
最初に登場するのはライトゲームノットの人気選手「3.5ノット」。
結び目が大きいと言われることもありますが、素早く完成出来るメリットを持っています。
それでは強度を測定していきましょう。
結果はこちら
実施回数 | 断線負荷(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 0.40 | 72.7 |
2回目 | 0.50 | 90.9 |
3回目 | 0.50 | 90.9 |
4回目 | 0.49 | 89.1 |
5回目 | 0.45 | 81.8 |
平均スコア | 0.47 | 85.1 |
電車結び
太さの違うラインにも使える万能性の高い電車結びは、ユニノットが2つ合体したシンプルな構造。
細いエステルラインでもその万能性を見せてくれるのでしょうか?
結果はこちら
実施回数 | 断線負荷(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 0.50 | 90.9 |
2回目 | 0.45 | 81.8 |
3回目 | 0.50 | 90.9 |
4回目 | 0.51 | 92.7 |
5回目 | 0.50 | 90.9 |
平均スコア | 0.49 | 89.5 |
細PEラインで実施した時はコブをスライドさせる際に発生したダメージで強度を落とす結果でしたが、今回のエステルラインではそのようなダメージは見られず90%近い数値を叩き出してくれました!
トリプルエイトノット
輪っかを3回捻ってラインを通すだけのトリプルエイトノットは、まさしくノット界のスピードスター的存在。
前回の細PEラインテストでは素晴らしいトータルバランスを見せてくれましたが、エステルではどうでしょうか?
結果はこちら
実施回数 | 断線負荷(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 0.40 | 72.7 |
2回目 | 0.35 | 63.6 |
3回目 | 0.50 | 90.9 |
4回目 | 0.45 | 81.8 |
5回目 | 0.50 | 90.9 |
平均スコア | 0.44 | 80.0 |
3.5ノット・電車結びに比べ若干強度は落ちましたが、組み上げるまでの工程は一番楽。
FGノット
PEラインの摩擦系ノットの代表格であるFGノット。
高強度が売りですが、エステルでも力を発揮してくれるのでしょうか!?
結果はこちら
実施回数 | 断線負荷(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 0.40 | 72.7 |
2回目 | 0.35 | 63.6 |
3回目 | 0.30 | 54.5 |
4回目 | 0.50 | 90.9 |
5回目 | 0.40 | 72.7 |
平均スコア | 0.39 | 70.9 |
キングオブノットがここに来てまさかの低スコアを記録。
敗因はハーフヒッチが多いせいか、編み込み時のダメージで結束部が耐え切れずブレイクしている感じでした。
SCノット
簡単かつFGノット以上の強度が出せると話題のSCノット。
破竹の勢いで人気を集めているノットですが、その人気をキープすることはできるのでしょうか。
結果はこちら
実施回数 | 断線負荷(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 0.30 | 54.5 |
2回目 | 0.29 | 52.7 |
3回目 | 0.41 | 74.5 |
4回目 | 0.40 | 72.7 |
5回目 | 0.35 | 63.6 |
平均スコア | 0.35 | 63.6 |
FGノット同様にPEラインの時のような強度は出せず、逆に複雑な編み込みによって、自分で自分の首を絞めているような状態という感じでした。
シンプルイズベスト
激細エステルラインでは、編み込んで締めこむ摩擦系ノットは強度を落とす結果が見られました。
今回は電車結びが最高強度を見せてくれましたが、3.5ノット・トリプルエイトノットも大健闘であり、シンプルなノットが最良であると実感した強度テストとなりました。
エステルラインを使われる際は是非参考にして、ライトゲームをとことん楽しんでください。