初めての魚釣りでも“簡単に”、“たくさん”釣りたいですよね?!
魚釣りって色々な楽しみ方や奥深さがあるんですが、初めての魚釣りで一番大切なのは、ズバリ! “簡単に満足するまで釣る” ですよね。
もっとも簡単な魚釣りともいえるニジマスの釣り堀であっても、よく釣れる時間帯やたくさん釣るコツ
があるんです。
どれも、難しいことはありません。ちょっぴり予習して知識をつけておけば、家族や彼女を喜ばせてあげられますよ!
『ニジマスの釣り堀』は初めての魚釣りにオススメです!
ニジマスの釣り堀・マス釣り場とは
自然河川とは異なる釣り堀は、入場料や魚代を支払って魚釣りを楽しむ施設です。
多くのニジマスの釣り堀(マス釣り場と呼ばれることも)では、透明度の高い池や石やネットで仕切られた川に、たくさんのニジマスが放流されています。
ニジマスの釣り堀にベストシーズンはあるの?
ニジマスは基本的に年中よく釣れる魚です。強いてベストシーズンを挙げるとすれば、人が快適に過ごせる春と秋でしょう。
ただし、ニジマスは冷たい水を好む魚ですので、釣り堀によっては夏季休業をとっている場合があります。
反対に寒冷地では、冬季に豪雪や結氷等の理由で休業する釣り堀もありますので、夏と冬は釣行前にHPや電話で確認するようにしましょう。
また川を仕切って営業している釣り堀は、大雨による増水で臨時休業する場合もあります。
入場料や魚代の相場はいくら?
ニジマスの釣り堀には、入場料を先払いする釣り堀と釣れた魚の数だけ魚代を後払いする釣り堀の2パターンに大別されます。
訪れようとしている釣り堀が、どちらなのか事前にHPや電話で確認しておくと良いでしょう。
- ●先払いの相場:1人1日3~4,000円。
- →釣れたら魚持ち帰り放題(リリースも可能)
- ●後払いの相場:1匹3~500円。
- →釣れた魚は全て買取(リリース不可)
先払いと後払いどっちが良いの?
腕に自信がある方は先払いの方がお得ですよね! ただし、釣り堀側も商売です。先払いで大量に釣られては大赤字ですよね。
また、後払いのシステムはお客さんがたくさん釣れなきゃ売上が立ちませんよね。
もうお察しかと思いますが、後払いパターンの釣り堀の方が簡単に釣れるように池や川が整備されています。
ただし、ホントに簡単に釣れちゃって、ものの15分で20匹! 1万円……。
なんてことにもなりかねないので、ご予算と一日のスケジュールに合わせて決めると良いでしょう。
今回の記事では、先払いパターンの釣り堀で確実かつたくさん釣るためのコツや準備をお伝えいたします!
ニジマスの釣り堀で使用する釣り道具を予習!
基本的に釣り具は全てレンタルできます
ニジマスの釣り堀では、釣り具を一式レンタルすることができます。
貸し竿は木を伐り出してきた原始的なものが一般的です。最初は「コレかぁ。」って思いますよね(笑)
もちろん、軽いカーボン製の竿を持参しても良いですが、木の竿でも充分釣れますのでご安心ください。
ウキ|ニジマスが餌に食いついたことを知らせてくれる目印
水面に浮いているウキが「ピョコピョコ」って踊ったり、「ズーン!」と沈んだら竿を上げるタイミングです。
このウキは、“ウキ止めゴム”によって釣り糸に取り付けられているのですが、ゴムからウキを取り外すことで、ウキの位置を自由に動かすことができます。
まずは、川の深さの1/2程度の長さをウキと針の間にとってみましょう。
オモリ|餌を川の中に沈めてくれる
ウキの下に、小さなオモリが糸を挟みこむように付いていると思います。
オモリを付けることで、流れのある川の中でも素早く餌を沈めることができるんですね。
気をつけておきたいのが、時々このオモリが取れちゃうことがあるんです。ニジマスが釣れなくなったらオモリがちゃんとついているか確認してみてください。
無くなっていたら、スタッフにお願いして新しく付けてもらいましょう。
針と餌|餌の付け替えは頻繁に行うと良いです
ニジマスの釣り堀で一般的に使用される釣り餌は「イクラ」と「ブドウ虫」です。
ブドウ虫は生きた餌なのでニジマスの食いつきは良いですが、触りたくない方はイクラでも充分釣れるのでご安心ください。
イクラは、釣り針の大きさに合わせて2~3個つけましょう。何度か川に入れるとオレンジ色のエキスが減ってきます。
白くなったら替え時です。常に新しい餌を針に付けるように心がけましょう。
ちなみにブドウ虫の場合は、針を胴体に通す様に刺すと良いでしょう。
ニジマスにかじられボロボロになったら替え時。エキスが漏れるイクラよりも長く使うことができますよ。
ニジマスの釣り堀で確実に魚を釣るコツ
放流時刻を確認しよう|よく釣れる時間帯に釣りをすべし
ニジマスの釣り堀で、もっとも簡単に釣るタイミングは“ニジマスの追加放流直後”です。
追加放流されるニジマス達は警戒心が薄く、お腹も空かせているので簡単に食いついてくれます。
ニジマスの放流時刻は釣り堀によって様々で、土日のみの場合もあります。必ず同行者に釣らせてあげたい方は、HPや電話で確認しておきましょう!
反対に釣れにくい時間帯は、日が高く昇る10時~14時ごろですが、この時間帯に合わせて放流してくれる釣り堀も多いです。
放流が行われると、それまで警戒して餌に食いつかなかったニジマスも、放流された新しい魚に触発されて餌を食べ始めます。
まさに相乗効果とはこのこと。この放流チャンスタイムを逃す訳にはいきませんよね!
ちなみに、放流量や魚の状態によってさまざまですが、基本的に放流効果はあまり長続きしません。
概ね15~30分程度で再び釣れにくくなってしまうことが多いので、放流時間に遅れないようにしましょう。
ニジマスがたくさん泳いている場所を探してみよう
石やネットで仕切られたタイプの釣り堀では、前日までに釣り残されたニジマスがいるので区画ごとに魚の量が異なります。
区画を自由に選べる釣り堀の場合は、川の中を泳ぐ黒い影が多い場所で釣ると良いでしょう。
また同じ区画の中でも、魚が集まる場所とそうでない場所がありますので、じっくり観察して魚影のある場所に釣り座を決めましょう。
そんな時、光の反射を抑え、水中を見やすくする偏光グラスがあるとニジマスの姿を確認しやすくなりますよ!
ウキと針の距離を頻繁に変えてみよう
ニジマスが見えているのに餌に食いついてこない場合は、ウキと針の距離(タナ)を頻繁に変えてみましょう。
ウキと針を近づけると、遠くのポイントまで餌を振り込めますが浅い場所を餌が漂ってしまいます。
反対に、ウキと針の距離を大きくすると、深みを狙うことができますが、やりすぎると川底に引っかかることがあるので注意です。
10cmずつ小刻みにウキと針の距離を変えてみることで、良く釣れるタナ(水深)を探してみましょう。
アワセ方|ウキが沈んだら心は優しく、竿はしっかり上げよう
ウキが「ソワソワ」と不自然な動きをしたらニジマスが餌を食べているサインです。ここで、慌てると良い事がありません。
まずは気持ちを落ち付かせてウキの動きを観察し、水中に引き込まれそうになったら優しく竿先を高く上げましょう。
魚の重みが手元に感じたら、もう一押し「グッ!」と肘を曲げて竿を立てて魚の口に針を掛けましょう。この動作を釣り用語でアワセと呼びます。
慌てて勢いよく竿を上げると糸が切れたり、仕掛けが竿に絡まってしまうことがあるので、焦らず優しくアワセてあげましょう。
釣り針を飲み込んでしまったらどうする?
アワセのタイミングが遅いと、釣り針ごと胃袋まで飲み込まれてしまうことがあります。
釣り針が口の中で見えていればペンチで外しましょう。外せない場合は釣り糸を切ってしまうのも良いでしょう。
この場合は、調理する際に釣り針で怪我をしないように注意が必要です。
受付で交換用の針が販売されているので、あらかじめ買っておくと良いでしょう。
針はずしや先が細長いペンチがあると便利です。ハサミと一体型になっているものがオススメです。
ニジマスの釣り堀で“たくさん釣る”ための一工夫
仕掛けを上流から下流へ流してみよう
川を区切ったタイプの釣り堀の場合、必ず川の流れがありますよね。ニジマスを上手に釣るコツは、川の流れにのせてウキや餌を流すことです。
ニジマスの群れが見えている場合は、群れよりも上流に餌を振り込み、できればウキが先行するように流し込みましょう。
この時、竿でウキを引っ張ってしまうと、餌が自然に流れずニジマスに警戒心を与えてしまいます。下流まで自然に流して釣れなければ、再び上流側に入れなおしましょう。
川魚は上流から流れてくる餌を待っているので、餌は上流から流すという意識を持つと、釣り堀に限らず自然の川でも良く釣れるようになりますよ!
餌は2種類以上あると釣果が増えますよ
どうしてもブドウ虫が苦手で……。 そんな方は、マグロの刺身やソーセージがオススメです!
ふざけている訳ではございません! 本当に釣れるんです。どちらもイクラよりやや大きめに切り分けて針につけます。
大事なのは、ニジマス達を1種類の餌に飽きさせないことです。色んな餌をローテーションすることがニジマス釣りのコツですよ。
細い釣り糸を使えばアタリは増えます
通常、レンタル釣り具にセットされている針を結んだ透明な糸(ハリス)は0.8号前後の太さです。
初心者の方にはこの位太い糸の方が扱いやすいのですが、人よりたくさん釣ろうと思うなら、ニジマスに違和感を与えづらい細い釣り糸を用意しましょう。
0.4号まで細くするとアタリが増えます。ただし、無理に引いたり、歯に触れると切れてしまうことがあるので、釣れにくい時間帯に魚釣りに慣れてきた方向けのチャレンジといえるでしょう。
ニジマスはすぐに針を飲み込んでしまうので、交換用の釣り針を持っておくこと良いでしょう。
釣り糸と針が結ばれた商品がオススメです!
ニジマスの釣り堀からステップアップ!管理釣り場や渓流へ出掛けよう
ニジマスの釣り堀の次のステップとしてオススメな釣りは?
何度かニジマスの釣り堀を訪れると、毎回同じような釣れ方が想像できるようになってきますよね?
そんな方には、ルアーで楽しむ管理釣り場や自然界の渓流釣りにステップアップしてみてはいかがでしょうか。
管理釣り場にはルアーフィッシングの楽しさがギュッと詰まっている
管理釣り場とは、ルアーやフライといった疑似餌を使って放流されたニジマスなどのマス類(トラウト)を釣る釣り場です。
餌釣りよりも使う釣り具が複雑になってきますが、試行錯誤しながら使いこなす過程がとても面白いんです!
釣れる魚も大きくて、時に60~70cmを超えるような巨大ニジマスが掛かったりもするから油断できません。
管理釣り場は、自らルアーを操作して魚を釣る面白さが醍醐味ですね。釣り歴20年以上の僕も管理釣り場が大好きで毎年遊びに行っています。
自然界の魚はとっても美しい
もう一つオススメなのが、自然渓流です。野生の渓流魚はとっても美しいんですよ!
過密飼育によって養殖された魚って、じつはヒレが欠損していたり、顔が丸く変形していたりするんです。もちろん、個性と思えばカッコ良くて美しいことに変わりませんが。
写真のような野生の姿と比べると、やっぱり見劣りしてしまいます。
野生の渓流魚は、釣り堀ほど確実にたくさん釣れることはありませんが、苦労して出会えた完璧な魚体に感動間違いなしです!
釣り堀で人混みの中で競うように釣るよりも、大自然の中でありのままのひと時を過ごしたいなぁと感じた方には渓流釣りがオススメです!