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魚のスープ“ウハー”の作り方。シーバスと『ほりにし』で簡単激うま!

「ウハー」という料理をご存知でしょうか?ロシア料理の魚のスープなのですが、魚と野菜を煮込むだけでOK。今回は釣り対象魚として人気のシーバス(スズキ)をウハーにしてみたので、調理方法をご紹介します。味付けはアウトドアスパイス「ほりにし」だけ。驚くほど簡単に作れますよ。

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目次

思わず声に出したくなる料理「ウハー」

ウハー

こんにちは。TSURI HACKライターのイシカワです。

冒頭から聴き慣れない言葉で、みなさんを混乱させてしまったかもしれませんね。

しかし、なにもふざけているわけではありません。ウハーは今回作るロシア料理の名前で、魚と野菜を煮込んだスープのことを指します。

簡単に作れるので、「魚が釣れたし、ウハーにしよう♪」と気軽に作れるのが魅力です。アレンジも効くので、我が家では定番の釣り料理のひとつとして定着しています。

イシカワ
「ウハー」という、妙に口にしたくなる料理名も良いですね(笑)。聴き慣れない割に、一度聞くと忘れられないインパクトがあります。

食材はシーバス

シーバス

ウハーと相性のいい魚は、鮭、そしてスズキなどの白身魚。今回はルアーフィッシングの対象魚として人気のシーバスを使います。

関東近郊ではリリースされることの多いシーバスですが、食べるとおいしい魚です。

釣ってきたのは40cmほどのフッコサイズ。じつはこのシーバス、霞ヶ浦水系下流域で釣りました。
水質的に臭いが気になる場所でも、丁寧に処理すればおいしく食べることができます。このシーバスを捌いて調理していきましょう。

美味しいシーバスを見極めるポイントとしては、回遊型で魚体がシルバーのシーバスを選ぶこと。居着き型で魚体が黒ずんだシーバスは、生息環境によっては身に臭いがあったりしますので注意が必要です。

イシカワ
以前釣り上げたアメリカナマズしかり、霞ヶ浦は美味しい魚の宝庫なのかもしれません(笑)。

味付けはアウトドアスパイス「ほりにし」のみ

ほりにし

今回は、アウトドアスパイス『ほりにし』のみで味付けをします。

ほりにしは和歌山県のアウトドアショップ、「Orange」がリリースするスパイスソルト。ガーリックをはじめ様々なスパイスが配合されていて、幅広い料理に使える万能調味料です。

イシカワ
『ほりにし』で味付けすれば、大体なんでも美味しくなる。そんな魔法のスパイスです。

シーバスの下処理

捌く

シーバス

まずはシーバスを捌きます。釣った直後に血抜きをし、早めにエラと内臓と取り除いて冷蔵するのがコツです。

シーバス

頭などのアラで出汁をとるため、三枚おろしに。スープにする場合はウロコがあると口に残ってしまうので、丁寧に取ることを心がけましょう。

ヒレ

シーバスは比較的捌きやすい魚ですが、ヒレやエラの棘が鋭いので、怪我をしないように注意しましょう。怖い場合は先にヒレをキッチンバサミなどで切っておいても良いかと思います。

下ごしらえ

下ごしらえ

おいしく食べるために大事なのが下ごしらえ。頭や中骨部分などのアラに熱湯をかけて湯霜にします。

熱湯の中、長く浸けてしまうと旨味も抜けてしまうので、サっと済ませます。

しらごしらえ

熱湯をかけた後のアラはすぐに冷水にさらして水気を切っておきましょう。

すずき

具としていただく身には、余分な水分を抜いて臭みを取るためにも、塩を振っておきます。魚から出てくる水分は臭みの原因となりますので拭き取ってください。

イシカワ
ウハーは魚の旨味をそのまま味わう料理なので、下ごしらえのひと手間で仕上がりが大きく変わります。

ウハーを作ってみる

メスティン

魚が捌けたらウハー作り。今回は『ほりにし』を使うので、キャンプ風にメスティンを使って調理してみます。

食材

シーバス(半身)
シーバスのアラ(1匹分全て)

  • タマネギ(1/4個)
    ニンジン(1/4本)
    ジャガイモ(1/2個)
    ディル(2〜3本)
  • パセリ(適量)
  • ローリエ(1枚)
  • ライム(1/4個)
  • ほりにし(適量)
  • ※1人分

魚の出汁をとる

ハーブ

ウハーは『ディル』というハーブがかかせません。すっきりとした爽やかな香りがあり風味を増してくれます。

生のディルが手に入った場合は、出汁をとる際に使うので茎と葉を分けます。乾燥されたものも販売されているので代用も可能です。葉の部分は細かく切っておきましょう。

    ディルウィード

    魚のハーブと呼ばれよく魚料理に使われます。鮭のマリネ、ムニエル、えびのサラダやポテトサラダなどによく使われます。

    ローレル

    こちらもあると良いローリエ(ローレル)。
    臭み消しと深みのある香りを加えてくれる、縁の下の力持ち的存在です。

    ハーブ

    水500mlにシーバスのアラ、ディルの茎、ローリエをいれて火にかけます。沸騰したら弱火にして15分ほど煮込みましょう。

    出汁

    煮込んだあとはアラやハーブを綺麗に取り除き、スープだけにします。脂が浮かんだ少し白濁したスープですね。

    イシカワ
    魚の出汁とハーブの良い香り。もうこの時点で美味しそうですね。

    具材を入れて煮込む

    野菜

    続いては具材を煮込んでいきます。ニンジン・ジャガイモは角切りに、タマネギはくし切りなどにしておきます。パセリはみじん切りに。

    すずき

    アラには結構身がついているので、フォークなどでこそいでおきます。魚を食べる時はできるだけ捨てるところを少なくしたいところ。

    スープ

    最初にニンジン・ジャガイモ・タマネギ・アラについていた身をスープに投入して煮込みます。ニンジンやジャガイモに火が通って柔らかくなったら、シーバスの身を追加して火が通るまで弱火でコトコト。

    イシカワ
    魚をいれてから煮込み過ぎてしまうと身崩れしてしまったりするのでご注意を。

    味付けは「ほりにし」だけ!

    あじつけ

    煮込み終わったら味付け。魚の出汁と野菜の旨味がスープにでているので、塩味とスパイスを加わえてくれる「ほりにし」のみで味付けはOKです。

    イシカワ
    魚の旨味を消してしまわないように薄めの味付けで。

    ウハー完成!その味は……

    ウハー

    最後にディルの葉とパセリを散らし、スライスしたライムを添えたらウハーの完成!

    湯気と共に立ち昇る爽やかなディルの香り。香りからはおしゃれな印象を受ける料理ですね。

    ウハー

    スープはシンプルに魚の旨味を感じられる優しい味。シーバスからも良く出汁が出ています。

    ハーブやライムの香りが鼻腔を抜け、ほりにしのスパイスが味に程良く“奥行き”を与えてくれ、シンプルながら味わい深い。

    ウハー

    シーバスの身も臭みが一切無く、淡白な味がウハーの味付けと相性ばっちり!

    今回はシーバスで作りましたが、鮭のほか、カサゴやソイなどの根魚もよく出汁が出るのでウハーにするとおいしいですよ。

    イシカワ
    複数の魚を一緒に煮込んでもおいしいウハー。色々な魚で試してみたくなる料理ですね。

    ウハーのおすすめアレンジメニュー「スープパスタ」

    スープパスタ

    ここでウハーのアレンジメニュー。ロシアではウハーはパンなどと一緒に食べるようですが、今回はウハーの味をいかしたスープパスタを作ってみようと思います。

    食材

    • ウハー(適量)
    • シーバス(半身)
    • 乾燥パスタ(1人前100gほど)
    • バター(大さじ1)
    • ニンニク(1片)
    • ディル(適量)
    • パスタ(適量)

    ※1人分

    シーバスをソテーする

    スープパスタ

    熱したフライパンにバターをいれて溶かし、スライスしたニンニクを香りがでるまで炒め、シーバスの半身をソテーします。

    皮目を焦げ目がでるくらいしっかり焼くと皮がパリッとしておいしいのでおすすめ。「ほりにし」で軽く味付けをして、ソテーしたシーバスの身は取り出しておきます。

    スープパスタも味付けは「ほりにし」で簡単に

    スープパスタ

    残しておいたウハーを、シーバスの身を焼いたフライパンに注ぎます。バターとニンニクの風味もウハーに加えましょう。

    ほりにし

    少し固めに茹でたパスタを追加したら、「ほりにし」で味付け。

    ウハーに味はついているものの、パスタを加えることで味が薄くなるので、少し強めに味付けするとおいしいですよ。

    イシカワ
    最初から最後まで、調味料は『ほりにし』だけでOK!

    ウハースープパスタも絶品!

    スープパスタ

    シーバスのソテーを添えて、ディルを散らせばウハースープパスタの完成!

    スープパスタ

    ウハーの時点でおいしかったのでおいしいのは“ほぼ確”。シーバスの身をソテーしたバターとニンニクの風味が加わり、これもまたおいしい。

    スープパスタ

    シーバスもソテーをすると、ウハーともまた違った味で楽しめます。ウハーはシンプルな味のスープなので、アレンジがしやすい料理とも言えるでしょう。

    イシカワ
    ウハーに余ったご飯を投入し、チーズを追加してリゾットに。そんなアレンジも考えられますね!

    ウハーを“ほりにし”で簡単に作ってみては?

    ほりにし

    ウハーを作る際は丁寧な下ごしらえこそ必要ですが、基本的には煮込むだけと超簡単。釣った魚を調理するのにおすすめの料理方法ではないでしょうか。

    「ほりにし」を使えば他に調味料もいらず、料理が得意でない方にもおすすめですよ。

    イシカワ
    ウハーはハーブやスパイスを使ったりと、人によって作り方が変わる料理。ぜひ自分なりのウハーを作ってみてください!

     

    撮影・文:石川秀一

    ライタープロフィール

    イシカワ ヒデカズ
    東京都出身茨城県在住のウェブエンジニア兼ブロガー。普段はウェブの世界にいますが隙さえあればアウトドア。釣りはゆったりまったり五目釣りが好み。釣った魚をおいしく食べるまでを楽しみに釣りをしています。

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