ルアーマンに人気のあの魚を食す
釣具が進化し、情報も多くなり、誰でも簡単にルアーフィッシングを楽しめるようになりました。
その中でも日本国内の幅広い地域に生息し、釣り人から人気が高い“あの魚”が実はとってもおいしいんです。
シーバス(スズキ)
フィッシュイーターの代表的存在「スズキ」が本日の主役。
「シーバス」の名称でも愛されており、繊細かつ奥が深いルアーフィッシングの人気ターゲット。
メーター越えも夢じゃないシーバスですが、リリースされることの多い魚種としても有名ですよね。
やってみよう!
河口や汽水域、運河にも生息するので、場所によっては美味しくないとされているシーバス。
しかし低脂肪高タンパクとヘルシーで、調理方法も幅広い優秀な食材なのです。
『これは調理せんばばい!』と、「食べるまでが釣り」がモットーの“釣り好き!まっちゃん”がシーバスのフルコース料理にチャレンジします。
まずは下処理
まずは基本の下処理“三枚おろし”を行い、サク取りを済ませておきましょう。
廃棄する部分はエラ・ヒレ・内臓の一部のみと、ほとんど捨てる部分がありません。
刺身
新鮮な内に魚本来の味を楽しむならやっぱり刺身ですよね。
クセのないタンパクな白身は、醤油でもポン酢でもオールマイティーにマッチしてくれますよ。
切り方のポイント
弾力のある白身は、身の左側から刃先を効かせ斜めに包丁を入れる“そぎ造り”で薄く切り分けることが美味しく頂くポイントです。
包丁の切れ味も重要ですので、しっかり研いでおきましょう。
今回はカルパッチョにも挑戦!
ホワイトデーということで……ちょっとオシャレ料理にも挑戦です!
材料
スズキ(1/4)
水菜(1/2)
プチトマト(1袋)
玉ねぎ(1/2)
~ソース~
オリーブオイル(大さじ2)
レモン汁(大さじ1)
塩コショウ(お好みで)
野菜をカット・盛り付け
一口サイズにカットした水菜・玉ねぎを先に盛り付けます。
刺身は薄切りで
先ほどもご紹介しましたが、出来る限り薄く切っていきましょう。
野菜の上に整列させるように盛り付けると見栄えがいいですよ。
ソースをかけて完成
オリーブオイル・レモン汁・塩コショウで味を調えたソースをかければ、絶品カルパッチョの完成です。
スズキにこだわらず、他の魚種でも簡単に作ることが出来ますよ。
フライ
大人から子供まで大好きなフライはスズキ料理の超定番。
我が家ではピーナッツを砕いて衣にまぶすピーナッツフライが子供達に大好評です。
材料
スズキ(1/2)
無塩ピーナッツ(1袋)
塩コショウ(少々)
小麦粉
とき卵
パン粉
ピーナッツを砕く
包丁の側面でピーナッツをプレスし砕いていきます。
細かくなったらパン粉と混ぜ合わせましょう。
衣を付けて揚げる
塩コショウで下味をつけた身を、小麦粉、溶き卵、パン粉の順でくぐらせ180℃の油でカリッと揚げていきます。
完成
あっという間にピーナッツのクリスピーな触感がたまらない、シーバスフライの完成です。
レモン汁やソース、マヨネーズと色んな調味料で味わうことが出来ますよ。
アクアパッツァ
おしゃれイタリアンの代表格であるアクアパッツァ。
名前だけ聞くと「とても難しそう」と思われがちですが、実は手間いらずの簡単料理。
子供たちもお腹を空かせているので、さっそく調理に取り掛かりましょう。
材料
スズキ(1/4)
スズキあら
あさり(1袋)
プチトマト(1袋)
白ワイン(100㏄)
水(150㏄)
ニンニク(少々)
オリーブオイル(少々)
バジル(少々)
こんがり焼きを入れる
オリーブオイルを引いたフライパンにニンニク、スズキを入れ焼き目を入れていきます。
頭は事前に熱湯を回し掛け、細かい鱗を落としておきましょう。
白ワイン・水を加える
焼き目がついたら白ワインと水を加え、アサリやトマトなどの具材を入れます。
蓋をして中火で10分ほど蒸していきましょう。
完成
具材と水を加えて蒸すだけで、魚の旨味が凝縮されたアクアパッツァの完成。
余った煮汁にご飯をダンクしてチーズリゾットで締めくくるのが我が家のイチオシ。
チャレンジしてみよう!
あまり美味しくないと言われるスズキ(シーバス)ですが、実は味も良く料理幅も広い、まさに万能食材と呼んでいいでしょう。
もちろんリリースすることは良いことですが、ルアーを飲み込まれてフックの掛かりどころが悪く、瀕死状態や既に絶命している個体を“捨てる”アングラーさんも見かけることがあります。
自然の恵みに感謝して“食べるまでを釣り”として堪能するのも、豊かなフィッシングライフだと思います。
美味しいシーバス料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。