これぞ秘境!北海道の“チミケップ湖”で釣りをしたら……アメマスやエゾウグイが爆釣だった

2021/07/14 更新

北海道チミケップ湖。そこは人の手が入っていない、まさに秘境……そんな湖でどんな魚が釣れるのか?海魚ハンター山根があの手この手で狙ってみました。

北海道の秘湖『チミケップ湖』について

チミケップ湖とは

チミケップ湖 秘境
チミケップ湖は、北海道津別町に位置する周囲長さ約7.5kmの湖です。

湖の周囲には、チミケップホテルが一軒あるだけで人家はなく、道路も未舗装の林道と、まさに未開の地。

チミケップ湖は1万年前の崖崩れによって堰き止められた湖

チミケップ湖
チミケップ湖は、約1万年前の地殻変動によって生じた崖崩れにより沢が堰き止められて形成されたとされています。

そのため人工的な護岸などは一切なく、手付かずな自然に囲まれています。

静寂に包まれたまさに秘湖

チミケップ湖 自然
人工的な音といえば、3時間に1度通るか通らないかの車の音くらいなもので、とても静かな場所です。

魚のライズする音、キツツキが木に穴を空ける音、リスが木に登る音……いかに人の出す音が自然の音をかき消しているのか思い知ることができる場所です。

釣り場としての認知度の低いチミケップ湖で魚は釣れるのか?

チミケップ湖に生息する魚について

チミケップ湖 釣り 対象魚
チミケップ湖には冬季のワカサギ釣りで訪れる釣り人がいる一方で、夏季はほとんど釣り人が来ない湖だそうです。

釣りの対象魚としては、ワカサギの他にヒメマス・アメマス・ニジマス・エゾウグイ・ヤチウグイ・コイなどが生息しているようですが、はたして釣れる程生息しているのでしょうか。

漁協は解散か?入漁料が要らないということは……

チミケップ湖 遊漁券
2021年現在、チミケップ湖は無料で釣りを楽しむことができます。

ただし、管理者がいない湖ということは魚の放流や増産が一切なされておらず、言わずもがな他の湖よりも釣果面では期待できません。

静かな環境で、のんびりと魚釣りを楽しみたい方にオススメなフィールドということですね!

エゾウグイばかり釣れると噂の謎めいた湖

チミケップ湖 エゾウグイ
今回は、静かな環境で家族とひと時を過ごすことを目的にチミケップ湖にやってきました。

その合間を縫って、僕は魚釣りを楽しんでみようという魂胆です(笑)

なかでも今まで一度も釣ったことの無いエゾウグイは、この機会にぜひキャッチしたい魚です。

誰一人として釣り人が居ない!けど、なかなか釣れないぞ。

チミケップ湖前の桟橋で釣り開始!

チミケップ 釣り 注意
ホテルのスタッフに声をかけさせていただき、さっそく桟橋に乗ってみました。

透明度が高く、岸辺にはヨシや水草が繁茂し、5cm程度の小さな魚とコイが桟橋の周りを泳いでいます。

ミノーやセミルアーを投げるも反応無し……

チミケップ湖 ルアー釣り
春ゼミが元気よく鳴いている状況だったので、セミルアーから始めてみると一投目から小魚たちが果敢にアタックしてきます!

チミケップ湖 釣り
小さな魚が何度もセミルアーに出てくれますが……フックアップするサイズではないので、ミノーに変更し広く探るもアタリなし。

やはり、放流無しのワイルドフィッシュ狙いは一筋縄ではいきません。

岬の先端に移動してみよう

チミケップ湖 釣り
ホテルの先端が少し張り出しており、岬状になっていたので少しでも水通しが良さそうと判断し移動してみました。

相変わらず、ヨシや水草の周りにはヤチウグイと思われる小魚が群れています。



スライドスプーンで丹念にボトムを探るとアメマス連発

10gのスライドスプーンでボトムを狙ってみます

スライドスプーン
表層は水温が上がってしまい不調と判断し、10gのスライドスプーンを思いっきり大遠投してみます。

水深は10-15mくらいでしょうか。着底後、リフト&フォールで駆け上がり付近を丁寧に探ってみます。

ITEM
シーレーベル プロビア
自重:10g
全長:73mm

早速ヒット!さぁ魚種はなんだ?

チミケップ湖 釣り スプーン
フォール中に「コツッ!」と小さなアタリ! でも乗らず……巻き上げると「コッ!」と更に小さなアタリ。すかさずフォールすると三度「コココッ!」。

ビシッ! とロッドを煽って合わせるとやっとヒットしました。

グングンと首を振るような引きは、30cmくらいの魚を思わす重量感です。やったぁなんか釣れたぞ!

綺麗なアメマスGET!

チミケップ湖 アメマス
上がってきたのはなんと『アメマス』! エゾウグイしか釣れないものだと思っていたので、嬉しい誤算です。

チミケップ湖で呼ぶアメマスとはエゾイワナの降湖型を指し、イワナの亜種にあたります。大きな白い斑点が特徴ですね。

アメマスは、最大で70cm以上に成長する北海道で人気なターゲットです!

▼イワナの亜種についてはコチラの記事で詳しく紹介しています。


アメマス連続ヒット

アメマス ケミチャップ湖
スライドスプーンを使った同じ釣り方で駆け上がりを丁寧に探ると、アメマスが連発してくれました!

なかには黄金色に輝く美しいアメマスや、50cmに迫る良型も混じり大満足です!

人の手を借りずとも世代を重ねているアメマスの存在に感動しました。

エゾウグイを狙ってルアーチェンジ

引っ張る系のスプーンに変更

スプーン 
今回のメインターゲットに据えていたエゾウグイを狙って、ルアーをリーリングでアクションさせる一般的な6.5gのスプーンに変更してみました。

エゾウグイは、アメマスよりも浅い中層にいるのではと考えた訳です!

ITEM
アングラーズシステム バックス
自重:6.5g
全長:41mm

中層でヒット! この引き期待できるゾ

チミケップ湖 釣り
中層をただ巻きで探るとアメマスのアタリは無くなりましたが、きっとエゾウグイが来ると信じて投げ続けます……すると、本当に何かがヒット!

抵抗することなくすんなりと上がってくるこの引きの弱さ。きっとエゾウグイに違いないッ!

念願のエゾウグイGET!

エゾウグイ チミケップ湖
やりました! ずっと釣って見たかった『エゾウグイ』です!

北海道では、いろんな釣りの外道として厄介者扱いされる魚ですが、僕にとっては釣って見たかった魚です!

エゾウグイは、ウグイやマルタよりも鼻先がツンッとしている印象を受けますね。

日本に生息するウグイの仲間全部釣れました

エゾウグイ
日本には、ウグイ、マルタ、ジュウサンウグイ(マルタの亜種)、ウケクチウグイ、エゾウグイの4種類と1亜種が知られています。

多くの釣り人に一言で「ウグイ」と呼ばれるこれらの魚達ですが、それぞれに特徴があって魅力的な魚です。

今回、僕にとって最後のウグイの仲間だったエゾウグイに出会えてとても嬉しかったです! 釣りには、色んな種類の魚に出会う楽しみもあるんです。

▼幻の大型淡水魚”ウケクチウグイ”の記事はコチラ!



桟橋のまわりに群れていた小魚を狙ってみます

もう一種類釣って見たかった魚がいるんです


アメマスとエゾウグイを釣ることができて大満足ですが、もう一種類釣ってみたい魚がいるんです!

それは、さっきから足元に群れている小魚です。

ジーっと観察してみると、やはり北海道にしか生息しない『ヤチウグイ』で間違いなさそう! 袖針にミミズの切り身を付けて狙ってみましょう。

初めてのヤチウグイが釣れました!

ヤチウグイ
小さな魚達の活性は抜群です。水面にミミズが着くなり我先にと群がってきます!

釣り上げてみるとやっぱりヤチウグイでした! これも僕にとっては嬉しい初めてのイッピキです。

ヤチウグイについて

ヤチウグイ チミケップ湖
ヤチウグイは、コイ目コイ科ウグイ亜科アブラハヤ属に分類されるアブラハヤやタカハヤの仲間で日本では北海道にのみ生息します。

最大でも15cm程度と小さく、流れの緩やかな環境を好む性質があります。

チミケップ湖は静かな環境に癒されたい方にオススメです

チミケップ湖 釣り
短い時間ではありましたが、チミケップ湖でとても楽しいひと時を過ごすことができました。

大きい魚をたくさん釣りたいという方には物足りない場所かもしれませんが、釣果よりも“ひっそりとした場所で、その場に生きる生き物と触れ合いたい方”にはオススメです。

ルールが無い釣り場だからこそ、釣果にこだわらずモラルを大切に楽しみましょう。

なお、林道は通行止め箇所があったり悪天候によって閉鎖されることがあるようですので、釣行前に必ず津別町のHPで交通状況を確認するようにしましょう。

 

津別町のHPはコチラ
撮影・文:山根 央之

筆者紹介

山根央之(やまねひろゆき)
初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。

テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活動中。

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シーレーベル プロビア
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山根央之

初めての一匹に最も価値を置くプロアングラー。 20ケ国以上を渡航し釣獲した魚は数百種にのぼる。