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タイリクバラタナゴ

まるで宝石の輝き。“タイリクバラタナゴ”が東京都内でも狙えちゃうんです

婚姻色が美しく、まるで宝石のような輝きをもつ『タイリクバラタナゴ』。タナゴ釣りは難しいイメージをもたれますが、基本さえ押さえておけば心配ありません!身近に生息するバラタナゴを狙ってみましょう。

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目次

まるで宝石のように輝く小さな魚“タナゴ”を釣ってみよう

タナゴってどんな魚?

タナゴ 種類

タナゴという魚は、広い意味ではコイの仲間になりますが、せいぜい10cm前後にしかならない小型の川魚です。

一見すると小さくて釣りの対象魚になんてなりそうもない魚ですが、繁殖期に雄のタナゴが見せてくれる婚姻色がとても鮮やかで、古くから日本人が好んで釣ってきたという歴史があります。

タナゴ釣りって難しいイメージが……

タナゴ釣り 難しい?

魚釣りをされた経験がある方には、タナゴ釣りは道具が繊細だったり、そもそもタナゴが生息している場所を探すのに時間が掛かる。といった“難しい釣り”というイメージがあるかもしれません。

確かに日本に生息する18種類のタナゴの内、多くの種類が絶滅の危機にあると言われ、今ではなかなか出会えない存在になりつつあります。

でも、ご安心ください! 種類によっては、大都会の東京や横浜でも釣ることができるタナゴがいるんです!

東京都内でも釣れる身近なタナゴをご紹介

タイリクバラタナゴ

今回は、都会から田舎まで幅広く生息している『タイリクバラタナゴ』というタナゴをご紹介します。

釣るのも飼育するのも簡単な、まさにタナゴの入門種ですよ!

タイリクバラタナゴの生態・生息場所・特徴を知ろう

バラタナゴについて

バラタナゴ

バラタナゴの大きさは、通常では4~5cm。最大でも7cm程度とタナゴの仲間の中でも小型で、ため池や用水路など流れがほとんどない場所に住んでいます。

公園の池や田んぼの脇の水路なんかにも生息しているバラタナゴは、もっともも身近なタナゴと言っても良いでしょう。

平らな魚体や口ひげが無い事がバラタナゴの特徴で、コケなどの付着藻類やミジンコなどの微細な動物を食べる雑食性です。

タイリクバラタナゴとニホンバラタナゴについて

ニホンバラタナゴ

画像提供:TRANSCENDENCE 土井慧祐

じつは、日本に生息しているバラタナゴには2つのタイプ(亜種)がいます。

もともと日本に生息していたものは『ニホンバラタナゴ』、中国大陸からの外来種は『タイリクバラタナゴ』と呼ばれます。

残寝ながらこの2亜種は簡単に交雑してしまうため、一部の水域を除き、タイリクバラタナゴに置き換わってしまっています。

▼「亜種」についてはイワナを例にコチラの記事で紹介しています。


東京・神奈川でタイリクバラタナゴが釣れる場所

東京 タイリクバラタナゴ 釣り

先ほど説明した通り、大都会の中にある公園の池でもバラタナゴを狙える場所がいくつかあります。

※公園の池で釣りをする場合は必ず公園ごとに定められているルールを厳守しましょう。
  1. ●水元公園:東京都葛飾区水元公園3-2
  2. ●平和の森公園:東京都大田区平和の森公園2-1
  3. ●舎人公園:東京都足立区舎人公園1-1
  4. ●山崎公園:神奈川県横浜市都筑区中川1丁目2

綺麗なタイリクバラタナゴが釣れる時期

タイリクバラタナゴ

タナゴの雄達が色付くのは繁殖期だけです。

タイリクバラタナゴの繁殖期は比較的長く、地域によって多少前後しますが、4月から7月ごろまで綺麗に色づきます。

真冬でも狙える魚ですが、やはり婚姻色が綺麗にでる時期が魚の活性も高くよく釣れるためオススメですよ。

▼タナゴ釣りに最適な時期は?

タイリクバラタナゴの釣りに必要な道具

竿の長さは釣り場に合わせよう

タナゴ釣り

タイリクバラタナゴは岸近くを泳いでいることが多いため、竿は0.9~1.8m程度の短いものが適しています。

写真のように足場が水面に近い場合は、1mもあれば充分です。桟橋など水面まで少し距離があるような釣り座の場合は、1.5m前後が良いでしょう。

タナゴ釣り 竿

迷ったら少し長めの竿を購入し、長すぎたら竿尻の栓を抜き、必要な節だけ使うという裏技もありますよ!

※竿によってはできない場合もあります。

▼おすすめのタナゴ竿はこちらの記事

餌はタナゴ専用グルテンがオススメ

タナゴ釣り 餌

タナゴはミミズや赤虫、黄身練などの餌で釣ることができますが、タイリクバラタナゴを狙う場合は、グルテンという練餌がオススメです。

タナゴ専用のグルテンが販売されていますので、餌に迷ったらコレを購入すればOK!

練ったグルテンを針先で引っかくようにすると、針先にチョンッと付きます。上記の画像のようにごく小さく付けるだけで大丈夫です。

スタンダードなタナゴ専用グルテンエサ

バラタナゴ専用針は絶対に用意すべし

タイリクバラタナゴ釣り 仕掛け

タイリクバラタナゴ釣りでもっとも重要なのが、釣り針選びです。

タナゴが生息している池に来ているのに、クチボソやフナしか釣れない……って事にならないように必ず持っておきましょう。

ちなみにタナゴ専用針の中でも、とくに小さいバラタナゴ用の針を選びましょう。僕のオススメはささめ・新虹鱗です!

タイリクバラタナゴにはコレ!

タナゴの大きさが小さい時はコレ!

仕掛けはタナゴ専用のセット仕掛けを用意しよう

タナゴ釣り 仕掛け

釣具店で仕掛けを購入しようとすると、フナ用やオイカワ用のセット仕掛けしか販売されていないことが多いので、仕掛けと専用針はネットで購入することをオススメします。

タナゴ釣り用の仕掛けは、セット商品が各メーカーから販売されています。

タナゴ用と書かれていてもタイリクバラタナゴを釣るには針が大きいことが多いため、バラタナゴ用の針に交換することをお忘れなく!

それほど、タイリクバラタナゴを釣るには針の大きさが重要です。

小さなタナゴのアタリも明確に伝えるセット仕掛け

バケツやお皿、観察ケースも用意しよう

タナゴ釣り 道具

釣れたタイリクバラタナゴを観察したり、写真を撮ったりするためにバケツや観察ケースがあると良いでしょう。

明るい色のバケツはタナゴの色がすぐに抜けてしまうので、内側が暗い色のバケツがオススメです。

ちなみに僕は、お皿に水を張って写真を撮っています。

タナゴ釣り専用設計の活かしビク ・エアポンプ用の穴とポケット付き

タイリクバラタナゴの釣り方

岸近くの障害物周りを狙ってみよう

タイリクバラタナゴ 釣り方 ポイント

臆病者でありながら縄張り意識の強いタナゴの仲間は、石や倒木といったちょっとした障害物の周りにいることが多いです。

タイリクバラタナゴを狙う場合は、足元が好ポイントになりますよ。

まず池に着いたら、釣り座探しを兼ねてぐるっと池を回り、タナゴ釣りをされている方がいたらアドバイスを受けるのも良いでしょう。

まずは底近くを狙ってみよう

タイリクバラタナゴ 水中

釣り始めは底近くで釣れることが多いので、針が底から5cmくらい上に来るようにウキの位置を調整しましょう。

タナゴしか釣れないような池なら、グルテンの集魚効果でどんどんタナが浅くなっていきますが、モツゴや小フナが多い場合は、辛抱強く底を狙った方が綺麗な雄タナゴが掛かる確率がUPします。

“チョンチョン”と誘ってみるのも効果的

タナゴ釣り 誘い

タナゴは小さなものが動くと興味を抱く性質があるため、定期的にチョンチョンと上下に仕掛けを動かしてみましょう。

動かす幅は2~3cmくらいが目安です。

あまり大きく動かすとグルテンが取れてしまいますが、ずっと待っているより頻繁に餌を打ち返した方が魚が集まってくるので、目印にアタリが出るまでは1分間隔くらいでジャンジャン仕掛けを投入しましょう!

30分粘って魚が釣れなかったら、釣り座を移動するのが得策です。同じ池でもある一か所にタナゴが集まってしまっている場合もあるので、広く探ってみましょう。

タイリクバラタナゴの飼い方

タイリクバラタナゴは飼育しやすい

タナゴ 飼育

縄張り意識の強い性質を持つタナゴが多い中で、タイリクバラタナゴは比較手おとなしく、同じ大きさであれば混泳させることができます。

川魚用の人工飼料への餌付きも良く、水槽の水ができあがっていれば、釣ってきたその日から餌を食べてくれます。

45cm規格の水槽セットを購入しよう

    コトブキ工芸 プログレ450 5点セット

    サイズW460×D300×H340mm(水槽)
    セット内容水槽、上部フィルター、LED照明、カルキ抜き、エサ

    タイリクバラタナゴを飼育してみたい場合は、釣行する1~2週間前を目安に水槽を準備し、飼育水を作りましょう。

    初めて水槽を立ち上げる場合は、ろ過機や照明などがセットになっている商品がオススメです。

    タイリクバラタナゴは、45cm規格水槽で飼育できます。

    ブクブクで持ち帰り、水あわせをしよう

      携帯用乾電池式エアーポンプ アトム5

      本体サイズ(約)幅7×奥行き4×高さ7.5cm
      対応電池単3乾電池2本(別売り)
      連続使用時間約8時間
      セット内容エアーポンプ・チューブ・エアーストン

      釣れた魚を持ち帰る場合は、酸欠防止のためにエアレーション(ブクブク)をしてあげましょう。

      自宅に着いたら、水温と水質を合わせるために水合わせを行います。

      タイリクバラタナゴ 飼育

      持ち帰った池の水を400mL程度を目安に捨て、準備しておいた水槽の水を約200mLずつ、少しずつゆっくりと注ぎましょう。

      30分から1時間程かけて水槽の水を600mL程度入れたら水合わせは完了です。病気や寄生虫対策として、網などで魚だけを掬い水槽へ移しましょう。

      ※水合わせの方法はあくまでも目安です。必ず魚の体調を確認しながら慎重に行いましょう。

      忘れないでください……外来種であることを!

      タイリクバラタナゴ

      最後に、タイリクバラタナゴは列記とした外来生物です。釣った場所以外への放流は絶対にしないでください。

      外来種に限らず、一度飼育を始めたペットを逃がす行為は如何なる理由があっても認められません。

      県によっては、飼育しているタイリクバラタナゴを野外に放流すると罰せられる場合があります。必ず、最期まで飼育する覚悟を持ちましょう。

      撮影・文:山根 央之

      ライタープロフィール


      山根央之(やまねひろゆき)
      初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。

      テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活動中。

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