リールオイルを活用しよう
リールオイルは、さらさらとしたリール専用油のこと。
同じくリールメンテナンスに使われるグリスとは注油部分が異なり、おもにベアリングやラインローラーのように回転性能が重視される箇所に使用します。
リールオイルといっても種類があり、それを理解して使い分けるとより快適にリールを使えます。本記事ではリールオイルの選び方からタイプ別のおすすめ製品までまとめました。
リールオイルの選び方

リールオイルの選び方のポイントは大きく3つ。
選び方のポイントを覚えて、自分にぴったりなリールオイルを見つけてみてください。
粘度
リールオイル選びで最初にチェックしたいのが粘度。
さらさらとしたリールオイルですが、製品によって粘度が異なります。粘度が低いものは回転性能重視、粘度が高いものは持続性重視と考えると良いです。
製品には説明書きに超低粘度や改正性能重視等で記載されています。
こまめにメンテナンスを行う人なら粘度が低いもの、あまりメンテナンスに時間を割けない人は粘度が高いもののように選び分けると良いでしょう。
性能・成分
リールオイルには成分によって摩耗を抑えたり、耐腐食性を高めたりする工夫がしてあるものも。
これらを知って選ぶと「スプールやハンドルノブ等、高回転するベアリングには摩耗が抑えられるタイプ」「塩ガミが起きがちなハンドル根本のベアリングには耐腐食性を高めるタイプ」のような使い分けができます。
容器のタイプ
リールオイルはスプレータイプ、ボトルタイプ、ノズルタイプがあります。それぞれのメリットとデメリットを下記で解説します。
▼スプレータイプ
スプレータイプのメリットは簡単に注油が可能なこと、また容量が多いことです。
一方でデメリットとして、注油量の調整がしにくいため、多く注油しすぎてしまったり飛び散ってしまったりすることがあります。
▼ボトルタイプ
ボトルにオイルが入っているタイプは、付属のスポイトで注油量を調整しやすく、細かな箇所にも適切な量を注油できることがメリットです。
デメリットとしては容量が少なく、高性能なリールオイルで採用されていることが多いため、比較的価格が高いことです。
▼ノズルタイプ
ノズルタイプは注油量が調整しやすく、細かな箇所にも差しやすいメリットがあります。デメリットとしては容量が少ないこと。
またキャップが緩みやすく、気づいたら揮発したり漏れていたりすることがあるため保管は要注意です。
スプレータイプのおすすめリールオイル
ダイワ 純正リールガード オイル
ダイワのリールに使われている純正オイルです。
蓋に取り付けて紛失を防げる極細で注入ノズルは、ハンドルノブのベアリング等に差しやすい仕様。
同じスプレータイプの純正グリスとのセット販売品もあります。
ダイワ 純正リールガード オイル
ダイワ REVボールベアリング用オイル
ベイト・両軸リールのスプールボールベアリング専用オイル。
潤滑性と耐久性に優れていて、付属のノズルで狙ってベアリングに差せます。
スプール回転をスムーズにし、飛距離を追求できるリールオイルです。
ダイワ REVボールベアリング用オイル
シマノ リールオイルスプレー SP-013A
ステラやアンタレスにも採用されているシマノの純正オイル。
各部ベアリングやラインローラー、スピニングのローラークラッチ等に使用します。
シマノリール愛用者はまずこちらがおすすめです。
シマノ リールオイルスプレー SP-013A
シマノ BFS専用オイルスプレー SP-017P
超低粘度オイルを採用した、ベイトフィネスリールのベアリング専用オイルです。
キャスト時の回転数がアップし、低弾道キャストの正確性や飛距離アップが望めます。
シマノ BFS専用オイルスプレー SP-017P
ボトルタイプのおすすめリールオイル
ダイワ スーパーフィネスルーブII
ベイトフィネスリール専用の100%化学合成オイル。
不純物が含まれておらず、スプールの回転性能を最大限に発揮します。
付属の先端極細スポイトで、適切な量を狙った箇所に差せます。
ダイワ スーパーフィネスルーブII
IOSファクトリー IOS-01 PRO
間違いない高品質でロングセラーの製品です。
無溶剤系オイルで科学的に安定しており、各パーツに与えるダメージが極めて少ない特徴を持っています。
気温変化にも強く、真夏の炎天下も真冬の極寒でも安定した性能を発揮してくれます。
IOSファクトリー IOS-01 PRO
IOSファクトリー IOS-02 PRO
IOS-01 PROと比べて、耐久性に優れたオイルです。
雷魚やジャイアントベイト用の大型ベイトリール等に使うならこのオイルがおすすめ。
また本来であればグリスを使用する箇所に、回転性能優先でオイルを使いたい場合もこのオイルがベターです。
IOSファクトリー IOS-02 PRO
ファイブフォーカス グリッチオイル パッシブ
リールのメンテナンスオイルで徐々に知名度を上げてきているグリッチオイル。
パッシブは潤滑性・防錆性・摩耗性のバランスが取れた万能オイル。
付属のスポイトの先が太めの設計で、1滴垂らせば驚くほどの回転性能を見せます。
ファイブフォーカス グリッチオイル パッシブ
ノズルタイプのおすすめリールオイル
ダイワ リールオイルII
蓋を開けて容器を押すだけで注油できるダイワリール専用のオイルです。
価格は安く、あまり容量を必要としない人におすすめです。
ダイワ リールオイルII
不具合が起きる前にメンテナンスを
回転不良や異音が起きてメーカーにメンテナンスを依頼すると何千円は当たり前で、時には料金が1万円を超えてしまうことさえあります。
同時にメーカーに送っている間は、当然そのリールは使えません。
日頃からこまめにメンテナンスしておけば、そういったことも防げるはずです。