オーバーホールっていつ出すの?

リールの取扱説明書を見ると「1年に1度」と多くのメーカーがアナウンスしていますが、使用環境やリールの状態によってケースバイケース。
そこで今回は、リールマニアがオーバーホールに出す目安について解説します!
お馴染みのリールマニア

某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。
中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。
3年経ったら必ず!

なぜかというと、3年も経っていれば使用の有無に関わらず、リールを守っているオイルやグリスの大半が抜けてしまっているからです。
放置していると……
オイルやグリスが抜けた状態で使用すると、パーツ同士の摩擦が大きくなり、ギアやベアリングが急激に磨耗します。ギアやベアリングは高価なパーツなので、修理費用が高額になるのは言うまでもありません。
▼2年間ノーメンテのリールを分解した記事です
パーツがガタガタしてきたら

超大物とのファイト後やリールを落としてしまった時など、ガタガタとした違和感を感じた経験はありませんか?
放置していると……
パーツがガタついているということは、なにかが磨耗しているか、どこかに強い衝撃がかかったということです。外見からはわからなくても、内部のパーツが壊れている可能性も。そのまま壊れたパーツを駆動させると、周囲のパーツにも悪影響を与えてダメージが拡大するのです。
巻き心地がゴロゴロしてきたら

このような時はグリスやオイルが切れていたり、ギアが摩耗していたり、ベアリングが塩噛みを起こしているかもしれません。
放置していると…
前述の通り、ゴロゴロ感はどこかに不具合が出ている証拠です。リールは機械であるため、放置して直る可能性はゼロ。悪化していくのみです。無理にゴロゴロのまま使い続けていても、パーツの摩耗が進み、修理費が高額になってしまうだけです。
水没したら

ハンドルやスプール、メインシャフトなどの駆動部の隙間から水が侵入します。一度侵入した塩や塵が完全に抜けることはなく、分解・清掃が必須です。
放置していると…
海水に水没した場合は錆が急速に進行します。外見にはなんの異常がなくとも内部から蝕まれ、場合によってはリールが修理不能になることも。内部のパーツが錆びてしまうと、パーツの交換費用がリール代を上回るぐらい高額になってしまいます。
▼水没時の応急処置を特集した記事です
小さな声にも気づいて!

また、オーバーホールに出す際は釣具屋さんにリールを預け、製造メーカーに行ってもらうのがおすすめです。
最近は個人でオーバーホールを行うところも多くありますが、玉石混交なので注意深く情報を調べることが大切。
大切なリールを長く使うために、リールの声に耳を傾けてあげてくださいね!