ラインローラーのメンテナンスをリールマニアが分かりやすく解説!

2020/08/27 更新

巻き心地やドラグ性能に大きく寄与しているラインローラー。常に水や塩に晒されているので小まめなメンテナンスが必要ですが、意外とできていない方も多いのではないでしょうか。そんなラインローラーのメンテナンスを解説します。


アイキャッチ画像提供:佐藤稜真

意外と見落としがちなラインローラー

ラインローラーのメンテナンスの画像
ラインをスプールにきれいに巻いたり、ドラグ作動時にラインをスムーズに送り出したりと、重要な役割をはたすラインローラー。

ラインが運んできた水・塩・塵などに常に晒されているため、リールの中でも最もメンテナンスが必要なパーツなのにもかかわらず、メンテナンスができていない方も多いのではないでしょうか。

今回は、リールマニアがラインローラーのメンテナンスを徹底解説します!

日常のメンテナンス

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普段のメンテナンスは、ラインローラーの左右の隙間にオイルを注油するだけでOKです。オイルの量は、米粒半分くらいで十分。

スプレータイプの場合、一度容器に吹いてオイルの成分だけをスポイトや先端の細いものでラインローラーにつけてください。直に噴射すると、余計な部分にもオイルが掛かってしまいます。

オイルは使用に伴って浸透していきますが、グリスは浸透しにくいので、筆者は日常のメンテナンスにはオイルがおすすめです。

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余分なオイルが付着してしまった場合は、キッチンペーパーで拭き取りましょう。

各メーカーの防水機構が備わっている機種は、取扱説明書の指示に従うことをおすすめします。(特に、グリス専用の機種などはオイルを注油するとグリスが流れる恐れがあります)

しかし、撥水や防水がどんなに優れていたとしても、注油しない限り性能は低下していきます。日常のメンテナンスができない場合、年1回のメーカーによるオーバーホールは必須です。

頻度は、海水での使用であれば水洗いして乾燥した後に毎回するのが理想、淡水であれば2〜3釣行に1度で十分。シャラシャラとした異音が出始めたら、なるべく早く注油するように心がけましょう。

分解メンテナンス

メーカーや機種によっては、ラインローラーの分解が推奨されていないこともあります。

ラインローラーを分解する際は、その点をよく確認した上で自己責任で進めてください。

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今回、20ルビアスの分解に使うのはPBマイナスドライバー#3。(機種によって適したドライバーは異なります)

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写真のように、ベールを固定するように掴みます。人差し指の脇と親指の腹でしっかりとラインローラーのアーム部を固定してください。

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親指でドライバーをガイドしながら、ゆっくりと力を加えていきます。

初めて分解する場合は、緩み留め剤が効いている影響で硬く感じることが多いです。そのような場合、無理は禁物です。

万が一、ネジが舐めてしまうとベールごと交換になります。

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バネに気をつけながら、キッチンペーパーの上に順序通り並べます。

写真を撮っておくと安心ですが、もしわからなくなっても、ウェブで「リール名 展開図」で検索すると展開図が出てきます。

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ベアリングとローラーをパーツクリーナーで洗浄します。

ベアリングのオイルが抜けてしまうので、洗浄後は米粒半分くらいのオイル(グリス)を1滴か2滴必ず注油しましょう。

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ローラーは最も汚れている部分なので、綿棒などでピカピカになるまで磨きます。これにより、ラインの負担が軽減します。

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ダイワ16セルテート以降のタイプの場合、ネジをあらかじめ挿しておき、そこに各パーツを戻していく形がベター。

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シマノの場合、ねじ穴に当たる部品を固定してパーツをはめていきます。

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真円ではなく、一部平たくなっている箇所があるので、しっかりとハマったことを確認してからパーツを入れましょう。

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順番通りセットしたら、ネジを締めたら完成です。ネジを締める強さは、ペットボトルを強めに締めるくらいで十分。締めた後は小指や綿棒で動作確認をしましょう。

オイルとグリスの使い分け

ラインローラーへの注油は、オイルとグリスのどちらを使っても問題はありません。オイルとグリスの使い分けのポイントは、耐久性と回転性能です。

グリスは耐久性が上がりますが回転性能は下がります。オイルは回転性能が上がりますが耐久性は下がり、メンテナンス頻度は高くなります。

回転性能が重視される小型リールにはオイル、大型番手やオフショア用リール、エサ釣りに使うリールにはグリスがおすすめです。


社外品への換装

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ラインローラーは社外品パーツも販売されています。ここからは、社外品への交換作業を紹介します。

社外品に交換する場合、一部純正のパーツを使うことも。今回は、写真の2つの部品を流用します。

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使用しない純正のパーツは、このようにジッパーのついた袋で保管しておきましょう。

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左の2点が純正から流用するパーツ、右側がこれから導入する社外品パーツです。

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あとは純正品と同じくリールに組み付けるだけですが、純正品と部品や組み立て順が異なることも多いため、しっかり説明書を読んだ上で作業をしてください。

ネジ締めの前に一度指で仮押さえし、正しく動作するかを確認しておきましょう。


おうち時間を有効に!

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簡単にできるのにもかかわらず、効果が大きいのがラインローラーのメンテナンスです。

巻き心地やライントラブル、ドラグの動作など、性能に直結する部分なので、ぜひ小まめにメンテナンスをしてくださいね!
画像提供:佐藤稜真
ITEM
ダイワ リールガードグリス

筆者について

佐藤稜真
某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。
中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。

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佐藤 稜真
佐藤 稜真

某リールチューンメーカー在籍時、年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つリールマニア。TSURIHACK TVへの出演、個人チャンネル「リールマニア/ Reel Mania」で活動中。

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