ジャークベイトについて
ジャークベイトとはミノーの一種で、主にジャーキングに対しての反応が秀でているタイプのルアーがそのように呼ばれる傾向にあります。
ただ、ルアーの形だけを見ても、ジャークベイトとミノーに明確な違いはなく、「○○ミノー」と名前の付くルアーでも、アングラー自身が「これはジャークをメインに使いたいな」と思うルアーは「ジャークベイト」と呼んで良いでしょう。
バス釣りのメソッドとしては、春先のサスペンドタイプのジャークベイトを使ったものなどが有名。
水中でピタッと制止させる事のできるサスペンドタイプのジャークベイトは、ジャークをしてバスにルアーを発見させ、止めて、追い付かせ、食わせる。
といった芸当ができる為、早春やスポーニング時期の体力のないバスに対して有効とされています。
そもそもジャークとは?
ロッドを「チャッチャッチャッ!」と小刻みに連続して振り下ろし、ルアーに不規則なアクションを加えるトゥイッチング。小魚が逃げ惑う際の動きや、魚体の反射などを演出するテクニックですが、ジャーキングはその延長線上にある誘いです。
小刻みな誘いであるトゥイッチングに対し、ロッドの振りを「ジャッ!ジャッ!ジャッ!」と強く、早くし、ルアーを水中で右へ左へとダートさせる(飛ばす)事により、魚へのアピール度を高めた誘いがジャーキングです。
ジャーキングのコツ
ダートとストップのメリハリを意識しましょう。ダートで魚のスイッチを入れ、ストップで食わせの間を入れる事でバイトに持ち込みやすくなります。
操作のコツは、ラインを少し弛ませた状態からロッドの振りで一気に張り、すぐにラインを弛ませること。そうすることでジャークベイトがダートしやすくなります。
また状況や季節に応じてジャーキングでダートさせる回数と、ストップさせる時間の長さを変えることもポイント。例えば春バスはダート2~3回、ストップ3~5秒のようなイメージで、移動距離を抑え、食わせの間を長く取ることを心がけるとバイトを得やすいです。
▼ジャーキングを動画で学ぶ
バスにおすすめのジャークベイトBEST12
ここでは、現役で使える各メーカーのおすすめジャークベイトをご紹介!もちろんタダ巻きでも使えますので、いろいろなアクションを試してみて下さいね!
アメリカのトーナメントシーンから逆輸入されたメガバスの人気ジャークベイト。左右への驚異的な水中スライドアクションは、日本全国のフィールドでも活躍しています。
大きく強い動きのジャーキングも、細かな誘いのショートジャークもバランス良くこなす器用さがウリです。
オリジナルビジョン110のダウンサイジングバージョン。ハイプレッシャーフィールドや野池で使いやすいサイズ感で、そのジャーキングアクションはトーナメントでも通用するほどバスに効果的。
ただ巻きのアクションも優秀なので、広範囲を素早く探るサーチベイトとしてもおすすめです。
タフコンディションでの使用を想定したエバーグリーンのジャークベイトです。
強い波動でバスに気付かせ、ジャークでは上下左右へのトリッキーなダートでバスを魅了。
アメリカのトーナメントシーンも戦ってきた清水盛三氏のこだわりが詰まったアクションは、低活性のバスでも思わず口を使ってしまいます。
O.S.Pの名作ジャークベイトである92.5ミリの阿修羅と、同じく名作の130ミリRUDRAの中間を埋めるべく開発されたヴァルナ。サイズ感・アクションの強さが年々シビアになるフィールドでは必須アイテムと言えます。
ジャーキングでは鋭い切れ味のダートを見せ、それにフラッシングと水押しも加わる強烈なアピールが魅力。
小口径トリプルタングステン重心移動搭載でサイズ感以上の飛距離が出せるのも特徴です。
アピール力と食わせ力を両立したO.S.Pの定番ジャークベイト。ビッグベイトの寄せる力とノーシンカーワームの食わせ力を両立し、警戒心の高いビッグバスに対しても圧倒的な釣果実績を誇ります。
ジャークではそのボディが生み出す強いフラッシングで、深い場所からバスを浮かせたり、濁った状況でもルアーの存在をバスに示したりできます。
SF=スローフローティングの略。低水温期は板オモリで浮力を調整して、サスペンド(だいたい)にして使います。
横っ飛びする派手なアクションで、広範囲にアピール。リップの付け根が分厚く、比較的折れにくいので、ハードストラクチャーに対しても臆することなく投入できます。
ボディ側面のカラーパターンから繰り出されるフラッシング効果や、「ログロール」と呼ばれるローリングアクションでバスを引き寄せるパーフェクト10ログ。
3メートル以上潜らせて使える数少ないジャークベイトで、そのレンジで見せる不規則なダートは、狡猾なビッグバスをもバイトに持ち込みます。
シマノのバスブランド・バンタムシリーズから発売されている定番ジャークベイトです。ジャークアクションはキレが良いの一言。
また揺れながら浮上する特徴を持っていて、ライザーテクニックでの使用もおすすめ。パニックになり逃げ惑う小魚も、水面近くで餌をついばむ無警戒な小魚も演出可能です。
2018年JB TOP50シリーズ年間チャンピオン・早野剛史プロがプロデュースしたジャッカルのジャークベイト。
重心移動のウェイトをフッ素樹脂で覆っていて、ウェイトの移動の滑らかさを向上。スムーズな重心移動で抜群の飛距離が出せます。
ジャークすると潜りながらキレのあるアクションを見せますので、角度のあるバンク撃ちやちょい深めのレンジ攻略等で使いやすいでしょう。
Erie115SDは、軽いジャークでアクションさせられ、1日通して使っても疲れにくいのが特徴。アクションはラトル音と揺れを伴いながら、左右に規則的なダートをします。
アウターウェイトで浮力調整できるのもメリットで、ウェイトを外せばフローティング、付けたり、時には水温によってウェイトをカットしたりすればサスペンド仕様で使えます。
ノリーズ レイダウンミノー MID
自重:HF11.6g、16.5g(Floating / Silent)、18.0g(Suspend / Silent)
レイダウンミノー MIDは、高浮力ボディが生み出すただ巻きでの強いウォブンロールと、シャープなダートを組み合わせて使うのがおすすめ。
広範囲をただ巻きしてバスを寄せ、寄ってきたバスをジャークして食わせるといった使い方ができます。
またハイフロート、フローティング、サスペンドと3種類の浮力違いをラインナップしているのもポイント。レンジやバスの活性に応じた細かな使い分けがが可能です。
バリソンミノー130は、ダートして止まるときにブルブルッと身震いする特徴があります。ポーズ姿勢は前傾で、追尾して食ってきたバスにフックが多点で掛かりやすいメリットも。
ラインナップは、フローティング、サスペンドの2種類があります。フローティングモデルは上手く操作してウェイトを後方にすると、頭を上にしながら浮上する小魚を忠実に再現するライザーテクニックも可能です。
シーバスにおすすめのジャークベイトBEST3
ここまでバスをメインに解説してきましたが、シーバスでもジャーキングメソッドは有名です。
ただ巻きするだけでは食ってこない状況でも、ジャークベイトのダートには狂ったようにバイトしてくることも珍しくありません。
ここではシーバスにおすすめのジャークベイトBEST3選をご紹介します。
逆風でもかっ飛ぶと評判のブローウィン140S。他のジャークベイトが届かないポイントへと送り込めることは、言わずとも大きなメリットであることが分かるでしょう。
ジャーキングでは一定レンジをキープしながら、時に後ろを振り向くような鋭いダートを演出します。
X80マグナムSWは、稀代のルアーデザイナー・伊東由樹氏と、シーバスプロ釣り師・村岡昌憲氏がタッグを組み生み出されました。
名作ジャークベイト・X80のアクションを115ミリボディで継承。止まる直前までギラギラとしたフラッシング+不規則なダートがシーバスを狂わせます。
バスでも大人気のルドラは、SWモデルもシーバスで大人気。操作しているアングラーに腹を見せるほどロールするダートアクションが、シーバスにも効果的なようです。
130ミリのボリューム感は、ボラやコノシロといったシーバスが好むベイトにそっくりです。
ジャークベイトを使ってみよう
タダ巻きで釣れる他のファーストムービングルアーと違い、ジャークベイトは自身のテクニックで魚を誘い出さなければいけないルアーです。
その分の難しさももちろんありますが、ジャークベイトをうまく使いこなす事で、釣れる魚の幅もグンと広がる事でしょう。ぜひ、チェレンジしてみて下さいね。