ゲーリーヤマモト レッグワーム について
抑えの守護神的ワーム

ライトリグ、主にダウンショットリグでのスタンダード的存在として、今やバスアングラーのタックルボックスに必ず入っていると言っても過言ではないほどのワームです。
タフなコンディションを打開する「抑えの守護神」として、不動の地位を獲得しています。
しかしながら、意外と動かないテール、尻下がりの水中姿勢などその釣れっぷりとは裏腹に「やる気のないアクション」が特徴です。
そこで、レッグワームが釣れる秘密を解明していきたいと思います。
スペック
Name | レッグワーム |
---|---|
Length | 2.5 in |
Weight | 約1.5 g |
Count | 10 |
レッグワームが釣れる3つの理由
あえて「動かない」テール

レッグワームの名前の由来にもなっている、レッグ(足)のような形状をしたテール。
ダウンショットリグで投入してみると、意外にもテールがあまり良く動きません。(ある程度強く速く動かさなければアクションしない)
ゲーリー特有の塩がたっぷり詰まった高比重マテリアルなので、見た目よりも動かすのにエネルギーが必要というわけです。
「メリハリ」のある動きがキモ
しかし、一方で動き出しは鈍いものの、強く動かした時だけ水を強く押してくれるので、メリハリのある動きを演出します。つまり、その「イマイチやる気のない動き」と「強い水押し」の明滅が釣れる効果を生み出します。
公式HPでは「微弱ライブ系波動」と呼んでいますが、そもそも本物のライブベイト(小魚)が持つ波動が、そのぐらい弱いモノである、という仮定の動きに仕上がっているのだと思います。
ikahime
開発者である河辺プロや小森プロが言っている内容そのままですが……なかなか他のワームで出ない動きです。
マテリアル

マテリアルは信頼のゲーリーマテリアル。個人的な実感ですが、ゲーリーマテリアルと他社製ワームを比較した時に、マテリアルそのものの喰わせ能力の高さはやはり一歩リードしています。
特に放置や微細なシェイクをした時のバイト率は抜群に高い。
ikahime
しかし柔らかいマテリアルのためハリ持ちは悪く耐久性は劣ります。そこが唯一の弱点かもしれないですね。
水平姿勢ではない

もっとも相性が良いのはダウンショットリグ。しかし実は特に「水平姿勢」というわけではなく、尻下がりの浮き姿勢。
あまり動かないテールと相まって、じつにやる気のないアクションをします。
しかし、不思議とそれでも釣れてしまうのがレッグワーム。むしろその尻下がりが喰わせ能力を高めている可能性すらあるのでは?
というのも、フォール時はテールが上向きで、アングラーが横方向に動かすと水平姿勢に変化。テールの方向が3次元に目まぐるしく変わるので、それが効いていると感じます。
ikahime
テールはあまり動きませんが、姿勢は目まぐるしく変わります。多彩な動きをしてくれるのが、バスを飽きさせない秘密ですね。
レッグワームのセッティング
フック

オフセットフックとマスばりを状況によって使い分けます。
ショートバイトが多発するときは掛け重視のマスばりにします。#6〜#8の小さめなものを頭にチョン掛け。
レッグワームで釣れる時は、あまりやる気のないバスのバイトを無理やり引き出して釣ることも多いので、バイトが浅いことも多いためです。

筆者の場合、根がかりでリズムを崩すのが嫌なので、オフセットフックセッティングからスタートします。マスばりは底質が分かっている時(根がかりしにくい)や、バイトが浅く獲りきれない時にチェンジします。
ikahime
ただしタフな日や冬場のディープの釣りでは最初からマスばりを使うこともあります。
シンカー
シンカーは1.8g、2.7g、3.5gをメインにローテーションしています。ボトムを取れる範囲で、ギリギリまで軽くするのがコツです。ワーミングを行う上で「底を取れているか」はとても大事なこと。重たい方から徐々に軽いシンカーにローテーションしていくのがベターでしょう。
スタジオワンハンドレット社のタングステンドロップショットシンカーが、コスパと使用感に優れていておすすめです。
形状は好みによると思いますが、根がかりしにくいスティックタイプがお気に入りです。
ライン:フロロカーボンの場合

私のタックルセッティングをご紹介します。主にレッグワームのDSは2通りのタックルでやる事が多いですね。
まず一つ目はベーシックなフロロカーボンラインでのセッティング。3lb〜4lbラインを使います。3lbは冬場、4lbはハイシーズンに使いますね。冬場に細くするのは、5m以深のディープを狙う事が多いため沈みやすい3lbにします。
ライン:PEの場合

それから最近ハマっているのが高比重PEラインを使用した「PEダウンショット」セッティングになります。
0.6号の高比重PEラインとフロロカーボンのリーダー5lbを合わせるセッティングです。
このセッティングのメリットはとにかく感度が素晴らしいという点。ボトムをとる時や、バイトの感覚がフロロカーボンの比にならいレベルで明確に伝わってきます。
そしてPEラインは引っ張り強度が非常に強いため、やりとりに余裕があります。ワンランク太いリーダーを使用できるというのもメリットでしょう。
レッグワームをどんな時に使う?
タフな時

月並みですが、やはりタフな時に登板させると有効ですね。具体的には他のルアーでなかなか反応が得られにくい時です。

この日は数日前に大雨が降った影響で湖全域にキツイ濁りが入っていました。活性は高くなく、非常に厳しい展開だったのですがレッグワームが助けてくれました。
キツイ濁りが入った時の攻略方法として、「カバーにべったりつく」とか「波動の強いルアーが有効」とよく言われていますね。しかしこの日はレッグワームのフィネスなリグがベストだったのかもしれません。
セオリーが必ずしも当てはまらない状況で困惑しましたが、レッグワームはこれだけキツイ濁りでも有効になる力を持っている、という事です。
ikahime
小さくて存在感のないワームなので、濁りに弱いと思っていたのですがそんな事はないみたいです。
※ただしめちゃくちゃショートバイトで、マスばりセッティングが必須でした。
冬場のディープ攻略

写真は2月の片倉ダム、7m〜8mレンジで釣れたバス。小さいですが、厳しい2月に釣れる冬バスはサイズ問わずめちゃくちゃ嬉しいです。冬らしく口が真っ赤に染まったバスでした。
レッグワームは冬場のディープ攻略でも欠かせないワームなんです。
ikahime
正直言って冬場のバス釣りは本当に厳しい。でもレッグワームなら感動の一本を絞り出す事が出来ます。
必ず1パックは忍ばせたい「抑えの守護神」

あまりによく釣れるので封印していた時期もありましたが、最近はタフった時に「抑えの守護神」として登板させています。
期待を裏切らず、どんなタフな状況でも1本絞り出してくれる頼れる存在です。
ikahime
投げないのは勿体なさすぎる! 積極的に投入することでデコ率を大幅に下げてくれます。以上、ikahimeでした。
ライタープロフィール

「バス釣り情報発信サイトikahime(イカヒメ)」を運営するikahimeです。ザ・アマチュアアングラー目線で、釣行記や製品レビュー等を書いています。リールカスタム、レンタルボートが大好き。バスはあまり釣れない、いわゆる「道具バサー」。
復刻されたT.Dハイパークランクを投げてみました?
モグリなのでオリジナルは使ったことが無いですが…
ギュンと潜って、タフなチタンリップも良い感じ‼️
[復刻]DAIWA T.D.ハイパークランク1066Ti インプレ。そそるチタンリップ。 https://t.co/XtDlno2rLx @@ikahime_netより
— ikahime (@ikahime_net) April 16, 2020
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