エスケープチビツイン(ノリーズ)について
エスケープツインシリーズの最小サイズ
伊藤巧氏プロデュースのエスケープチビツイン。
関東フィールドであれば霞・利根川水系や、関西フィールドなら遠賀川といったリバーフィールドでテナガエビ等を捕食するバスを狙うために開発された小型のクロー系ワームです。
75mmとクロー系ワームとしては非常にコンパクト。ベイトフィネスタックルで使いたくなるサイズ感です。名作であるエスケープツインの最小ダウンサイズバージョンといったところでしょう。
スペック
name | エスケープチビツイン |
length | 3″class / 75mm |
pcs. | 8pcs. |
price | ¥700(本体価格) |
マッチするリグはヘビーダウンショット、キャロライナリグ、リーダレスダウンショットリグなど……。
あまり大きくアクションさせると言うより、ある程度ステイさせて誘うことのできるワーム。伊藤氏曰く「サイズ感含めて“エビチック”に誘うことが可能」なワームであるとのこと。
フックセッティング
推奨フックは、オフセットフックの#1/0サイズ。手持ちのハヤブサのTNSオフセット#1を合わせました。
ただし、伊藤氏によるとエスケープチビツインの力を100パーセント引き出すためにはリューギ ダブルエッジ1/0がベストマッチとのこと。
なにせ小さなワームですので、フックの自重がワームのアクションに及ぼす影響が大きいためかもしれませんね。マッチしたフックを使うことで、ベストなフォール姿勢が出るそうです。
ささめ針 RYUGI ダブルエッジ HDE077 #1/0
エスケープツインとの比較
オリジナルの「エスケープツイン」の105mmに対して、「エスケープチビツイン」は75mm。タフった時の弱い吸い込みに対応するべくサイズダウン。
単なる縮小モデルではなく各部のパーツのバランスを見直し、最適化されていることがわかります。
裏側から見た図。裏から見ると、各部の形状の違いが良く分かります。
自重
自重は約4.8g。小さなボディの割にはしっかりと自重があるためキャストアキュラシーに優れます。シンカーウェイトを合わせれば、ベイトフィネスタックルで十分に投げられる重さです。
エグれたボディ形状
腹部分がエグれたボディ形状をしています。これはテストを繰り返した結果、たどり着いたエスケープチビツインの釣れるキモなんだそう。
理由は定かではありませんが腹が薄くなっている分、ツメの動きがより大きくなっているのでしょうか。
お腹の「NORIES」ロゴはセッティングの目安に
お腹にはnoriesのロゴマーク。フックセットした際の目安にもなるため機能面でのメリットもあります。
ヒゲは半分ロック
ヒゲは金型の都合なのか、半分くっついています。水中でより動くように、根元までスリットをちぎってから使うようにしています。
エスケープチビツインのおすすめリグ
フリーリグ
リザーバーで良く使うのは5〜7g程度のスティックシンカーを使用したフリーリグです。
フリーリグはロッドを縦方向に煽ることでシンカーだけが先に落ちて、ワームが後からノーシンカー状態でフォールすることが特徴です。
リザーバーの縦ストラクチャー、主に岩盤エリアについたバスにアプローチする際に使います。
フォール時には大きなツメが折りたたまれ、一方で着底時にはボヨンと倒れこむことでメリハリの効いたアクションが出るのでとても相性が良いですね。
ライトテキサス
その他、込み入ったカバーにはライトテキサス。マテリアルが柔らかすぎず針持ちが良いため重宝しています。
ライトテキサスのワームはゲーリーヤマモトのモコリークローも多様するのですが、マテリアルが少し弱く、すぐにツメが取れてしまうことも多いです。
比較的オープンなカバーならモコリークローでも良いのですが、込み入った枝ぶりを持つウッドカバーなど、ワームが傷みやすい場所はエスケープチビツインを使っています。
スモラバのトレーラー
さらにスモラバのトレーラーとしても秀逸です。私が良く合わせるのはティムコのベイトフィネスジグエボ。
ベイトフィネスジグエボはフックとヘッドがスプリットリングで接続されているため、ワームの自由度が高いスモラバです。
そのため、エスケープチビツインが持つボヨンとした爪の動きが良く出てくれます。
ティムコ PDL ベイトフィネスジグエボ 2.7g
エスケープチビツインをカスタム
バイトバスリキッドエビ&バイトパウダーエビ
「精神と時の部屋」や「たくみづけ」の異名を持つバイトバスリキッドエビ漬け。集魚効果を高めるために、noriesからリリースされているフォーミュラ(集魚剤)、バイトバスリキッドエビに漬けむ技です。
期間は長いほど良く染み込むはずなので、オフシーズンに仕込んで忘れた頃にサルベージして使います。
バイトバスリキッドエビから取り出した状態だとヌルヌルしすぎて保管が大変なので、キッチンペーパーなどで表面に付着したリキッドを拭き取り、バイトパウダーエビをまぶして完成です。
バイトバスパウダーをまぶした状態。バイトパウダーの匂い効果はもちろんのこと、サラサラとして扱いやすくなります。
フォーミュラの有無で釣果の違いを厳密に比較したわけではないのですが、バイト率が上がるような感覚はありますね。信じて投げ込める精神的な安定剤にもなるのでぜひ漬けてみてください。
マルキュー ノリーズ バイトパウダー エビ
エスケープチビツインでエビ、ゴリ喰いを狙おう!
私が頻繁に訪れる津久井湖では、岩盤に張り付いたゴリを捕食する個体がボトムにへばりついていることが多いため、活躍してくれるワームです。霞水系のオカッパリでエビを模したメソッドに使用しても良いですね。
そういった小型のベイトを偏食しているバスに非常に効果的。タフった日中でもバイトを引き出してくれて、信頼できるワームの一つです。
ノリーズ エスケープチビツイン 3inch
ライタープロフィール
ikahime
「バス釣り情報発信サイトikahime(イカヒメ)」を運営するikahimeです。ザ・アマチュアアングラー目線で、釣行記や製品レビュー等を書いています。リールカスタム、レンタルボートが大好き。バスはあまり釣れない、いわゆる「道具バサー」。
復刻されたT.Dハイパークランクを投げてみました?
モグリなのでオリジナルは使ったことが無いですが…
ギュンと潜って、タフなチタンリップも良い感じ‼️
[復刻]DAIWA T.D.ハイパークランク1066Ti インプレ。そそるチタンリップ。 https://t.co/XtDlno2rLx @@ikahime_netより
— ikahime (@ikahime_net) April 16, 2020