ゲーリーヤマモトとは?
ワーム製品において世界的なシェアを誇るブランド「ゲーリーヤマモト」。その創設者であるゲーリー・ヤマモト氏は、アメリカでバスプロをしながら商品開発を進め、1980年代に同社のゲーリーグラブを日本に輸出しました。
ゲーリーグラブはその圧倒的な実力から、瞬く間に日本のスタンダードとなり、現在まで多くのアングラーに愛用されています。
ゲーリー氏はバスフィッシング界の殿堂入りを果たす
ゲーリー氏の釣りの腕前は、USオープンでの優勝経験もあるほど。トーナメンターとしての実力も広く認知されています。
ゲーリー氏が世界の釣り業界に与えた影響は数知れず、2016年にはアメリカバスフィッシング界で最も権威のある「Bass Fishing Hall of Fame」を受賞し、バスフィッシング界の殿堂入りを果たしました。
ゲーリーヤマモト愛用のプロは実力者揃い
ゲーリーヤマモトを愛用しているバスプロには青木 大介プロ、小森 嗣彦プロ、河辺 裕和プロ、川口 直人プロなど……。
JB TOP50に名を連ねる実力者達が使用しており、バスプロから一般アングラーまで幅広い層の支持を得ています。
ゲーリーワームの特徴(ゲーリーマテリアル)
ゲーリーワーム最大の特徴にゲーリーマテリアル(素材)があります。塩入りワームはゲーリー製品以外でも数多く存在しますが、その中でも特にゲーリー製品はよく釣れると、多くのアングラーから支持されています。
ゲーリーヤマモトのワームは種類、サイズ共に豊富に展開されています。以下では初めてゲーリー製品を手にする方にオススメしたい代表的な商品をご紹介します。
4インチカットテールワーム
小魚のようなシルエットと、その泳ぐ姿勢をイミテートする水平姿勢が釣れるキモのストレートワーム。
細身ながら自重があり、ワーム単体でも十分な飛距離を出すことが可能です。ノーシンカーリグやワッキーリグ、ネコリグ、スプリットショットリグなど様々なリグに高次元で対応します。
3.5インチも釣れます

4インチグラブ
発売以降、一般アングラーからトッププロまで多くのバスアングラーに愛され続けている定番中の定番グラブ。
使用するリグもシチュエーションも選ばない汎用性の高さで、どんなフィールドにおいても信頼してキャストができるワームです。
テールを切ってから逆付けする「イモグラブ」での使用も、威力バツグンです。
スーパーグラブ
スーパーグラブは、ゲーリーマテリアルの威力を世に知らしめた代表作。
リグやシチュエーションを選ばず使用可能な汎用性はそのままに、ボリューム感でアピールしてバスを誘うことができます。
先に紹介した4インチグラブよりも一回り大きいサイズ感で、自重がもたらす飛距離やキャスタビリティにも優れています。
ヤマセンコー
逃げ惑う小魚を演出する「エスケープダートアクション」と、ボディを震わせながらの「水平フォール」で日本のフィールドに一大ムーブメントを巻き起こしたワーム。
ただのスティック(棒)状のシンプル極まりない形状ですが、バスの食性に対して本能的に刺激する何かを持っています。
ノーシンカーでのフィネスアプローチから、すり抜けの良いボディ形状を生かした大胆なカバー攻略まで使える万能ワームです。
おすすめセッティングはノーシンカー。オフセットフックは1/0〜2/0サイズを合わせます。使用するフックの重さがキモで、ヤマセンコーの水平フォールを出せる製品を合わせる事が大切です。
アクションは、放置プレイでも十分釣れますが、着底してから「チョン、チョン」と、たまにトゥイッチしてあげるのもオススメ。驚くほどイージーにバスをキャッチできます。
こちらはヤマセンコー3インチ。マス針でワッキー掛けします。サイトフィッシングに使用する事が多いですね。こちらも水平姿勢でのフォールがバスに効きます。
ヤマセンコー2インチ。ダウンショットリグで威力を発揮します。スモールマウスバスにも◎。
ファットイカ
自分からワームが離れていく方向にフォールする「バックスライド」の元祖。
ワーム単体でも約12グラムの重さがあり、ベイトタックルで楽々キャストできます。バックスライドする特徴を活かして、カバー下やエグレの奥へと滑り込ませしつこく誘ってみてください。
イモグラブ40
グラブのテールをカットしたイモグラブの製品版。ただテールをカットしただけでなく、ボディ中央から後方にかけて膨らみを持たせた特徴的なシェイプをしています。
使用するリグはノーシンカーリグがおすすめ。コンパクトながら飛距離が出せ、そのままボトムで放置したり、リフト&フォールなど簡単な操作でバイトを誘うことができます。
適度な長さにカットしてパワーフィネス用ラバージグのトレーラーとして使用することもあります。
亀山ダム発祥の「パワーフィネスムーブメント」において、定番的なトレーラーが「イモグラブ」なのです。カバーに対するすり抜けが良く、カットする場所次第で自重をすぐに調整する事ができるのも、重宝している理由です。
シュリンプ
2008年のJB TOP50・旧吉野川戦において、優勝~4位までゲーリーファミリーが表彰台に上がる原動力となったホッグ系ワーム。エビが多いエリア攻略で特に活躍してくれます。リグを選ばない汎用性の高さもおすすめのポイントです。
主にテキサスリグや、ラバージグのトレーラーとして使用しています。細身で抵抗の少ないボディは、リアクション要素も期待できるワームです。
フラッピンホッグ
フラッピンホッグは、ゲーリーハードマテリアル仕様で耐久性を持たせた、カバー攻略やフリッピングに最適なワーム。ワームのずれを気にせず効率よく攻略していけるのが特徴です。
ハードマテリアルと言えど、1匹釣れると壊れてしまうこともありますが、他の通常マテリアルのゲーリーワームより針持ちが良いのは間違いないですね。
基本的にはテキサスリグやラバージグのトレーラーとしての使用がおすすめ。4対の異なる形状をした各パーツが複雑な水流とアクションを起こし、バスの捕食スイッチをONに。
モコリークロー
国内トップカテゴリートーナメントで活躍している小森嗣彦プロがプロデュースしたクロー系ワーム。フィネスながらも小粒な中にあるボリューム感でバスを誘います。
人的プレッシャーや低活性によってバスが口を使いにくくなっている状況でぜひ使ってみてください。個人的にかなりお世話になっている1軍ワームでして、特にティムコ ベイトフィネスジグとの組み合わせは最強です。
ディッシュワーム
青木大介プロがプロデュースした「I字系」の釣りに適したピンテールワーム。塩入りが多いゲーリーヤマモトにおいて、ノンソルティ(塩無し)モデルまでラインナップされている点には、強いこだわりが感じられます。
ノーシンカーリグでキャストし真っ直ぐ引いて使ってみれば、バスがワラワラと湧いてくる圧巻の光景を目にできるはずです。
特にバスが上ずっており、小さなベイトを捕食するために頻繁にボイルしている時に多様します。
レッグワーム
微弱な波動が特徴のレッグワームは、タフな状況下のバスにも口を使わせることが可能なワーム。
主に冬場のディープダウンショットゲームに使用します。ディープで実績が高いカラーが「ソリッドブラック」。光が届きにくく、暗いディープエリアでもシルエットをはっきりと際立たせる事でバスに気づいてもらう事が出来ます。
ディトレーター
ディトレーターはスモラバトレーラーとして専用に設計されたワーム。シェイクすることで触角とアームが異なる波動を出し、バスの興味を引いて口を使わせることができる設計です。
ハートテール
ハート型のテールが特徴的な、スイミングでの使用に適したワームです。ボディ上部をノンソルティ、下部をソルティ素材とすることで、ツートンカラーの鮮やかさとアクション時の安定性を向上しています。
ボディにスリットが入れてあるため、フッキング性能もばっちり。デカバス率が圧倒的に高いのも魅力で、バイトがあればほぼ40UP確定と思ってよいでしょう。
ザコワーム
ノンソルトマテリアルを採用したゲーリーワーム。主にチャターベイトのトレーラーとして使用します。
ゲーリーといえば高比重な塩入りマテリアルありきと思っていましたが、「塩無しも釣れる」という事実を教えてくれたワームでもあります。
トレーラーを付けっ放しにしといても錆びないという、細かなメリットもあります。
蛇腹形状のボディがチャターベイトの振動に合わせ、ブルブルと艶めかしいアクションを発揮。
特にエバーグリーンのジャックハンマーとの組み合わせは黄金タッグ。
クリーチャー
個人的に非常に好きなゲーリーワームが「クリーチャー」です。グラブのテール×2、クローワームのような爪、そしてフラスカートというゲーリーヤマモトの特徴的なディティールが「全部載せ」された贅沢なワームです。
ライトテキサスでゆっくりと落とし、ふわふわさせる事でビッグバスを魅了します。
まとめ)ゲーリーワームはバスの主食!?
ゲーリーヤマモトのワームは置いていない釣具屋を探すほうが大変なくらい、バスフィッシングでは定番のブランドです。
いつでも、どんな釣具屋でも手に入るというのもゲーリー製品の魅力の一つかもしれませんね。
一部のアングラーの間では「バスの主食」とも称されるゲーリー製品。あなたもこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
ライタープロフィール
ikahime
「バス釣り情報発信サイトikahime(イカヒメ)」を運営するikahimeです。ザ・アマチュアアングラー目線で、釣行記や製品レビュー等を書いています。リールカスタム、レンタルボートが大好き。バスはあまり釣れない、いわゆる「道具バサー」。
復刻されたT.Dハイパークランクを投げてみました?
モグリなのでオリジナルは使ったことが無いですが…
ギュンと潜って、タフなチタンリップも良い感じ‼️
[復刻]DAIWA T.D.ハイパークランク1066Ti インプレ。そそるチタンリップ。 https://t.co/XtDlno2rLx @@ikahime_netより
— ikahime (@ikahime_net) April 16, 2020