エバーグリーンのフルサイズクランク「ゼルク」
こんにちは。TSURI HACKライターむっちんです!
今回インプレするのは、エバーグリーンから発売されているクランクベイト「ゼルク」。
『誰よりもクランクベイトを知り尽くす清水盛三のフルサイズシャロークランク』は、開発におよそ10年かけ完成したという超大作!
さっそく考察してみましょう。
ゼルクのスペック
全長 | 72mm |
自重 | 19.5g |
タイプ | フローティング |
潜行レンジ | 1.2〜1.5m |
全長約7センチ、20gに迫るスペックはなかなかに迫力満点。本国アメリカの釣りにおいてはスタンダードなサイズと言えますね。
ゼルクの特徴
いいとこどりのリップ
リップは「スクエア、ラウンド、コフィンリップのいいとこどり」と欲張りな設計です。
ラウンドリップは直進性に優れ、スクエアリップはカバーに強いという特製を持っています。(その中間がコフィンと言われていますね)3つのリップ形状がもつ要素を、バランスよくミックスさせているのでしょうか。
そもそも、クランクベイトはカバーに対して有効なルアー。フロントフックを根掛かりから守ってくれる、大きめのリップは頼もしいです。
直進性が高い
速巻きも試してみましたが、直進性はまずまず。これなら広範囲をスピーディーサーチしつつ、リアクションバイトも期待できると思いました。
またボディの容量が大きいのか、泳ぎの復元力が高い気がします。ゴロタ等に当てた直後、一瞬バランスを崩しますが、すぐに姿勢を戻してアクションしてくれました。この点は高評価です。
固定重心
重心移動システムは飛距離に優れるものの、反面、泳ぎが安定しないというデメリットがあります。
ゼルクが固定重心を採用しているは、泳ぎ出しの良さを考慮してのことかもしれません。
とくにカバークランキングなど、巻き始めにバイトが集中する釣りにおいて、この特製が生きてきます。
ボディの大きさゆえ、風の影響を受けやすいこの手のフルサイズクランクベイト。
テールを細く仕上げることで、飛距離も向上。重量があることで強風時のキャストアキュラシー性にも優れます。
サイレント仕様
日本のスタンダードサイズのクランク(55mm前後)と比べるとサイズは大きめ。
アピール過多にならないよう、サイレント使用は個人的に好みです。
ラトルの効果については十人十色意見が別れるところ……。
しかし、モリゾーさんの名作「ワイルドハンチ」も、最初はサイレント仕様のみ発売されていましたね。(後にラトルインが追加)
じつは「デカバスに効果的」など、本人しかわからない拘りだったりするのでしょうか。
ゼルクを投げるならこんなところ
写真のようなハードボトムが広がるエリアで、水深が1〜1.5mあれば活躍してくれるでしょう。
アピール力を生かして、広くサーチベイトとして使うのが良さそう。
ストラクチャーの間に潜り込んだバスを、強い波動で気付かせて食わす……そんなイメージですね。
他にも、カバークランクの王道とも言える冠水系ブッシュ。
陸っぱりからではなかなかアプローチに気を使いますが、回避能力を生かし、臆せず投げ込んでいきたいところです。
ゼルクを使うならこんなタックル
ロッド:ポイズングロリアス 174MH
リール:アンタレスDC HG
ライン:フロロカーボン 14lb.
ルアーウエイトを考慮すると、ロッドはM以上が投げやすいと感じます。
ラインはフロロカーボン14〜16ポンド。シャローカバーを攻めることを前提に、ラインブレイクを気にせず使える太さを選びたいところです。
強めのシャロークランクを求めるならおすすめ
ゼルクを総評すると「トータルバランスの優れた、使いやすい強めのシャロークランク」といったところ。
サイズからして、デカバスを選んで釣れそうな感じが伺えます。
飛距離と速巻きにも対応する懐の深さで、効率よくバスを探したい状況にもマッチするでしょう。
荒れたときなど、大型のクランクベイトの出番は意外と多いもの。トータルバランスに優れている”ゼルク”はおすすめです。
エバーグリーン(EVERGREEN) ゼルク
ライタープロフィール
むっちん
九州熊本県在住。毎日ウキウキしながらフィールドへ足を運びバス釣りしています。フィールドへ足を運ぶからこそ、感じること・学べることがあると思っています。
僕なりにバスフィッシングの楽しさ、魅力、素晴らしさをお伝えできればと思っています。モットーは「明日はもっと釣れる」。