誰もが悩むロッド選び……
新しく釣りを始める時には、誰もがロッド選びで悩むもの……。長さや硬さ、値段もさまざまな膨大な量のロッドから、自分に合った1本を見つけるのはひと苦労ですよね。
今回は、年々人気が高まっているエギングロッドを元釣具屋のTSURI HACKライターが厳選しました。春イカ・秋イカ・通年編、さらにそれぞれで入門・中級・上級者に分けておすすめエギングロッドをご紹介します。
春イカ向けに、遠投性に優れバットパワーのあるモデル
1年の中で最もエギンガーが多くなる春。春は1キロを超える大型アオリイカが狙いやすくなるため、釣り場には多くの人が並ぶ姿が見られます。
春イカのロッド選びで大事なことは、“遠投性に優れる”・“バットパワーがある”ことです。
釣り人が多いフィールドで誰よりもエギを遠くに投げてヒット率を高め、ヒットしたら強烈なジェット噴射を受け止めてやり取りする必要があります。春イカの基本メソッドはエギをあまり動かさないことなので、しゃくりやすさは多少犠牲になる長さでも問題ありません。
【入門者向け】アブガルシア クロスフィールド XRFS-962M
1本で様々な魚種狙いを楽しめるアブガルシアのクロスフィールド。「富士SiCトップガイド」や、上位機種に多い「アンサンドフィニッシュ仕様」を採用している点がこのロッドのおすすめポイント。
春イカ狙いには、XRFS-962Mが適しています。実売価格は1万円以下で、入門用におすすめの1本です。
アブガルシア クロスフィールド XRFS-962M
【中級者向け】シマノ セフィア CI4+ S906M
セフィア CI4+は、徹底した軽量化が魅力。春イカ狙いには、シリーズ最長のS906Mがおすすめ。
ロングロッドでありながら自重は100グラムに近く、全体がムチのようにしなるブランクスで、軽やかにジャークを行えます。軽いロッドが欲しいなら、このモデルで間違いなしです。
シマノ セフィア CI4+ S906M
【上級者向け】ダイワ エメラルダス STOIST AGS 108MLM
ダイワのエギングロッド最高峰モデル・エメラルダス STOIST AGS。「AGS(エアガイドシステム)」をはじめ、「ESS(感性領域設計システム)」やモデルによって「SMT(スーパーメタルトップ)」を採用する等、ダイワ技術を結集して設計されています。
このシリーズでは各メーカーのエギングロッドで類を見ない、10.8フィートの超ロングレングスモデル108MLMがラインナップされています。圧倒的な長さは遠投だけでなく、強風時にティップを海面に近づけ風の悪影響を避けられるメリットもあります。
ダイワ エメラルダス STOIST AGS 108MLM
秋イカ向けに、操作性に優れるモデル
秋イカはサイトフィッシングで狙えることも多く、エギングが初めてでも釣果を得やすいシーズンです。
秋イカ狙いのエギングロッドでは“軽快な操作性”が重要で、鋭くエギをしゃくりダートさせることで、ヒット率を高められます。
また使用するエギが2~3号と小型であること、ヒットしてからの身切れを軽減するために、柔軟性の高いロッドを選ぶこともポイントです。
【入門者向け】ダイワ リバティクラブ エギング 802ML
ダイワの入門用エギングロッドであるリバティクラブ エギングは、手軽にエギングを始めたい方におすすめのシリーズです。実売価格7,000円ほどでダイワブランドを手にすることができます。
秋イカには802MLがおすすめ。購入時には中通しモデルで品番がよく似た「802MLI」がありますが、初心者はまずアウトガイドモデルの802MLから始める事をおすすめします。
ダイワ リバティクラブ エギング 802ML
【中級者向け】がまかつ ラグゼEGRR S80ML-ソリッド
がまかつから発売されているラグゼEGRR(イージーダブルアール)。自重85グラムと軽量なため、軽快な操作性と見えイカを攻略するための細やかなアクションも付けやすい1本です。
秋イカ狙いには、小さなアタリを捉えやすいソリッドティップ採用の高感度モデルがおすすめ!
がまかつ ラグゼ EGRR S80ML-ソリッド
【上級者向け】ヤマガブランクス カリスタ 86L/TZ NANO
「NANOブランクス」×「トルザイトリングKガイド」で軽快な操作性を手にしたカリスタ TZ NANO。秋イカにはシリーズで最もライトな86L/TZ NANOがおすすめ。
このモデルはスラックジャークに適していて、かつ2キロ以上のイカにも対応するバットパワーがあるので、秋イカだけでなくプレッシャーのかかった春イカ攻略にも使えます。
ヤマガブランクス カリスタ 86L/TZ NANO
オールシーズン1本でできる汎用性の高いモデル
春イカ・秋イカでそれぞれ使いやすいロッドを選んだほうがいいことは理解しつつも、予算的な理由等で1本に絞りたいという方も多いでしょう。
ここではオールシーズン1本でできる汎用性の高いモデルをピックアップしました。
【入門者向け】REALMETHOD EGING-GRII 86M
低価格でオールシーズン1本でできるロッドとあれば、リアルメソッドのEGING-GRII 86Mをがおすすめです。実売価格1万円を切る値段ながら独自のカーボン素材を3層構造で組み合わせ、強さと感度の高さを兼ね備えた1本です。
25グラムくらいまでのルアーにも対応できるため、シーバスや根魚狙いにも使えるのも嬉しいところ。
REALMETHOD EGING-GRII 86M
【中級者向け】ダイワ エメラルダス MX 86M・E
エメラルダス MXは、「HVFナノプラス」「X45」「チタンフレームKL-H&KTガイド」と充実した性能を持つミドルクラスのエギングロッド。価格と性能のバランスを考えると、元釣具屋の観点からして、かなり買いだと感じられるロッドです。
オールシーズン使うなら、86M・Eが最適です。
ダイワ エメラルダス MX 86M・E
【上級者向け】シマノ セフィア リミテッド S86M
現在市販されているエギングロッドにおいて、筆者が最高峰であると考えているシマノ セフィア リミテッド。「スパイラルX コア」「Xガイド」「カーボンモノコックグリップ」「カーボンシェルグリップ」と、シマノ最新技術を惜しみなく採用しています。軽さを自重面だけでなく、モーメント面も考え、「真の軽さ」を手に入れた1本です。
スタンダードなS86Mがオールシーズンでの使用におすすめです。
シマノ セフィア リミテッド S86M
エギングロッド選びのポイント
ここまでおすすめのエギングロッドをご紹介しましたが、最後にエギングロッド選びのポイントを振り返っておきましょう。
以下のポイントをフィールドやシーンに合わせて悩み抜いて選べば、自分に最適な1本が見つかるはずです。
フィールド、シーズンに合わせた「長さ」を選ぶ
エギングロッドの長さは以下を基準に選んでみましょう。
■春イカ→9フィート以上
■秋イカ→8~8.6フィート
■オールシーズン→8.3~8.6フィート
長くなれば遠投性やラインメンディングのしやすさ、短くなればしゃくりやすさが向上します。
また、磯場や足場の高いフィールドでは、操作性のよい長いロッドを選びましょう。
イカのサイズに合わせた「硬さ」を選ぼう
ロッドの硬さは使用するエギと、想定されるイカのサイズに合わせて選ぶと良いです。
■春イカ→M~MH
■秋イカ→L~ML
■オールシーズン→M
上級者の中には、同じエギでロッドの硬さを使い分け、アクションに変化をつけている人も居ます。
できるだけ「軽い」ロッドを選ぶ
きるだけ軽いロッド選びが大事なポイントです。エギングロッドは重たいと、キャストやしゃくりで腕にかかる負荷が大きくなります。
軽ければアタリも取りやすく、操作性も増します。軽さは価格と比例するので、予算と相談しながら選んでみてください。
ベストな1本を見つけよう!
エギングロッドは春・秋と季節に合わせたモデルをそれぞれ揃えられればベスト、予算的に難しければ通年使えるモデルを1本選ぶのがベターな選択となるでしょう。
エギングロッドを失敗無く選ぶためにも、本記事の内容をぜひ参考にしてみてくださいね。