三島湖はバスパラダイスかもしれない
先日三島湖へ初挑戦してきた時の釣行レポートです。
40UP×2本 35cm、34cm、29cmの計5本
ちなみに筆者にとっての初場所です。関東のレイクとは思えない釣果。魚影は関東屈指、最後のバスパラダイスと言えるかもしれません。
ルアーに対するバスの反応も素直という印象の湖でした。
レポーターはわたくし
ビックリマン高田(高田雄介)
ChillTrip所属のプロガイド。世界中のフィールドに世界中のゲストを案内しています。年間釣行日数は約300日。
淡水からソルトまで幅広い釣りをこなしますが、琵琶湖で生まれ育ったためバスフィッシングは最も得意な釣りの1つ。
ロッドメーカーTranscndence(トランスセンデンス)のプロスタッフでもあり、バスフィッシングに適したロッドもプロデュースもしている。
三島湖の前評判は?
三島湖は房総半島、千葉県君津市に位置するリザーバー。
元々はヘラブナ釣りで有名なリザーバーでした。ところが近年、バス釣り用のレンタルボートが解禁! バス釣りのフィールドとしても一躍有名となりました。
まだまだバス釣りの情報も少ないこともあり、こんな噂があるみたいなんです。
関東最後の“バスパラダイス”
パラダイス=楽園。なんていい響きでしょうか。ハイプレッシャーな関東において、まだ楽園が残されていたとは……。
というわけで乗り込んできました!
2019年4月中旬、三島湖に初挑戦。
今回の企画ルールは以下のとおり。
■現地のガイドは無し
■直近1か月ほどの下見は禁止
■レンタルボートを使用し、1日のみで勝負
うーん、過酷な条件ですね(笑)
ゲームプランの組み立て
4月中旬。バスたちは産卵真っ只中。産卵場所を探している状態でミッドスポーンと呼ばれる段階ですね。ちなみに、ネストはちらほら見えるような状況。
ダムは直前まで大減水だったものの急激に水位が上昇したようです。陸生植物が水没している状態。狙い所が絞りにくくなっているとのことです。
また前夜は大雨。川から泥水が流れ込んできています。
濁りと水位の変化とスポーニングの状態。これらを上手く攻略できるかが釣果を分けることでしょう。
実釣開始
4月15日 5時30分 実釣開始!
実釣編:午前の部
はじめてのレイク。エレキレイクですが半日でほぼ全てのポイントを見ることが出来る規模です。
エリアを絞るため、最上流部にレンタルボートを走らせました。約20分で到着。
上流エリアは雨水によって酷く濁っていました。水はよくありませんが、ここから釣りを開始します。
まずはビッグベイトから
まずはビッグベイト。ところがゴミが多いのでフックに毎投絡まって、サーチベイトとしてのテンポがよくありません。
スイムジグへ
早々にゴミや根掛かりに強いスイムジグにチェンジします。スイムジグはテンポよく魚の反応を見ることが出来るのが利点です。
ゴミの引っかかりもなくテンポは上がりましたが、反応はありません。濁流がバスにとってよくはないのでしょう。
水が綺麗であれば流れが効いているので、三島湖で朝一にチェックすべき場所だと感じましたが、今回は早々に見切りをつけました。
くじら島へ移動
濁りが今回はよくないと判断して、綺麗な水があるエリアを探します。
そしてたどり着いたのが少し下った場所にあるくじら島周辺。くじら島はダムにある島で本流の流れが入りにくいワンドのような形状をしています。
そのため濁流は全て下流に流れている状態であったため、水質が良かったのです。
ここで待望のバイトが!
50センチ~1メートルの水深に落ちるシャローフラットをスイムジグで探っていくと待望のバイト。
35~40センチくらいの魚でしたが惜しくもフックアウト。ただこの付近に魚が入っていることは確認出来ました。
また中層を意識してブレイク付近をウロウロしていることも判明。シャローフラットなども点在しており必ず攻めるべき、一級ポイントだと感じました。
答え合わせのために移動を決意
くじら島周辺のエリアがよかったのか、それともシャローフラットがよかったのか。
それを確かめるため中流から下流までシャローフラットをスイムジグで探っていきます。
3つのポイントを回ってみると
清和県民の森前・宿原橋手前・石井釣り船店前をチェック。
30~50アップの見えバスはチラホラ見えるものの、反応はあまりよろしくありません。
シャローフラットよりも、くじら島周辺のエリアがよいと判断しました。1度50センチを超えるバスに口を使わせましたがフックアップせず。
通常時ならよさげなポイントたちですが……今回の状況では捨てることします。くじら島周辺にポイントを絞ることにしました。
午後の部スタート!答えはくじら島に!?
再びくじら島へ
下流域から再び戻ってきたのはくじら島付近のポイント。
午前に圧倒的に魚の反応の良かったくじら島周辺。ここで午後は勝負をかけます。
待望のファーストフィッシュ!
スローダウンさせるためにここからライトリグ(ネイルリグ)を投入。
スイムジグへの反応のよさから、中層を狙うことは見えてきています。しかし、見えバスのレンジは水面~ボトム付近と絞りづらいのも事実です。
そんな時にネイルリグを選ぶメリットは、シンカーの脱着だけで幅広いレンジを狙えること。
中層をパンパンと弾くシェイキングでファーストフィッシュをゲット出来ました。
キャッチしたバスは34センチ。しかし、ここからヒントが見えてきました。
エレキでくじら島周辺のシャローを流していくことで見えバスを発見。産卵場所を探してウロチョロする魚に同じリグを投入。
41センチのグッドサイズ!
くじら島周辺のサイトフィッシングは1つのパターンのようです。
パターンにはめ込む
ライトリグだけでなく、強い釣りでパターンにハメたい! ということで手を変え品を変え、くじら島周辺を攻略してみました。
カエルパターン
島の周辺だけでなく、ワンドの外周も気になりました。カエルの声が聞こえるため、ゴミだまり近くでカエルパターンを試してみます。
まず投入したのはブルフラット3.8インチ。すぐに45センチほどのグッドサイズが岩盤際から飛び出してバイト!
惜しくもフックアウト……。
カエルパターンは活きているようですね。
その後バルビューターのノーシンカーにルアーチェンジ。1回のミスバイトの後、グッドコンディションの40センチをゲット!
よく観察していると、岩盤から水が染み出している箇所を発見。これも良い状況にあると判明しました。
カエルの時期はくじら島周辺のカエルパターンを試すべきですね。
ビッグベイトパターン
ヘラブナなどの大型のベイトがいることから、ビッグベイトパターンも試してみたくなりました。
集魚力の高いデットリースパイラルをチョイス。水の染み出した岩盤付近にキャストすると、35~45センチくらいのバスが湧いてきました。
食うには至りませんでしたが、ビッグベイトで食う個体だと確信。
少しレンジの入るガンタレルに変え、板オモリを貼ります。
魚が浮いてきた場所に入り直し、遠いディスタンスからキャスト。
1番小さい35センチが食ってきました。大きなベイトも存在するレイクなので、ビッグベイトの釣りも通用しそうですね。
サイズは35センチですが、考えた末に出すことが出来たビッグベイトフィッシュは格別です。
動画版はコチラ
三島湖の攻略方法まとめ
今回は5本のバスをキャッチ。三島湖の攻略方法をまとめたいと思います。
このエリアが良さそう
悪い水の影響を受けにくい、くじら島周辺は三島湖において重要なキーとなるポイントでしょう。
本流で見たサイズが一番大きなバスでした。水の状況が良い時は本流も必ずチェックしましょう。
オーバーハングの存在
オーバーハングも沢山存在しています。今回ハマったカエルパターンや虫パターンなどのルアーも必ず用意したいところですね。
今回特によかったのは
大規模な流れ込みが存在する三島湖ですが、今回良かったのは水が染み出したような場所です。
状況によるとは思いますが、どちらの流れ込みもチェックしていくのが重要でしょう。
今回の使用タックル
①Latebloomings510+(transcendence)スコーピオン201(shimano)+PE3号+フロロ40ポンド
②pulchra62B(transcendence)+スコーピオン200(shimano)++フロロ16ポンド
③pulchra62B(transcendence)+カルカッタコンクエスト200(shimano)++フロロ16ポンド
④Botia63S(transcendenceプロト)+エクセラー2004(Daiwa)+フロロ3ポンド
今回のヒットルアー
フィッシュアロー フラッシュJハドル 3インチ
今回お世話になったレンタルボート屋さん
石井釣舟店さん
このレンタルボート屋さんは初めての利用でしたが、ルールや釣果の近況などを優しく教えていただきました。
HPには最新の釣果と連動させたポイントマップなどもあってとても参考になります。