【プロガイド論】水中や地上のニオイを意識すればもっと魚は釣れる!

2019/05/13 更新

「○○フォーミュラー配合」など、ニオイと魚を関係づけるセリフってよく目にしませんか? 今回は「魚とニオイ」、そして「こんなニオイに要注意」2つの観点から解説してみたいと思います。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

釣りとニオイの関係性

シーバス
出典:PIXTA
動物が持つ五感のうちのひとつが嗅覚

私たち人間も、釣りのターゲットとなる魚も、この嗅覚を持っています。嗅覚は動物が行動を判断する際にとても重要な判断材料。

魚を相手にする釣りにおいても、とても密接な関係があります。

今回は魚が感じるニオイはもちろんのこと、人間が感じる地上のニオイまで掘り下げたいと思います。

この記事を書いた人

ビックリマン高田ビックリマン高田

ChillTripのプロガイド&Transcendenceで釣り具を造っているフルタイムプロアングラー。こと釣りにおいては、すごいニオイフェチ。

魚と人のニオイの感じ方

人も魚も嗅覚はありますが、ニオイの感じ方は違います。

水産学で研究の対象となっているくらい「嗅覚」というのは複雑なものなので、ここではざっくり簡単に説明していきます。

鼻
出典:pixabay
・揮発性(空気中に漂っている)の匂い物質を感じる

・鼻孔(匂いを感じる場所)は呼吸に関与している

・嗅覚(化学物質を感知する力)は魚に比べると劣る

魚 嗅覚 ・水溶性(水に溶けている)の匂い物質を感じる

・鼻孔は2つで前鼻孔と後鼻孔がある。前鼻孔から後鼻孔に水が抜けるときに匂いを感じ取る。口には繋がっていないので呼吸には関与していない。

・味覚は人と比べてよい(魚によって感覚の強弱あり)

 

【次ページ:魚が敏感に感じるニオイとフォーミュラー】


魚が感じるニオイ

アミノ酸を魚が強く感じ取ることは昔から知られています。

魚がアミノ酸を判断材料にしていると思われる例をいくつか挙げてみましょう。

サケ・マスの嗅覚

サケ マス 北海道ではサケやマスの釣りが人気です。

ルアーのスプーンで狙うのですが、そのときに、イカ短冊やサンマ、カツオの切り身をフックに付けたりします。

そこで、実験的にスプーン単体で使う場合イカ短冊をつけた場合で釣れ方に違いが出るのかを試してみることに。

結果はというと、スプーン単体だと鼻先までルアーを追ってくるものの、Uターンして帰ってしまうことが多々ありました。

一方、イカ短冊を付けた場合は高確率でヒットに持ち込めたのです。

アミノ酸で母川回帰?

ニジマス
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サケ・マスは生まれた川に帰ってくるために、アミノ酸で自分の生まれた川のニオイをかぎ分けているという記述が論文で上がっています。(※回帰には諸説あり)

母川回帰の習性を持つサケ・マスは嗅覚が魚類の中でも発達しているので、エサを捕食・または威嚇する場合もアミノ酸をひとつの判断材料にしているのでしょう。

天敵とニオイ

熊
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また、天敵の熊や人などの哺乳類が出すセリンというアミノ酸に忌避反応を示すという記述もあるので、沢山の種類があるアミノ酸も高い精度でかぎ分けることが出来ると思われます。

魚種によっては、上流側で素肌を水に漬けないなど、自分の出すニオイにも気を配ったほうがいいかもしれないですね。

ブラックバスもニオイを感じ取る?

バス ☝管理釣り場のバス。この管理釣り場では同い池に放流されているニジマスを捕食していることがあるといいます。

管理人さんはニジマスを触れた手で水に手を付けるとブラックバスが指を噛んでくることもあるとのこと。

ニジマスのニオイを敏感に感じ取っているということかもしれませんね。

フォーミュラーってどうなの?

フォーミュラー
出典:Amazon
ルアーに匂いをつけるためのアイテムとして、フォーミュラー(集魚剤)があります。

フォーミュラーの多くがエビや小魚のエキスを抽出したもので、それは言い換えるとアミノ酸といえます。

バイトをするかどうかの判断材料として有効で、筆者は効果を実感することもしばしば。

ビックリマン的お勧めフォーミュラーはこれ

バイトパウダーエビ

手を汚しにくいのでとても便利。エビを抽出したものです。

ITEM
ノリーズ バイトパウダー エビ


 

SINZOフォーミュラー

こちらは小魚の血中成分から抽出したフォーミュラー。一定条件で爆発的に効くので持ってて損なし。

ITEM
エクストリーム シンゾーフォーミュラー


 

【次ページ:こんなニオイがしてきたら注意!?】


“人が感じる”こんなニオイに要注意!

ここまでは、魚が感じることのできるニオイについて説明しました。

しかし、人間が地上で感じるニオイも釣果を大きく左右することがあります。

ニオイは釣り場の環境そのものを映しだします。意識して釣り場のコンディションを把握しましょう。

腐敗臭

腐敗臭
出典:pixabay
最も避けたい釣り場の匂いが腐敗臭です。何かが腐ったようなニオイ。ゴミのニオイも同様です。

多くの場合そういった場所は水があまり動かず、いわゆる「死んだ水」状態。残存酸素が不足していて、魚が死んでしまっている時にもこのような臭いがします。

そういう時には思い切って場所を移動することが重要です。

ヘドロ臭

ヘドロ
出典:PIXTA
バス釣りをしている時にヘドロ臭を感じることがあります。ヘドロのある場所よりもサラッとした硬い底質をバスは好みます。

釣りをしている時にヘドロ臭を感じたら、それがなくなる場所まで移動しましょう。

例えば葦群のように、同じような景色が続いていてもヘドロ臭がなくなったポイントに投げた瞬間にバイトが出るということも度々あります。

視覚で見えない底質の変化は嗅覚で感じ取りましょう。

水中と地上のニオイを意識してもっと魚を釣ろう!

ニオイ バス 嗅覚は魚にとっても、人間にとっても重要な感覚の1つ。

普段釣りではなかなか意識していることが少ないニオイですが、これをきっかけに少し意識してみてくださいね。

きっとどこかで役立つはずですよ。

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ビックリマン高田
ビックリマン高田

高田雄介(ビックリマン高田) 全国47都道府県を全て釣り歩き、現在のホームグラウンドは海外。 淡水海水、大物小物問わず魚が大好きです。 皆様に魚の魅力や、釣りの楽しさを全力でお伝えします。

 

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