冬のバス釣りは厳しい。だけれども!

冬のバス釣りと言えば、「厳しい」と誰もが思うものでしょう。生命感が一切感じられない状況で、寒さに耐えながら釣りをするのは精神的にも耐えがたいものがあります。
しかし、冬のバス釣りは爆発力を秘めていることも事実としてあります。今回は冬のバス釣りで使うべき3種類のルアーをご紹介します。
共通点はリアクション
冬のバスは食性が極端に落ちるため、食性に訴えかけるライトリグをはじめとしたワームではバイトが減少し、バイトしてきたとしてもフッキングまで至ることが非常に少なくなります。
そこで必要となるのがリアクション的要素を持つハードルアーたちです。
ジャークベイト
冬のバス釣りでビッグバスを狙いたいのであればジャークベイトがおすすめです。
厳寒期ばディープの釣りに手堅さを感じますが、シャローにはやる気マンマンのバスが少なからず存在します。
しかも、そんな厳しいコンディションでも動ける個体=体力のあるビッグバスであることが多いのも事実です。
しかし、ジャークベイトも、ただ巻いただけではなかなか釣果の出にくい季節。下記のようなアクションを意識しながら釣りをしてみてください。
2ジャーク&1ポーズを目安に
シャローに残っている冬のバスは体力があるとはいえ、追ってくるスピードは速くありません。そのため、2ジャーク&1ポーズを基本リズムとして誘ってみてください。
アクションは、強くあおりすぎないよう、ロッドティップで軽くはじくようなイメージで。またバイトがあったらスイープにフッキングすることを心掛けましょう。
冬のバスはルアーをくわえる力が弱かったり、そもそも口にルアーが入っていなかったりします。強いフッキングでは、針がかりが浅くなってしまう原因につながるので気を付けましょう。
「サスペンド」か「スーパースローフローティング」にセッティング
冬のバスは、フローティングのジャークベイトだと追い切れないこともあります。
そのため、「サスペンド」もしくは「スーパースローフローティング」に調整しておくのが釣果アップのポイントです。
水温によってジャークベイトは浮いたり沈んだりすることがあるので、フックサイズを変えたり、板オモリを使って微調整すると良いでしょう。
アクティブ 鉛シール 0.5mm
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■ビジョン110
本国アメリカで一大ムーブメントを起こした、国産ジャークベイトの傑作。基本性能が高いので、ハイシーズンはタダ巻きでもよく釣れます。
ロッドワークへのレスポンスが良好でありながら、派手すぎないアクションがちょうどいいルアー。春先のスモールマウスにも◎。
■サイドステップ SF
SF=スローフローティングの略。低水温期は板オモリで浮力を調整して、サスペンド(だいたい)にして使います。
横っ飛びする派手なアクションで、広範囲にアピール。リップの付け根が分厚く、比較的折れにくいので、ハードストラクチャーに対しても臆することなく投入できます。
シャッド
シャッドは、冬のような低活性になればなるほど、実力を発揮してくれる助っ人ルアー。
弱いアクションによる、タダ巻きが基本操作なので、初心者でも扱いやすいでしょう。厳寒期は、下記のことを意識しながら攻めてみましょう。
ワームをズル引きする感覚で(ロッドワークで乗り越える)
石やオダといったストラクチャーに対して、ワームをズル引きする感覚でシャッドを使ってみるのが効果的です。
シャッドをコンタクトさせたら、リールではなくロッドワークでズル引くようにしてみましょう。
そうすることによって、よりタイトにトレースすることができ、丁寧に釣っていくことが可能です。途中でポーズを入れてみることで、食わせの間を与えるのも効果的。
高速巻きでリアクション
冬のバス釣りでシャッドを使う時にぜひ試してほしいのが、高速巻きでリアクションバイトを誘ってみること。
低活性=スローに巻くと考えがちですが、リアクションでスイッチが入ったバスは、冬であっても高速巻きのスピードにバイトしてきてくれます。
他の釣り方と比べ、広範囲をチェックしやすい釣り方のため、「1日やってみたら他の人よりも釣果が良かった」ということも珍しくない釣り方です。
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■ソウルシャッド
早巻きで姿勢が崩れないバランスの良さが持ち味の、売れ筋シャッドといえばコレ。大きめのリップがついていながら、飛距離も十分に出せて使いや扱いやすいルアー。
ビックレイクや野池、河川など場所を問わず扱いやすいのが人気の理由ではないかと思います。
■ベビーシャッド
発売から20年以上経過している、釣れるシャッドの代名詞。60㎜ボディに自重が約5gと、扱いやすいサイズ感がロングセラーの理由ではないかと思います。
奇をてらうことのないタイトアクションで、厳寒期にシャローでフィーディングをしているバスに口を使わせやすいルアー。ハイシーズンはサイトフィッシングで使うのも、おもしろいです。
メタルバイブ
メタルバイブは、冬のディープに落ちたバスをリアクションで獲る必須アイテム。
金属製でコンパクトなボディは、よく飛び、速く沈みます。オカッパリから手早くディープを探ることができるので、テンポの良さが釣りの集中力を保ってくれます。
しかし、冬にメタルバイブを使う際には、タダ巻きだけでは釣果も出にくいため、以下の使い方も織り交ぜながら狙ってみましょう。
リフト&フォールでサーチ
バスがどこに居るか見当が付いていない時は、まずは、メタルバイブのリフト&フォールで広範囲のボトムをサーチ。
扇状にキャストを繰り返し、フィールド全体を輪切りにするイメージで使うといいでしょう。
ロッドをゆっくりと上下させ、フォール時にはしっかりとラインテンションを抜き、「フリーフォール」させることもコツです。
また、ボトムまで沈めていく際には、カウントダウンをしながら、周囲と比べ「水深の深いエリアはどこか」を探りながら使いましょう。
ピンスポットはショートピッチで
ボトムに障害物があってバスが居る確率が高そうなピンスポットでは、メタルバイブをショートピッチでしゃくるように使ってみるのがおすすめ。
ここぞとばかりに、何度もねちっこくしゃくっていると、リアクションでスイッチが入ったバスが突然バイトしてくることがあります。
またメタルバイブをショートピッチで使う際は、一番後ろのラインアイにセットすると立ち上がり(上方向へのアクションレスポンスが上がる)ので、より短い距離で何度も誘うことができます。
編集部イチオシ!
■リトルマックス
基本性能の高いメタルバイブレーション。関東関西、フィールドを選ばず釣れるロングセラーといえばコレ。
遠投を必要としない場所や、シャローを探るなら1/4オンスくらいの、軽めのウエイトがオススメです。
■ノッキンジョー
人気メーカー「ジャッカル」の、一風変わったルックスが特徴のメタルバイブ。リフト&フォールでの、立ち上がりの良さがGOOD。
さら池のド真ん中まで遠投しなければいけないシチュエーションや、よりリアクション要素が欲しい場合は、重めの1/2オンスが活躍します。
厳寒期のバイトは数少ない
冬の厳寒期におけるバスのバイトは数少ないものですが、バイトさえあれば体力のあるビッグバスであることも決して少なくありません。
また厳しくなればなるほど、バスが居るスポットが限定的となるので、ピンスポットから連続ヒットなんてことも。
ご紹介した3つのルアーを持って、冬もバス釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。