僕は魚の目玉を食べる派です

魚を食べるとき、皆さんは目玉をどうしていますか?
僕は、ほぼ食べます。
初めて見る人には驚かれることもありますが、じつは魚の目玉って、けっこう美味しいんですよね。
山根
今回はそんな、ちょっと敬遠されがちな魚の目玉の魅力について、お話ししたいと思います。
魚の目玉ってどんな味?

魚の目玉と聞くと——
「えっ、そこって食べられるの?」「美味しくなさそう……」「ちょっと気持ち悪い」
そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
僕も子供のころ、親戚のおじさんに「食べてみな」と言われたときは、正直「えー……」と思いました。
でも、いざ食べてみると、子供ながらに納得。
ちゃんと美味しかったんです。
正確には目玉の周辺が旨い

魚の目玉を食べるとき、本命となるのは目玉そのものというより、目玉の周辺部分です。
目の周りや裏側には、脂やゼラチン質を含んだやわらかい部分があります。加熱前でいえば、コラーゲンにあたる部分ですね。
食感はトロトロ系。魚の身とはまた違った、濃厚な美味しさを楽しめます。
白い部分は淡白な味わい

目玉自体は、やや硬めの食感で、とても淡白な味わいです。
例えるなら、食感こそ違いますが、目玉焼きの白身に近いような味ですね。
煮付けなら煮汁と絡めて食べると旨いのですが、単体で食べると、少し物足りなく感じる方も多いかもしれません。
中心部にある透明な玉

白い部分を食べきると、目玉の中心から、透明な玉のような噛みつぶせない粒が出てきます。
これは、光を集めるレンズの役割を持つ「水晶体」です。
周囲のやわらかい部分とは違い、加熱しても硬さが残ります。
山根
無理に食べる必要はないので、周囲の白くて噛める部分だけを味わえばOKです。
魚の目玉の食べ方
煮付け

目玉を美味しく食べるなら、個人的には煮付けがおすすめです。
甘辛い煮汁をまとわせて食べると、これが本当に美味しいんですよね。
塩焼き

魚自体に脂が乗っている場合は、塩焼きでも目玉まわりを美味しく食べられます。
スーパーで売られているブリやマダイのお頭でも、十分に美味しいですよ。
汁物や蒸し物

潮汁や味噌汁を作るとき、魚の頭で出汁を取ることがありますよね。
その頭の目玉まわりも、美味しく食べられるんです。
ただし、長時間煮込みすぎると、目の周りのゼラチン質が溶け出してしまうことも。
このように、魚の目玉は加熱調理で食べるのが基本です。
山根
一方で、生食は加熱したときほど美味しさを感じにくいため、個人的にはあまりおすすめしません。
目玉が旨いのは大型魚

アジやイワシなど、小型魚の目玉も食べられます。
ただ、どうしても量が少ないので、目玉まわりの美味しさを味わうには少し物足りません。
正直なところ、一般的な魚であれば、目玉そのものの味に大きな差はないと感じています。
むしろ、魚の大きさや脂の乗り具合、調理法による違いの方が大きいですね。
山根
そのため、魚の目玉をしっかり味わうなら、やはりおすすめは大型魚です。
キンメダイは最高

個人的に一番好きな魚の目玉は、キンメダイですね。あと、アカムツ(ノドグロ)も旨いです。
とにかく目がデカいので、食べごたえがありますし、脂やゼラチン質もほかの魚より多いように感じます。
とくに目玉の裏側の脂は絶品で、煮付けという一品の中でも、僕が真っ先に狙う部位です。
マダイや青物も美味しいです

ほかにも、マダイや青物の目玉も美味しいです。
我が家では、大きい魚が釣れたときは兜煮にしています。
山根
ちなみに、マグロの目玉も大きくて旨いです。
なかなか手に入らないと思いきや、通販で意外とお安く買えちゃうんですよ。
身近な魚で目玉が美味しい魚
カサゴやメバル

釣り人にとって身近な魚で、僕が特に好きなのはカサゴやメバル、ソイといった根魚の目玉です。
やっぱり、煮付けと相性のいい魚の目玉は旨いんですよね。
メジナ

顔に対して目は小さめですが、メジナも煮付けにする機会が多いので、我が家ではよく食べています。
山根
基本的には、食用として扱われる魚であれば、目玉まわりも食べられます。
魚種を問わず、煮付けを作る際には、ぜひ一度試してみてほしいです。
ボラの目はちょっと特殊でした

少し余談になりますが、以前ボラの頭で潮汁を作ってみたことがあります。
加熱すると、目の表面が真っ白になったんですよね。
目の裏側の脂とは違って、無味無臭で淡白な何か……という印象でした。
山根
食感も味も、美味しくも不味くもなかった記憶があります。
魚の目玉も食べてみて

魚の目玉は、見た目こそ少し独特ですが、食べてみると意外な美味しさがあります。
僕自身、魚を食べるときは、むしろ楽しみにしている部位のひとつです。
山根
次に魚を食べる機会があれば、捨ててしまう前に、一度だけ挑戦してみてはいかがでしょうか。
撮影:山根央之
