魚を食べるならできるだけ無駄にしたくない!
頑張って釣ってきた魚。どんな料理にして食べるかワクワクしますよね。
せっかくの魚ですから、できるだけ身を無駄にせずに食べたいところです。
魚の色々な部位を調理してみる
魚を三枚おろしにして身は刺身に……。もちろん、それはそれでおいしいです。
ただ、今回の主役は刺身にした際に残った部位。頭や内臓などです。
頭・カマ
魚を三枚おろしにすると残るのが、頭と胸びれのついたカマ。
焼いたり煮たりして食べたり、出汁をとるのに使っても良い部位です。
頭は骨が硬いですが、兜割りして真っ二つにすると調理しやすくなります。
口を上にして頭を立てて切ることが多いですが、難しければ目の間の中心に刃先を入れると切りやすいですよ。
頭とカマは、大きい魚であれば塩焼きにするのがおすすめ!
可食部分はあまり多くはありませんが、脂がのっている部位なので食べ応えがあります。
あら
魚の“あら”。魚を三枚おろしにした後に残る頭・ヒレ・尾・骨部分の総称です。
この“あら”も調理次第でおいしく食べられます。
まとめてあら汁にしてもおいしいのですが、少し工夫することで他の料理も楽しめます。
魚を三枚おろしにした後、そのまま捨ててはもったいないのが中骨の部分。
中骨についた身をスプーンでこそぎ取れば……それは“中落ち”。マグロでよく聞く部位ですよね。
そのまま食べてもおいしいですが、今回は別の料理をご紹介します。
作り方は簡単で、ごま油・塩胡椒・刻みネギを混ぜ合わせてタレを作り、中落ちをそのタレで和えるだけ。
千切った海苔をのせて、完成。ごま油が加わることで一味違った味を楽しめます。
こちらもご飯にもお酒にも合う一品。
残った“あら”はあら汁や潮汁に。
丁寧に血合いを取り、湯引きをしてから煮込むのが臭みを抑えるポイントです。
魚が小さい場合は、頭や骨を素揚げにして食べてもGOOD!
じっくりと揚げて塩を振ればおいしい骨せんべいになります。
皮
魚を刺身にした際に残る皮も捨てがちですが、調理することでお酒のおつまみになります。
皮の調理をするときはウロコをしっかりと取り除いておくのがポイントです。
皮を沸騰したお湯にくぐらせます。
数秒で皮が少し透明になるので、湯から出して氷水で締め、しっかりと水気をとります。
皮を細く切り、刻みネギを散らしてポン酢をかければでき上がり。
コラーゲン質の食感がおいしい、おつまみに最適な皮ポン酢です。
今回は柚子皮を添えましたが、お好みでもみじおろしをのせるとおいしいですよ。