ソルトルアーフィッシングの代表格!シーバスの釣り方講座

ソルトルアーフィッシングの代表格!シーバスの釣り方講座

エキサイティングなファイト、多彩な釣り方。

ソルトルアーフィッシングの代表格とも呼べるのがシーバスフィッシングです。

今回は、これからシーバスフィッシングを始める方に向けて基本的な釣り方からタックル、装備、狙う時のポイントまでご紹介していきます。

STEP.001
ゲームフィッシングの代表魚「シーバス」

『シーバス』という愛称で親しまれるスズキ。全国の港湾や河川、サーフ、磯など様々なフィールドで狙うことができます。
最大で体長1m以上にも成長するビックフィッシュで、豪快なファイトはもちろん、様々な釣り方で狙えるゲーム性の高さからも、多くのアングラーを魅了しています。

シーバスには複数の種類がいる

シーバスとの愛称で呼ばれるのは、主に「マルスズキ」という種類ですが、実は他にも様々な種類のスズキがいます。こちらでは国内で狙うことができる代表的な3種類について簡単にご紹介します。

マルスズキ

体高が低く、細長いシルエットが特徴的なマルスズキ。北海道の道南から鹿児島までのフィールドで狙うことができます。
磯場や漁港はもちろん、河口や河川などの汽水域でも狙うことができるため、シーバスゲームの中ではもっとも定番の魚種です。
出典:PIXTA

ヒラスズキ

スズキの中では体高があることから、その名がつけられたヒラスズキ。関東から九州まで広範囲に分布しており、ルアーフィッシングのターゲットとしても人気です。
外洋に面した磯場などに多く生息することから、主に磯から狙うことが多い種類です。またサーフや一部の河川河口域などのフィールドでも狙うことができます。
出典:PIXTA

タイリクスズキ

日本では本来生息しない、外来種。養殖用として日本に持ち込まれたものが、逃げ出し野生化していると言われている種類です。
1メートルを超える大型の釣果も聞かれることから、シーバスゲームのターゲットとしても人気。温暖な地域を好み、河口や下流域などの汽水域で狙うことができます。
出典:PIXTA

STEP.002
シーバスは、様々なスタイルで狙える

シーバスゲームでは、岸から狙う陸っぱりの他、様々なスタイルで狙うことができます。それぞれのフィールドに合わせたスタイルで狙うことにより、より多くの魚と出会うことができるでしょう。
今回は、代表的なスタイルとして、陸っぱりとウェーディングについてご紹介したいと思います。

陸っぱりでのシーバスフィッシング

『陸っぱり』とは、岸からシーバスを狙う釣り方。河川の護岸や堤防など、比較的足場がしっかりした場所で釣りを楽しむことができます。
また、複数のポイントをキャストして回る、『ラン&ガン』と呼ばれる釣り方が成立しやすく、釣れない時でもポイントの趣向を変えれば、釣果を変えることができます。様々なフィールドを釣り歩き、狙った一本を釣り上げましょう。

陸っぱりの装備

陸っぱりでのシーバスフィッシングでは、装備の少なさから気軽に楽しめるのが魅力の一つ。今回はその中でも特に持って行くと良いアイテムを数点、紹介いたします。
  • 膨張式ライフジャケット

    さまざまなポイントをキャストして回る陸っぱりでは、機動力が非常に大切。膨張式ライフジャケットは、コンパクトなサイズ感であるため、フィールドを歩き回る陸っぱりの必需品です。
  • ショルダーバッグ

    シチュエーションに合わせてさまざまなルアーをキャストする陸っぱりは、ルアーをたくさん持ち歩けるバッグも大切な装備の一つ。ショルダーバッグは機動力を確保しながら、状況に合わせたルアー交換にも対応できます。
  • ランディングネット(伸縮)

    シーバスは非常に大型の魚種であるため、キャッチする際はランディングネットが必須。伸縮性のランディングネットはコンパクトに携帯できるため、陸っぱりにぴったりのアイテムです。

ウェーディングでのシーバスフィッシング

『ウェーディング』とは、ウェーダーと呼ばれる防水の装備を着用し、水中に立ち込む釣り方のこと。陸っぱりから決して狙うことができないポイントまで、自らの足で立ち込むことができます。
魚との距離感も非常に近く、陸っぱりでのファイトとは、また異なる『臨場感』を味わうことができるでしょう。

ウェーディングの装備

様々な魅力がある一方、ウェーディングには命に関わる事故が起きることも。装備や事前知識はもちろんのこと、慣れない内はウェーディングに精通した方と行うようにしてください。以下ではウェーディング時に、身に着けるべき装備品をご紹介します。
  • 固定式ライフジャケット

    水中に立ち込んでシーバスを狙うウェーディングでは、より安全性の高いライフジャケットが必要。ベストタイプの固定式ライフジャケットは、ポケットにさまざまなアイテムを収納できるため、利便性の観点方もウェーディングでは必須です。
  • ウェーダー

    ウェーディングをする際に必ず必要な装備。履き心地やフィット感はもちろん、季節に合わせた素材選びも大切です。またエントリーするフィールドに合わせて、安全なソールを選びましょう。
  • エイガード

    ウェーディングでは、誤ってエイを踏みつけてしまい、毒針に刺されてしまうことも。毒針はウェーダーを貫通するため、エイガードと呼ばれるエイ対策用の防護アイテムを用意しましょう。
  • ウェーディングスタッフ

    ウェーディングでの転倒を最小限に抑えたい方は、ウェーディングスタッフを用意しましょう。水中に濁りが入っている状況では、不意のブレイクや障害物にいち早く気づくこともできます。
  • フラッシャー

    ナイトゲームをする際は、キャスト時の事故を防止するために、フラッシャーを用意しましょう。フラッシャーは固定式ライフジャケットの背中に装着し、自分の立ち位置を他のアングラーに知らせることができます。
  • ウェーディングネット

    ウェーディングでシーバスを狙う際も、キャッチするためのネットは必要不可欠。陸っぱりで使用する数メートルの長さがある伸縮型のランディングネットではなく、柄の短いウェーディングネットを使用するようにしましょう。

他にも様々なスタイルで狙えるシーバスフィッシング

今回ご紹介したのは、陸っぱりとウェーディングですが、他には、磯やボートなどで狙うスタイルがあります。
それぞれ必要な装備品なども異なりますので、これらのスタイルでシーバスを狙う時は、必ず装備品などを確認の上、釣行に出かけるようにしてみてください。

シーバス向けタックルの選び方

シーバス向けのタックルは、フィールドに合わせた選び方が非常に大切。ここではロッドからラインシステムまで、どの程度のスペックの選択肢があるのかご紹介します。実際に選ぶ時は、フィールドに合わせてより細かな知識が必要となりますが、今回は例として、オールラウンドに使える、初めての1セットにおすすめのスペックも掲載させていただきます。ぜひ参考にしてみてください。

シーバスフィッシング向けロッド

  • POINT
    長さ
    シーバスゲームでは6から10フィートまで豊富な長さのロッドが用意されています。さまざまなフィールドで扱える長さを探している方には8.6フィート前後の長さがおすすめです。
  • POINT
    硬さ
    シーバスゲームではライトからヘビーまでのさまざまなロッドが用意されています。一般的にはMLクラスまでがもっとも定番の硬さとされており、扱えるルアーも豊富です。

シーバスフィッシング向けリール

  • POINT
    種類
    シーバスゲームでは遠投力が高く、ドラグワークを使ったファイトが可能なスピニングタックルが定番。またベイトタックルを使用するユーザーも近年増えて来ています。特にビッグベイトゲームやピン打ちが必要なシーンでは、ベイトタックルの利点が発揮しやすいでしょう。
  • POINT
    番手
    スピニングリールを選ぶ際の番手には、2500から4000番の中から使用するラインの太さやロッドの長さに合わせたサイズを選びましょう。

ラインシステム

  • POINT
    種類
    シーバスゲームのラインシステムにはPEラインが使われることがほとんどです。PEラインを使用する際はルアーに直結するのではなく、根ズレなどを防ぐためのショックリーダーを必ず組み合わせましょう。
  • POINT
    太さ
    ラインの太さを選ぶ際は0.6号から1.5号までの中からキャストするルアーやフィールドに合わせたものを選びましょう。港内と磯でのシーバスゲームではラインの太さが倍以上違うことも珍しくないため注意が必要です。

ベイトタックルもおすすめ

近年では、ベイトリールの性能が向上し、バックラッシュがしづらくなっています。ベイトリールでは、ラインメンディングがしやすい、太ラインでも飛距離が失われにくいなど、様々なメリットがあるため、こちらもぜひチャレンジしてみてください。

シーバスフィッシングが楽しめるフィールド

シーバスフィッシングは、大都市を流れる河川から自然豊かな磯場まで様々なフィールドで狙うことができます。今回は、「港湾」「河川」「サーフ」といった代表的なフィールドの特徴と狙い目をいくつかご紹介します。

港湾

大型船も発着する港湾。堤防に常設されている常夜灯や、係留している船のキワなど、シーバスが身を隠しやすい場所が一級ポイントとなります。ただし、港湾部は釣りが制限されている場所が多いため、目ぼしいポイントを見つけた際は、必ず釣りが禁止されていないか確認するようにしましょう。
  • POINT
    明暗部・影
    係留している船に灯る光や、堤防に常設された街灯が生み出す明暗部。シーバスの餌となる小魚たちは、光に集まる習性があります。シーバスはこれらの小魚を暗い場所に隠れ、捕食を狙っているのです。
    特に係留船の影や下は、シーバスが隠れるのに絶好の場所でもありますので、その付近にルアーをキャストしてみてください。
  • POINT
    岸沿い
    意外と無視しがちな護岸沿いにも、シーバスが身を隠している場合があります。
    特に足元がえぐれている場合、その影にシーバスが身を潜め、餌が目の前を通過するのを待ち構えていることも。

河川

河口から純淡水の淡水域まで、遡上を制限されない河川であれば100キロ近い距離を上がってくることもあるほど。
その中からポイントを絞り込むのは困難なようにも思えますが、河川には形状や水深の変化、そして人工物が生み出した様々な目印が存在します。河川の特性を生かした、以下のようなポイントを探してシーバスを狙ってみましょう。
  • POINT
    流心
    川の流れの収束する場所であり、最も流速が速い箇所を「流心」と呼びます。シーバスの回遊ルートとなりやすく、流れが収束するため、水深も一段深くなっている超一級ポイント。
    目視で判断するには、下げ潮の時間帯に上から水面をよく観察してみましょう。水面の様子が他とは違ってザワついているように見えるのであれば、そのあたりが流心となっています。
  • POINT
    流速の変化
    河川の曲がり角では、流速の変化が起きています。曲がり角の内側が緩やかな流れで、外側が激しい流れという構図です。
    川底の地形で見ても、内側は少し浅く、外側は一段深くなっていることがほとんど。緩やかな流れの内側には、泳ぎの苦手な小魚がたまります。これらを捕食するため、シーバスが流速の変化部分=川底の段差で待ち構えているのです。
  • POINT
    橋脚
    河川に建てられた橋脚は、シーバスが隠れる絶好の場所。また、街灯が常設されている橋脚には明暗部ができるため、小魚も集まりやすいのです。
    さらに橋脚に流れが当たることで、流れのヨレや反転流が発生したり、橋脚を中心に川底が掘れていることも。シーバスが身を隠しやすく、目視でも見つけやすい一級ポイントといえるでしょう。

サーフ(砂浜)

外洋に面したサーフでも、シーバスを狙うことができます。とはいえ、シーバスフィッシングに慣れ親しんだ方でも、苦戦が強いられることもある難関フィールド。
目視で見られる変化も少ないですが、狙うべきポイントは必ず存在します。
  • POINT
    流れ込み
    ごくわずかな流れ込みや、途中で途切れてしまうような流れ込みでも、変化を生み出す場合があります。波が押し寄せ、流れ込みの水を吸収することで沖への流れが強くなる=水深の変化や潮の変化を生みやすい……という構図ですね。
    排水などの場合でも栄養価が高く、プランクトンが発生・小魚が寄り付く・シーバスが訪れるという連鎖が起きる可能性があります。わずかな変化でも見逃さないよう、注視しながら砂浜を見ておきましょう。
  • POINT
    離岸流
    離岸流とは、サーフに押し寄せた流れが沖に払い出す流れのことを指します。地形変化はもちろん、潮流が衝突する少し沖合で、プランクトンや小魚が溜まりやすい箇所です。
    どこが離岸流なのか見分けるのは難しく、水面の泡が沖に払い出している場所やゴミがたまる場所などがあれば、離岸流を疑って投げ込んでみてくだい。

釣り方①:ルアーとベイトパターンが攻略の鍵

シーバスは、様々なベイトを捕食します。多様なベイトを捕食するからこそ、その時、その場所で最もシーバスが反応しやすいルアーを探っていくのもシーバスフィッシングの醍醐味の一つ。以下では、シーバスフィッシングに用いられる主なルアーをご紹介していきます。

シーバスフィッシングで使用する主なルアー

  • トップウォーター

    水面直下にアプローチできるトップウォータールアー。シーバスがベイトを積極的に追いかける秋シーズンにおすすめのルアーです。水面を割る豪快なバイトシーンはトップウォーターゲームの醍醐味です。
  • ミノー

    シーバスゲームではもっとも定番のミノー。小魚をメインベイトとして捕食するシーバスゲームではサイズやアクションを使い分ければ通年で活躍するアイテムです。タイプによって浮力が異なり、アプローチするレンジを変えられるのも特徴の一つです。
  • シンキングペンシル

    上級者に人気のルアーとして知られるシンキングペンシル。ミノーなどに比べるとアピール力が少ないため、ナチュラルなアプローチにおすすめのルアーです。スレたシーバスが多いメジャーフィールドの攻略におすすめです。
  • バイブレーション

    アピール力の高いルアーの代表格がバイブレーションです。遠投性能も高いため広範囲を素早く探りたいシチュエーションで効果を発揮します。パイロットルアーとしてシーバスの活性を探る際にも有効です。
  • ワーム

    シンキングペンシルと同様、スレたシーバスに対して効果的なワーム。ハードルアーに比べると価格も安いことから、初心者の方にもおすすめのルアーです。使用する際はジグヘッドリグを組み合わせたセッティングが定番です。

ベイトとシーズナルパターンに合わせた攻略の鍵

シーズナルパターンに合わせたルアーセレクトが釣果アップの秘訣となります。先ほどご紹介したルアーの中から、以下で触れるベイトパターンに合うものを選択してみてください。

春は捕食しやすいルアーが攻略のポイント

冬に産卵を終えたシーバスは体力があまりなく、比較的簡単に捕食できるベイトを選んで捕食する傾向があります。
そのため、春は「偏食の時期」と呼ばれ、他の季節に比べても捕食対象がハッキリ分かれます。
  • POINT
    バチパターン
    主に2月~5月の大潮周りで、発生するバチ抜け。イソメなどの多毛類が産卵のため、泥や砂の中から抜け出てくることを「バチ抜け」と言います。
    産卵を終えた体力の少ないシーバスにとって、水面に漂うバチは捕食がしやすい絶好の栄養源。活発な捕食シーンも見られ、数も出やすいシーズンです。
    バチパターンでは、バチのシルエットや色に合わせたルアーをチョイスすると釣果に恵まれやすいでしょう。
  • POINT
    ハクパターン
    全長6センチ程度までの大きさのボラを、釣り人たちはハクと呼びます。秋~冬にかけて孵化したボラの稚魚は徐々に成長し、3~5月に浅瀬や河川に集中して現れます。
    その中でも、ハクにはまだまだ遊泳力がないため、流れのたるみやさらに浅い場所に溜まりやすいため、シーバスが捕食しやすい格好のターゲット。
    ハクパターンでは、ハクのサイズに合わせたルアーと比較的浅いレンジを釣り分けられるルアー選びが重要です。

夏はベイトフィッシュの見極めが攻略のポイント

夏に近くに連れて、イナ(ボラの幼魚)やカタクチイワシ、サッパ、ハゼなどの様々なベイトフィッシュが接岸してきます。このような時は、一つの場所でも様々なベイトパターンが混在することもあります。
実釣の際は、どのようなベイトパターンにも対応できるようにルアーを揃えておくと良いでしょう。高水温になるとシーバスもいなくなってしまうため、水温が低くなりやすい河川の中流~上流部や、水深があり水温の安定しやすいポイントが良いでしょう。
  • POINT
    ハゼパターン
    ハゼは冬の時期に産卵を行い、その時に孵化した稚魚が5センチ以上に成長するのが、この夏の時期です。川底や海底など、真夏でも水温が安定しやすい水深にいるため、シーバスにとっても格好の餌となるのです。
    バイブレーションなどを使用し、底をズル引きしたり、リフト&フォールを使った釣り方が良いでしょう。
  • POINT
    イワシパターン
    イワシパターンは夏のシーバスフィッシングでも最も爆発力があり、数釣りが見込めることも。
    しかし、ひとたびイワシの群れがいなくなれば、シーバスも去ってしまいます。イワシの回遊状況に大きく左右されるため、小まめな情報収集がキーといえるでしょう。
    効果的なルアーは、ミノーやシンキングペンシル、バイブレーションなど。深場やサーフであれば、飛距離の出るメタルジグなども効果的です。

秋は大きめのルアーセレクトが攻略のポイント

冬に産卵を迎えるシーバス。その手前である秋は、シーバスが産卵の準備として、荒食いをする時期となります。比較的活性が高いシーバスは、これまで捕食していたベイトサイズよりも大きめなコノシロや鮎、イナッコなどを積極的に捕食します。
数、量ともに釣果に恵まれやすい時期でもあり、実質シーバス釣りのハイシーズンとも呼ばれれる時期なのです。
  • POINT
    落ち鮎パターン
    落ち鮎パターンとは、産卵行動をする鮎が下流域に流されてくる時に見られます。シーバスの遡上域とマッチするようであれば、産卵床がベストポイント。次点で、産卵を終えて弱った鮎が溜まりやすい“河川の合流部や反転流”です。
    この時期の鮎は大きいもので30センチ前後とシーバスのベイトとなる魚の中だと非常に大きいことが特徴です。従って、この落ち鮎を捕食するシーバスのサイズも大きくなりますので、大型シーバスが比較的狙いやすい時期とも言われています。
  • POINT
    コノシロパターン
    秋の時期で人気が高いもう一つのパターンがコノシロパターンです。コノシロは秋から冬にかけて、河口付近から深場に移動します。これらの魚を狙ってシーバスが捕食行動を行うのがこのパターンです。
    コノシロも30センチ程度の大きさと比較的大きなベイトで、その群を狙っているシーバスも比較的大型になる傾向が強くなります。
    シーズン序盤は、コノシロが群になって溜まりやすい河口付近を狙い、終盤は深場への回遊ルートとなるような港口までの通過点を狙うと釣果に恵まれやすいでしょう。

冬は小型のプラグが攻略のポイント

産卵を終えた、シーバスが深場に落ちてしまう時期です。また、産卵のため外洋に面した浅場にやってくるような個体も混じります。この時期は、これまでのメインベイトとなる魚が、すっかり姿を潜めてしまい、また異なるベイトパターンになります。
  • POINT
    ヒイラギパターン
    メインベイトとなる魚が深場へと姿を消して行く中、秋と変わらず港湾に残るのがヒイラギです。ヒイラギは最大15センチ程度になる魚ですが、主なサイズとしては、体長5センチ程度が多くなります。
    漁港周りの海底付近にいることが多いため、冬の時期はシーバスがやってきやすい外洋に面した漁港で狙うと良いでしょう。
  • POINT
    マイクロベイト
    冬の外洋に面した磯場などでは、3~5センチ程度の小型のトウゴロウイワシや2~3センチ程度のナミノハナと行った小魚が浅場に溜まることがあります。
    ちょうどこの時期の磯場は、メバルが接岸するタイミングとも重なるため、メバル狙い用のマイクロプラグを使い、シーバスとメバル双方をターゲット釣りもおすすめです。

釣り方②:さらに釣果を伸ばすための方法

前項でご紹介したようにベイトパターンに合わせたルアー選びはもちろんのこと、他にも様々な観点から釣り方を変えることにより、シーバスの釣果を伸ばすことができるでしょう。ここでは、釣果を伸ばすための考え方をご紹介していきたいと思います。なかなか釣れない時は、ぜひ参考にしてみてください。

ルアーアクションやトレースコースを意識する

シーバス向けのルアーの大半がただ巻きをするだけで、綺麗に泳ぐように設計されています。ただし、綺麗に泳ぐからといって釣果が伸びる訳ではありません。シーバスが捕食されやすいように、着水点からルアーを引いてくる「トレースコース」と、さらに食わせやすくするための「アクション」など、うまく使うことが釣果を伸ばす秘訣です。

トレースコースを意識する

一例ではありますが、図のように流れの進行方向に対して、どのようにルアーを引いてくるのかによっても、シーバスの反応は大きく変わります。
比較的活性の低いシーバスは流れに乗って流されてくるベイトを捕食する傾向が強いため、『アップストリームキャスト』もしくは『アップクロスキャスト』で攻めるのがオーソドックスな釣り方です。逆に活性が非常に高い場合は『ダウンストリームキャスト』もしくは『ダウンクロスキャスト』などが効果的なケースがあります。
またストラクチャーの際を通す時のトレースコースや明暗部を通過する際のトレースコースなどにもいくつか要点がありますので、どのトレースコースで反応がえやすいか、常に意識しておくと良いでしょう。

ルアーアクションを加える

シーバスでは、ただ巻きを主体とした誘い方がオーソドックスな釣り方ですが、状況によってはルアーアクションを加えた方が反応が得やすい場合があります。
例えば、バイブレーションを用いた釣りの場合、『リフトアンドフォール』といった誘い方が定番のルアーアクションです。ルアーに上下の動きをつけることで幅広いレンジを探ることができたり、食わせの間を作ることができます。
他にも『トゥイッチ』『ジャーク』など様々なルアーアクションがありますので、ただ巻きでは反応が得られない時に、ぜひ試してみてください。

時合いを読む方法

1日の中でも、シーバスが積極的に捕食を行う時間帯が存在します。このように積極的に捕食活動を行うタイミングのことを時合いといい、時合いに合わせて釣りを行うことでより釣果を上げやすくなるでしょう。
  • 時間帯

    活性が上がりやすい時間帯の代表例は、日の出る前後の朝まずめと、日の暮れる前後の夕まずめです。朝まずめと夕まずめはベイトフィッシュの活性も高くなるため、それを捕食するためにシーバスの食い気も高まります。
  • 潮位

    海釣りで釣果に大きく影響を与える潮位。主に潮の満ち引きが止まる直前のタイミングや動きだすタイミングはシーバスの食い気が高まりやすいと言われています。また、潮位によって捕食場所の傾向などもあるため、釣れた場所と潮位の傾向を分析するのもおすすめです。
  • 潮回り

    シーバスは潮位が活性に大きな影響を与える魚です。そのため釣行に行く際は潮回りのチェックも欠かさずに行いましょう。一般的には大潮や中潮など、潮がよく動く潮回りの方が、比較的釣果が得やすいとされています。

ファイトとランディングは慎重に

最後にご紹介するのは、シーバスがヒットしたあとのやり取りについて。シーバスは豪快なエラ洗いとトルクフルな引きをするため、油断するとバラしてしまったり、ラインブレイクをしてしまうことも。これらの事態に陥らないように、ランディングをするまで油断しないで対応するようにしましょう。
  • POINT
    ラインテンションを抜かない
    首振りを左右に振り、フックを必死で外そうとするシーバス。ラインテンション(ラインの張り)が抜けてしまうと、ルアーが首振りにより左右に暴れ、フックが外れてしまうことがあります。
    ファイト中は、ラインをしっかりと張り続けられるように、ロッドをしっかりと曲げ込みましょう。このようにすることにより、ロッドの弾性を利用することができ、魚が暴れても、ラインテンションが抜けにくくなります。
    また、ラインテンションが張りすぎないためのドラグ設定も重要です。ドラグは、ラインブレイクしない程度の力かつ、ロッドがしっかりと曲げ込める程度の強さを心がけましょう。
  • POINT
    タモ入れは頭から
    水面までシーバスが浮いてくれば、緊張のランディング。最後の最後まで力強い引きを見せるシーバスは、タモ入れがなかなかしづらい魚でもあります。
    タモ入れの際は、ランディングネットで無闇にシーバスを追いかけたり、シーバスの後方からネットインさせようとすると、ミスランディングに繋がりやすいです。
    必ず、水中に沈めたネットに対して、シーバスが頭から入ってくるように、うまく誘導しましょう。また、この際にラインを巻きすぎてしまうと急にシーバスが走り出した際、対応できなくなってしまったり、ロッドの破損にも繋がってしまうため、適度なタラシの長さを保つことが重要です。

リリースする時は優しく丁寧に

無駄な殺生をしないことも、釣り人の大切な務め。楽しい体験を味あわせてくれたことに感謝しつつ、丁寧に蘇生させてあげましょう。
  • POINT
    速やかに計測
    シーバスを元気な状態でリリースするためには、水の外に出す時間を最小限に抑えるのがポイントです。計測などを行う際は、ゆっくりと時間をかけて行うのではなく、速やかに計測し、すぐに水の中に戻すように心がけてください。
  • POINT
    しっかりと蘇生をする
    ランディングネットやフィッシュグリップなどを使って、水の中でシーバスを8の字に動かし、たくさんの酸素をシーバスに供給しましょう。自力で泳げるような状態になったことを確認したら、優しくリリースします。また、水辺に手が届かない場合は、ランディングネットにシーバスを入れた状態で水の中につけ、体力が回復させてからリリースするようにしましょう。

シーバスフィッシングを始めてみませんか?

今回はシーバスフィッシングの基本についてご紹介しました。
シーバスフィッシングは、比較的様々なフィールドで楽しめる手軽さと、多様な釣り方が存在する奥深さを兼ね備えた釣りです。
実際にフィールドに立ってみると、思わぬ気づきや新たな発見があり、この釣りの魅力を体感してもらえるはず。ぜひシーバスフィッシングを挑戦してみてください。

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