STEP.001ゲームフィッシングの代表魚「シーバス」

シーバスには複数の種類がいる
シーバスとの愛称で呼ばれるのは、主に「マルスズキ」という種類ですが、実は他にも様々な種類のスズキがいます。こちらでは国内で狙うことができる代表的な3種類について簡単にご紹介します。マルスズキ
体高が低く、細長いシルエットが特徴的なマルスズキ。北海道の道南から鹿児島までのフィールドで狙うことができます。磯場や漁港はもちろん、河口や河川などの汽水域でも狙うことができるため、シーバスゲームの中ではもっとも定番の魚種です。
ヒラスズキ
スズキの中では体高があることから、その名がつけられたヒラスズキ。関東から九州まで広範囲に分布しており、ルアーフィッシングのターゲットとしても人気です。外洋に面した磯場などに多く生息することから、主に磯から狙うことが多い種類です。またサーフや一部の河川河口域などのフィールドでも狙うことができます。
タイリクスズキ
日本では本来生息しない、外来種。養殖用として日本に持ち込まれたものが、逃げ出し野生化していると言われている種類です。1メートルを超える大型の釣果も聞かれることから、シーバスゲームのターゲットとしても人気。温暖な地域を好み、河口や下流域などの汽水域で狙うことができます。
STEP.002シーバスは、様々なスタイルで狙える

陸っぱりでのシーバスフィッシング

陸っぱりの装備

陸っぱりでのシーバスフィッシングでは、装備の少なさから気軽に楽しめるのが魅力の一つ。今回はその中でも特に持って行くと良いアイテムを数点、紹介いたします。
膨張式ライフジャケット
さまざまなポイントをキャストして回る陸っぱりでは、機動力が非常に大切。膨張式ライフジャケットは、コンパクトなサイズ感であるため、フィールドを歩き回る陸っぱりの必需品です。ショルダーバッグ
シチュエーションに合わせてさまざまなルアーをキャストする陸っぱりは、ルアーをたくさん持ち歩けるバッグも大切な装備の一つ。ショルダーバッグは機動力を確保しながら、状況に合わせたルアー交換にも対応できます。ランディングネット(伸縮)
シーバスは非常に大型の魚種であるため、キャッチする際はランディングネットが必須。伸縮性のランディングネットはコンパクトに携帯できるため、陸っぱりにぴったりのアイテムです。
ウェーディングでのシーバスフィッシング

ウェーディングの装備

様々な魅力がある一方、ウェーディングには命に関わる事故が起きることも。装備や事前知識はもちろんのこと、慣れない内はウェーディングに精通した方と行うようにしてください。以下ではウェーディング時に、身に着けるべき装備品をご紹介します。
固定式ライフジャケット
水中に立ち込んでシーバスを狙うウェーディングでは、より安全性の高いライフジャケットが必要。ベストタイプの固定式ライフジャケットは、ポケットにさまざまなアイテムを収納できるため、利便性の観点方もウェーディングでは必須です。ウェーダー
ウェーディングをする際に必ず必要な装備。履き心地やフィット感はもちろん、季節に合わせた素材選びも大切です。またエントリーするフィールドに合わせて、安全なソールを選びましょう。エイガード
ウェーディングでは、誤ってエイを踏みつけてしまい、毒針に刺されてしまうことも。毒針はウェーダーを貫通するため、エイガードと呼ばれるエイ対策用の防護アイテムを用意しましょう。ウェーディングスタッフ
ウェーディングでの転倒を最小限に抑えたい方は、ウェーディングスタッフを用意しましょう。水中に濁りが入っている状況では、不意のブレイクや障害物にいち早く気づくこともできます。フラッシャー
ナイトゲームをする際は、キャスト時の事故を防止するために、フラッシャーを用意しましょう。フラッシャーは固定式ライフジャケットの背中に装着し、自分の立ち位置を他のアングラーに知らせることができます。ウェーディングネット
ウェーディングでシーバスを狙う際も、キャッチするためのネットは必要不可欠。陸っぱりで使用する数メートルの長さがある伸縮型のランディングネットではなく、柄の短いウェーディングネットを使用するようにしましょう。
他にも様々なスタイルで狙えるシーバスフィッシング
今回ご紹介したのは、陸っぱりとウェーディングですが、他には、磯やボートなどで狙うスタイルがあります。それぞれ必要な装備品なども異なりますので、これらのスタイルでシーバスを狙う時は、必ず装備品などを確認の上、釣行に出かけるようにしてみてください。シーバス向けタックルの選び方

シーバスフィッシング向けロッド

- POINT長さ
- シーバスゲームでは6から10フィートまで豊富な長さのロッドが用意されています。さまざまなフィールドで扱える長さを探している方には8.6フィート前後の長さがおすすめです。
- POINT硬さ
- シーバスゲームではライトからヘビーまでのさまざまなロッドが用意されています。一般的にはMLクラスまでがもっとも定番の硬さとされており、扱えるルアーも豊富です。
シーバスフィッシング向けリール

- POINT種類
- シーバスゲームでは遠投力が高く、ドラグワークを使ったファイトが可能なスピニングタックルが定番。またベイトタックルを使用するユーザーも近年増えて来ています。特にビッグベイトゲームやピン打ちが必要なシーンでは、ベイトタックルの利点が発揮しやすいでしょう。
- POINT番手
- スピニングリールを選ぶ際の番手には、2500から4000番の中から使用するラインの太さやロッドの長さに合わせたサイズを選びましょう。
ラインシステム

- POINT種類
- シーバスゲームのラインシステムにはPEラインが使われることがほとんどです。PEラインを使用する際はルアーに直結するのではなく、根ズレなどを防ぐためのショックリーダーを必ず組み合わせましょう。
- POINT太さ
- ラインの太さを選ぶ際は0.6号から1.5号までの中からキャストするルアーやフィールドに合わせたものを選びましょう。港内と磯でのシーバスゲームではラインの太さが倍以上違うことも珍しくないため注意が必要です。
ベイトタックルもおすすめ

シーバスフィッシングが楽しめるフィールド

港湾

- POINT明暗部・影
- 係留している船に灯る光や、堤防に常設された街灯が生み出す明暗部。シーバスの餌となる小魚たちは、光に集まる習性があります。シーバスはこれらの小魚を暗い場所に隠れ、捕食を狙っているのです。特に係留船の影や下は、シーバスが隠れるのに絶好の場所でもありますので、その付近にルアーをキャストしてみてください。
- POINT岸沿い
- 意外と無視しがちな護岸沿いにも、シーバスが身を隠している場合があります。特に足元がえぐれている場合、その影にシーバスが身を潜め、餌が目の前を通過するのを待ち構えていることも。
河川

- POINT流心
- 川の流れの収束する場所であり、最も流速が速い箇所を「流心」と呼びます。シーバスの回遊ルートとなりやすく、流れが収束するため、水深も一段深くなっている超一級ポイント。目視で判断するには、下げ潮の時間帯に上から水面をよく観察してみましょう。水面の様子が他とは違ってザワついているように見えるのであれば、そのあたりが流心となっています。
- POINT流速の変化
- 河川の曲がり角では、流速の変化が起きています。曲がり角の内側が緩やかな流れで、外側が激しい流れという構図です。川底の地形で見ても、内側は少し浅く、外側は一段深くなっていることがほとんど。緩やかな流れの内側には、泳ぎの苦手な小魚がたまります。これらを捕食するため、シーバスが流速の変化部分=川底の段差で待ち構えているのです。
- POINT橋脚
- 河川に建てられた橋脚は、シーバスが隠れる絶好の場所。また、街灯が常設されている橋脚には明暗部ができるため、小魚も集まりやすいのです。さらに橋脚に流れが当たることで、流れのヨレや反転流が発生したり、橋脚を中心に川底が掘れていることも。シーバスが身を隠しやすく、目視でも見つけやすい一級ポイントといえるでしょう。
サーフ(砂浜)

- POINT流れ込み
- ごくわずかな流れ込みや、途中で途切れてしまうような流れ込みでも、変化を生み出す場合があります。波が押し寄せ、流れ込みの水を吸収することで沖への流れが強くなる=水深の変化や潮の変化を生みやすい……という構図ですね。排水などの場合でも栄養価が高く、プランクトンが発生・小魚が寄り付く・シーバスが訪れるという連鎖が起きる可能性があります。わずかな変化でも見逃さないよう、注視しながら砂浜を見ておきましょう。
- POINT離岸流
- 離岸流とは、サーフに押し寄せた流れが沖に払い出す流れのことを指します。地形変化はもちろん、潮流が衝突する少し沖合で、プランクトンや小魚が溜まりやすい箇所です。どこが離岸流なのか見分けるのは難しく、水面の泡が沖に払い出している場所やゴミがたまる場所などがあれば、離岸流を疑って投げ込んでみてくだい。
釣り方①:ルアーとベイトパターンが攻略の鍵

シーバスフィッシングで使用する主なルアー
トップウォーター
水面直下にアプローチできるトップウォータールアー。シーバスがベイトを積極的に追いかける秋シーズンにおすすめのルアーです。水面を割る豪快なバイトシーンはトップウォーターゲームの醍醐味です。ミノー
シーバスゲームではもっとも定番のミノー。小魚をメインベイトとして捕食するシーバスゲームではサイズやアクションを使い分ければ通年で活躍するアイテムです。タイプによって浮力が異なり、アプローチするレンジを変えられるのも特徴の一つです。シンキングペンシル
上級者に人気のルアーとして知られるシンキングペンシル。ミノーなどに比べるとアピール力が少ないため、ナチュラルなアプローチにおすすめのルアーです。スレたシーバスが多いメジャーフィールドの攻略におすすめです。バイブレーション
アピール力の高いルアーの代表格がバイブレーションです。遠投性能も高いため広範囲を素早く探りたいシチュエーションで効果を発揮します。パイロットルアーとしてシーバスの活性を探る際にも有効です。ワーム
シンキングペンシルと同様、スレたシーバスに対して効果的なワーム。ハードルアーに比べると価格も安いことから、初心者の方にもおすすめのルアーです。使用する際はジグヘッドリグを組み合わせたセッティングが定番です。
ベイトとシーズナルパターンに合わせた攻略の鍵

春は捕食しやすいルアーが攻略のポイント
冬に産卵を終えたシーバスは体力があまりなく、比較的簡単に捕食できるベイトを選んで捕食する傾向があります。そのため、春は「偏食の時期」と呼ばれ、他の季節に比べても捕食対象がハッキリ分かれます。- POINTバチパターン
- 主に2月~5月の大潮周りで、発生するバチ抜け。イソメなどの多毛類が産卵のため、泥や砂の中から抜け出てくることを「バチ抜け」と言います。産卵を終えた体力の少ないシーバスにとって、水面に漂うバチは捕食がしやすい絶好の栄養源。活発な捕食シーンも見られ、数も出やすいシーズンです。バチパターンでは、バチのシルエットや色に合わせたルアーをチョイスすると釣果に恵まれやすいでしょう。
- POINTハクパターン
- 全長6センチ程度までの大きさのボラを、釣り人たちはハクと呼びます。秋~冬にかけて孵化したボラの稚魚は徐々に成長し、3~5月に浅瀬や河川に集中して現れます。その中でも、ハクにはまだまだ遊泳力がないため、流れのたるみやさらに浅い場所に溜まりやすいため、シーバスが捕食しやすい格好のターゲット。ハクパターンでは、ハクのサイズに合わせたルアーと比較的浅いレンジを釣り分けられるルアー選びが重要です。
夏はベイトフィッシュの見極めが攻略のポイント
夏に近くに連れて、イナ(ボラの幼魚)やカタクチイワシ、サッパ、ハゼなどの様々なベイトフィッシュが接岸してきます。このような時は、一つの場所でも様々なベイトパターンが混在することもあります。実釣の際は、どのようなベイトパターンにも対応できるようにルアーを揃えておくと良いでしょう。高水温になるとシーバスもいなくなってしまうため、水温が低くなりやすい河川の中流~上流部や、水深があり水温の安定しやすいポイントが良いでしょう。- POINTハゼパターン
- ハゼは冬の時期に産卵を行い、その時に孵化した稚魚が5センチ以上に成長するのが、この夏の時期です。川底や海底など、真夏でも水温が安定しやすい水深にいるため、シーバスにとっても格好の餌となるのです。バイブレーションなどを使用し、底をズル引きしたり、リフト&フォールを使った釣り方が良いでしょう。
- POINTイワシパターン
- イワシパターンは夏のシーバスフィッシングでも最も爆発力があり、数釣りが見込めることも。しかし、ひとたびイワシの群れがいなくなれば、シーバスも去ってしまいます。イワシの回遊状況に大きく左右されるため、小まめな情報収集がキーといえるでしょう。効果的なルアーは、ミノーやシンキングペンシル、バイブレーションなど。深場やサーフであれば、飛距離の出るメタルジグなども効果的です。
秋は大きめのルアーセレクトが攻略のポイント
冬に産卵を迎えるシーバス。その手前である秋は、シーバスが産卵の準備として、荒食いをする時期となります。比較的活性が高いシーバスは、これまで捕食していたベイトサイズよりも大きめなコノシロや鮎、イナッコなどを積極的に捕食します。数、量ともに釣果に恵まれやすい時期でもあり、実質シーバス釣りのハイシーズンとも呼ばれれる時期なのです。- POINT落ち鮎パターン
- 落ち鮎パターンとは、産卵行動をする鮎が下流域に流されてくる時に見られます。シーバスの遡上域とマッチするようであれば、産卵床がベストポイント。次点で、産卵を終えて弱った鮎が溜まりやすい“河川の合流部や反転流”です。この時期の鮎は大きいもので30センチ前後とシーバスのベイトとなる魚の中だと非常に大きいことが特徴です。従って、この落ち鮎を捕食するシーバスのサイズも大きくなりますので、大型シーバスが比較的狙いやすい時期とも言われています。
- POINTコノシロパターン
- 秋の時期で人気が高いもう一つのパターンがコノシロパターンです。コノシロは秋から冬にかけて、河口付近から深場に移動します。これらの魚を狙ってシーバスが捕食行動を行うのがこのパターンです。コノシロも30センチ程度の大きさと比較的大きなベイトで、その群を狙っているシーバスも比較的大型になる傾向が強くなります。シーズン序盤は、コノシロが群になって溜まりやすい河口付近を狙い、終盤は深場への回遊ルートとなるような港口までの通過点を狙うと釣果に恵まれやすいでしょう。
冬は小型のプラグが攻略のポイント
産卵を終えた、シーバスが深場に落ちてしまう時期です。また、産卵のため外洋に面した浅場にやってくるような個体も混じります。この時期は、これまでのメインベイトとなる魚が、すっかり姿を潜めてしまい、また異なるベイトパターンになります。- POINTヒイラギパターン
- メインベイトとなる魚が深場へと姿を消して行く中、秋と変わらず港湾に残るのがヒイラギです。ヒイラギは最大15センチ程度になる魚ですが、主なサイズとしては、体長5センチ程度が多くなります。漁港周りの海底付近にいることが多いため、冬の時期はシーバスがやってきやすい外洋に面した漁港で狙うと良いでしょう。
- POINTマイクロベイト
- 冬の外洋に面した磯場などでは、3~5センチ程度の小型のトウゴロウイワシや2~3センチ程度のナミノハナと行った小魚が浅場に溜まることがあります。ちょうどこの時期の磯場は、メバルが接岸するタイミングとも重なるため、メバル狙い用のマイクロプラグを使い、シーバスとメバル双方をターゲット釣りもおすすめです。
釣り方②:さらに釣果を伸ばすための方法

ルアーアクションやトレースコースを意識する
シーバス向けのルアーの大半がただ巻きをするだけで、綺麗に泳ぐように設計されています。ただし、綺麗に泳ぐからといって釣果が伸びる訳ではありません。シーバスが捕食されやすいように、着水点からルアーを引いてくる「トレースコース」と、さらに食わせやすくするための「アクション」など、うまく使うことが釣果を伸ばす秘訣です。トレースコースを意識する
一例ではありますが、図のように流れの進行方向に対して、どのようにルアーを引いてくるのかによっても、シーバスの反応は大きく変わります。比較的活性の低いシーバスは流れに乗って流されてくるベイトを捕食する傾向が強いため、『アップストリームキャスト』もしくは『アップクロスキャスト』で攻めるのがオーソドックスな釣り方です。逆に活性が非常に高い場合は『ダウンストリームキャスト』もしくは『ダウンクロスキャスト』などが効果的なケースがあります。またストラクチャーの際を通す時のトレースコースや明暗部を通過する際のトレースコースなどにもいくつか要点がありますので、どのトレースコースで反応がえやすいか、常に意識しておくと良いでしょう。

ルアーアクションを加える
シーバスでは、ただ巻きを主体とした誘い方がオーソドックスな釣り方ですが、状況によってはルアーアクションを加えた方が反応が得やすい場合があります。例えば、バイブレーションを用いた釣りの場合、『リフトアンドフォール』といった誘い方が定番のルアーアクションです。ルアーに上下の動きをつけることで幅広いレンジを探ることができたり、食わせの間を作ることができます。他にも『トゥイッチ』『ジャーク』など様々なルアーアクションがありますので、ただ巻きでは反応が得られない時に、ぜひ試してみてください。時合いを読む方法

時間帯
活性が上がりやすい時間帯の代表例は、日の出る前後の朝まずめと、日の暮れる前後の夕まずめです。朝まずめと夕まずめはベイトフィッシュの活性も高くなるため、それを捕食するためにシーバスの食い気も高まります。潮位
海釣りで釣果に大きく影響を与える潮位。主に潮の満ち引きが止まる直前のタイミングや動きだすタイミングはシーバスの食い気が高まりやすいと言われています。また、潮位によって捕食場所の傾向などもあるため、釣れた場所と潮位の傾向を分析するのもおすすめです。潮回り
シーバスは潮位が活性に大きな影響を与える魚です。そのため釣行に行く際は潮回りのチェックも欠かさずに行いましょう。一般的には大潮や中潮など、潮がよく動く潮回りの方が、比較的釣果が得やすいとされています。
ファイトとランディングは慎重に

- POINTラインテンションを抜かない
- 首振りを左右に振り、フックを必死で外そうとするシーバス。ラインテンション(ラインの張り)が抜けてしまうと、ルアーが首振りにより左右に暴れ、フックが外れてしまうことがあります。ファイト中は、ラインをしっかりと張り続けられるように、ロッドをしっかりと曲げ込みましょう。このようにすることにより、ロッドの弾性を利用することができ、魚が暴れても、ラインテンションが抜けにくくなります。また、ラインテンションが張りすぎないためのドラグ設定も重要です。ドラグは、ラインブレイクしない程度の力かつ、ロッドがしっかりと曲げ込める程度の強さを心がけましょう。
- POINTタモ入れは頭から
- 水面までシーバスが浮いてくれば、緊張のランディング。最後の最後まで力強い引きを見せるシーバスは、タモ入れがなかなかしづらい魚でもあります。タモ入れの際は、ランディングネットで無闇にシーバスを追いかけたり、シーバスの後方からネットインさせようとすると、ミスランディングに繋がりやすいです。必ず、水中に沈めたネットに対して、シーバスが頭から入ってくるように、うまく誘導しましょう。また、この際にラインを巻きすぎてしまうと急にシーバスが走り出した際、対応できなくなってしまったり、ロッドの破損にも繋がってしまうため、適度なタラシの長さを保つことが重要です。
リリースする時は優しく丁寧に

- POINT速やかに計測
- シーバスを元気な状態でリリースするためには、水の外に出す時間を最小限に抑えるのがポイントです。計測などを行う際は、ゆっくりと時間をかけて行うのではなく、速やかに計測し、すぐに水の中に戻すように心がけてください。
- POINTしっかりと蘇生をする
- ランディングネットやフィッシュグリップなどを使って、水の中でシーバスを8の字に動かし、たくさんの酸素をシーバスに供給しましょう。自力で泳げるような状態になったことを確認したら、優しくリリースします。また、水辺に手が届かない場合は、ランディングネットにシーバスを入れた状態で水の中につけ、体力が回復させてからリリースするようにしましょう。