お手頃価格のレバーブレーキリール

ウキ釣り・フカセ釣りにハマったから、レバブレーキリールがほしいな〜。でも、高いリールはちょっと手がでない……。
なんてことを思っている方におすすめしたいのが、ダイワのエントリーモデルであるシグナス。
そんなシグナスの使用感を詳しくお届けします!
スペック
シグナスの特徴

まずはシグナスのスペック的な特徴から解説します。
モノコックボディ&大口径ギア

従来は2ピースだったボディが、モノコックボディと呼ばれる1ピース構造になりました。
ボディはビス止めされておらず、エンジンプレートと呼ばれる高精度なプレートによって蓋をし、それによってボディ内部のスペースを広く確保できるようになっています。
その結果、従来よりも大きなドライブギアを搭載でき、巻き上げパワーが向上。
ボディの素材には、ダイワ独自の炭素繊維強化樹脂であるザイオンVが用いられています。
バイターボブレーキ

摩擦係数の高いチタンをブレーキディスクに用いた、バイターボブレーキを導入。
ブレーキ効率が大きく向上しており、軽い力でもブレーキがかかるため、必要以上に握り込む必要がありません。
レバーの素材はザイオンです。
マグシールド

ダイワ独自の防水テクノロジー、マグシールドを搭載しています。
マグオイルと呼ばれる磁力を帯びた流体が膜を作ることにより、海水の侵入を防止。
このマグシールドをピニオンギアのボールベアリング上部に導入しています。
エアローター

エアローターとは、強度を保ちながらも軽量化を行い、低慣性を目指したローターです。
上位機種のラグザスは素材がザイオンVですが、シグナスはDS4(強化樹脂)です。
ハンドル

ハンドルはアルミ製で、ノブ内にベアリングは入っていません。
ちなみに、ラグザスはザイオン製ハンドル、ベアリング入りです。

ハンドルは左右の付け替えが可能ですが、供回り式なのでビスで固定されており、ドライバーでの脱着が必要です。
シグナス3000-XHをインプレ

現行モデルから新たラインナップされたXHモデル(3000-XH)を、。磯のフカセ釣りをメインに使用しました。
少しルアーフィッシングにも使いましたので、使用感をお届けします。
楽できるブレーキ性能

従来のリールはファイト中にレバーを強く握っていましたが、バイターボブレーキは軽く握っているだけでもしっかり止まります。
これによってキャッチ率が高くなることはまずないと思いますが、余分な力を抜いてファイトができるのは楽です。
逆転性能は特段優れているワケではありませんが、大きな不満を感じるレベルではありません。
XHとは思えない巻き感

低価格帯のリールとしてはノイズも少なく、快適な巻き感。
高いギア比ゆえに初動の重さはあるものの、大径ギアの恩恵か、巻き上げは十分パワフルです。
やはり巻き上げスピードが速いと、遠投した時の回収が早く、沈めて流す釣りをすることが多い筆者は非常に有り難く感じます。
剛性は十分

剛性に不足を感じることはなく、正直、チヌを釣った程度では普段使用しているハイエンドモデルとの大きな差は感じられませんでした。
大型のカンダイを掛けて耐えていても、極端なボディやローターの変形はなさそうです。
以前のエントリーモデルはもっとフニャフニャだったので、モノコックボディが効いているのではないでしょうか。
耐久性は?

まだ数回程度の使用なので耐久性は不明ですが、モノコックボディは構造的に防水性が高く、さらにマグシールドも入っているため、従来よりも高耐久なのは間違い無いでしょう。
ただし、何回か使っているうちにラインローラーが塩を噛んでシャリシャリし始めました。
上位機種のようなマグシールドラインローラーではないので、釣行後の水洗いを忘れず、時たま注油してあげると良いでしょう。
重たいけど……

自重は285gと、レバーブレーキリールの中でも最重量級。
ハイエンドクラスとは50gほどの差があるので、持った時にすぐ「重たいな」とは思いました。
しかし、磯竿が長くて先重りしやすいため、リールが重いことで手元重心になり、「体感的に軽くなる」というメリットもあります。
ルアーフィッシングにも

フカセ釣り用のリールですが、フカセ釣りしかできないわけではありません。
ブレーキの機能が付いている以外は普通のスピニングリールなので、ルアーフィッシングも可能です。

ただし、レバーブレーキリール全般、同価格帯の普通のスピニングと比べると巻き心地は劣り、かなり重いのがデメリット。
とはいえ、実釣に差し支えるレベルではまったくなく、シグナスでもストレスなくシーバス釣りを楽しめました。

PE0.6号+リーダー3号のセッティングでしたが、外道で掛かったそこそこ大きなアカエイもキャッチ。
レバーブレーキは糸の出し入れが自由自在なので、細糸でも大きな魚を獲りやすいです。
ちなみに、長時間のファイトでリールにそこそこの負荷をかけたと思いますが、その後に巻き心地が悪くなることもありませんでしたよ。
エントリーモデルとは思えないスペックでした!

フカセ釣りとルアーで使ってみて、不満な点は「ちょっと重いかな?」くらいでした。
このお値段で、このクオリティーのリールが買えるのは素晴らしいと思います。
フカセ釣り・ウキ釣りにハマった方は、ぜひ検討してみてくださいね。
撮影:tsuki
ダイワ シグナス 3000XH-LBD
自重(g) | 285 |
---|---|
巻取り長さ(cm) | 99 |
ギア比 | 6.6 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 4-150 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
最大ブレーキ力(kg) | 14 |
定価(円) | 35,000 |
ダイワ シグナス 3000H-LBD
自重(g) | 285 |
---|---|
巻取り長さ(cm) | 93 |
ギア比 | 6.2 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 4-150 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
最大ブレーキ力(kg) | 14 |
定価(円) | 35,000 |
ダイワ シグナス 2500XH-LBD
自重(g) | 285 |
---|---|
巻取り長さ(cm) | 99 |
ギア比 | 6.6 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 3-150 |
最大ドラグ力(kg) | 8 |
最大ブレーキ力(kg) | 14 |
定価(円) | 35,000 |
ダイワ シグナス 2500H-LBD
自重(g) | 285 |
---|---|
巻取り長さ(cm) | 93 |
ギア比 | 6.2 |
ナイロン糸巻量(号-m) | 3-150 |
最大ドラグ力(kg) | 14 |
最大ブレーキ力(kg) | 8 |
定価(円) | 35,000 |