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アユの餌釣りが凄かった!初心者でも天然鮎が入れ食い……

アユの餌釣りが凄かった!初心者でも天然鮎が入れ食い……

アユ釣りといえば友釣り。アユは餌では釣れない魚。そう思っている方も多いのでは?

しかし、アユの餌釣りがめちゃくちゃ釣れるんです!

仕掛けや餌、釣り方の極意、注意点を詳しく解説します。

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目次

アユ釣りのイメージが激変しますよ

友釣りだけがアユ釣りではない

鮎の友釣りの様子

アユ釣りといえば、伝統的な友釣り、もしくは近年流行中のアユイング(アユルアー)を思い浮かべる方が多いでしょう。

どちらも他の釣りとは一線を画し、難しいイメージがありますよね。

これは、大きく育ったアユの“苔を食べる”という生態が釣りを難しくしていると言えるんです。

苔を釣り針に付けられませんからね……。

▼友釣りとアユイングを特集した記事です

若アユを狙えば初心者でも簡単です

鮎のウキ釣りの画像

一方でアユが大きく育つ前の時期、すなわち6月から7月中旬までは、川虫をはじめとする動物性の餌を食べている個体が多く、これらなら餌釣りで手軽に釣れるんです!

なんと、慣れている方なら1時間で20~30尾も釣ることがあるそう。

また、苔を食べるようになったアユであっても、大雨によって苔が無くなった期間や朝夕の時間帯は餌で釣ることができます。

禁止されている場所に注意

鮎の餌釣りは禁止場所が多い

アユの餌釣りは手軽で簡単な釣法ですが、様々な理由から禁止されている場所があるのも事実です。

釣具店や漁協のHPで餌釣りの可否を確認し、許可されている川に釣行するようにしましょう。

アユの餌釣りとは

コマセ(寄せ餌)を使用します

鮎釣り用のコマセ

アユの餌釣りは、コマセを使ってアユの群れを自分の釣り座に集めて釣ります。

イメージとしては、海のサビキ釣りに近いと言えるでしょう。

コマセにはシラスのペーストを使うのが一般的です。コマセのレシピは記事後半でご紹介いたします。

仕掛けもまるでサビキ釣り

鮎釣り用のサビキ仕掛

海のサビキ釣りは、サバ皮やピンクスキンといった疑似餌が一般的ですが、アユの仕掛けは白いビーズ&平打針が定番です。

コマセに寄ってきたアユは、キラキラ光るものや白いものに食いつく習性があります。

ビーズの代わりになる鳥皮

疑似餌やビーズの使用が禁止されている釣り場では、鳥皮やイカを小さく切ったものを針に付けましょう。

針先に小さくチョン掛けにするのがコツですよ。

群れに当たれば沢山釣れます

数釣りが楽しめるアユの餌釣り

これまた海のサビキ釣りと同じですが、アユの群れに当たれば次々にアユが掛かってきます。

好条件の釣り座に入れたら、子供や初心者の方でも、あっという間に10匹・20匹と釣れることも珍しくありません

シーズンと釣り場について

シーズンは5月~10月頃(禁漁期や禁止区域に注意)

鮎の餌釣りのシーズン

冒頭でご説明した通り、ベストシーズンは6月から7月中旬ですが、アユが川にいる4月から10月頃まで楽しめます。

一方で、多くの河川でアユ釣りが解禁されるのは6月からです。

また、“餌釣りが解禁されるのは友釣りで釣れなくなる10月以降”という場所もあるので注意が必要です。

身近な魚だが遊漁規則に注意

鮎釣りに必要な遊漁券

アユはとても身近な魚ですが、釣りをするには多くの河川で遊漁券を購入する必要があります。

また、アユの餌釣りは簡単でよく釣れる一方、やってはいけない期間や場所も多いです。

重ね重ねになりますが、漁協や遊漁券を購入する釣具店で餌釣りの可否を確認してから実釣するようにしましょう。

アユの餌釣りに必要なアイテム

安い竿でOK!

鮎の餌釣りに使用するのべ竿

竿の長さは川の規模に合わせて、3.6~5m程度の清流竿(のべ竿)を選ぶと良いでしょう。

長い竿の方が遠い場所や広い範囲を探れますが、重たくなるので竿捌きがやや難しくなります。

高価な竿は軽くてアユの引き味も存分に味わえますが、2,000円前後の万能竿でも十分楽しめますので、予算にあった竿を選んでください。

信頼性の高い、ダイワ製の万能のべ竿です。

鮎の餌釣り以外にも、渓流釣りなどにも幅広く使えます。

市販のセット仕掛けが便利

鮎の餌釣りに使用する仕掛け

仕掛けはウキ・針・オモリ付ラセンという3つのパーツで構成されており、ラセンはサビキ釣りのカゴの役割を果たします。

初めて挑戦する方は、糸を竿に結ぶだけで使えるセット仕掛けがオススメです。

針の大きさはアユの大きさに合わせ、1~3号の間から選ぶと良いでしょう。

ただし、針の大きさに制限がある河川もありますので注意が必要です。

根掛かりの少ないスーパーボウルを用いたセット仕掛けです。

針数が3本なので初心者の方でも扱いやすいと思います。

スカリやクーラーボックス

鮎をキープする道具

アユは鮮度がとても落ちやすい魚であり、しっかり保冷しないと身が柔らかくなって食味がガタ落ちします。

そのため、釣れたアユは引き船やスカリ、ランドリーメッシュバスケットに入れて納竿時まで活かしておくのがベスト。

鮎の締め方や持ち帰り方

持ち帰るにあたり、クーラーボックスとたっぷりの氷の用意も大切です。

活かしていたアユを氷水で絞め、ジップロックなどに入れて水に浸からないように持ち帰りましょう。

釣り座を移動する機会が少ないアユの餌釣りは、引き船よりもスカリ(ビク)やメッシュバスケットがオススメです。

スカリを立てるために竿受があると良いでしょう。メッシュバスケットは大き目の石をいくつか入れておくと流されません。

偏光グラスや餌箱、虫よけなど

鮎の餌釣りに必要な道具

他にも、目の保護やアユを探すための偏光グラス、コマセを入れる餌箱、虫よけなどがあると良いでしょう。

流量の多い川の場合は、沢靴や鮎足袋などフェルトソールの滑りにくい靴が必要ですが、流れの穏やかな小川で楽しむ分にはサンダルでも問題ありません。

コマセの作り方

コマセ作りに必要なモノ

鮎釣りに使う餌の作り方

最低限必要なのは、釜揚げシラスとアユ専用配合餌

専用配合餌はパン粉と小麦粉で代用可能ですが、小麦粉を入れすぎると粘り気が強まって釣れない餌になるので注意が必要です。

他にも、煮干し粉末や味の素、塩などを入れることで集魚効果が増したり、防腐効果が高まったりすると言われています。

釜揚げシラスを潰す

シラスの潰し方

釜揚げシラスはジップロックなどの袋に入れ、手ですり潰します

この時、潰し足りないとラセンにシラスが絡んで手返しが悪くなり、すり潰しすぎると粘りが出てしまうので注意しましょう。

餌作りに拘る方は一度冷凍してからフードプロセッサーにかけるそうですよ。

配合餌で仕上げていく

アユ専用餌の使い方

すり潰したシラスに水を入れ、配合餌を混ぜれば完成です。割合は配合餌に記された通りに作ってみましょう。

例えば、鮎乱舞という餌の場合は、シラス1:水1:鮎乱舞4といった具合です。

アユ専用の配合餌を使うことで、誰が作っても水中で拡散しやすいコマセになります

ちなみに、用意するシラスの量は配合割合や仕掛けの投入頻度によって大きく異なりますが、概ね100~200g程度で半日から丸1日楽しめるでしょう。

アユ釣り専用に開発された配合餌です。単品でも釣れますが、シラスを混ぜた方がよく釣れます。

誰が作っても良いコマセが作れるのでオススメです。

餌を使ったアユの釣り方

アユの群れを探す

鮎の群れの探し方

川に到着したら、まずはアユが群れている釣り座を見極めましょう。

適度に流れがあって水深が浅い場所が狙い目。

川底でアユがキラッと光っている場所や、ピシャっと水面に波紋を立てている場所はアユが群れている可能性が高いです。

ラセンにコマセを付ける

ラセンに餌を付ける方法

コマセはラセンを餌箱の中に入れて、軽く揉み込むようにして付けます。

コイやフナを釣る餌のように練り込んでしまうと、水中で拡散しなくなってしまうので注意しましょう。

着水したらほとんどバラケてしまうくらいの状態でOKです。

上流側から仕掛けを流していく

仕掛けの流し方

ウキからラセンまでの距離(ウキ下)を水深の1.2~1.5倍程度に調整したら、自分よりも上流側へ仕掛けを振り込みます。

ウキを先行させ、ラセンが川底を這うような状態で流していき、自分の前を通過したら回収。

この動作を繰り返して同じ場所にコマセを効かすことを心掛けましょう。

ウキがピョコピョコと動いたら竿を立て、掛かったアユを引き抜きます。

釣れない原因はコレ!

アユの遡上が少ない→釣果情報をチェックしよう

鮎がいなければ釣れない

アユの餌釣りで釣果が得られない一番の原因は、その場所にいるアユが少ないこと

アユの餌釣りは、「いれば釣れる」と思ってください。

釣行する数日前に漁協のHPやSNS、釣具店のブログなどを活用して釣果情報を入手すると良いでしょう。

釣り座の問題→アユが溜まる場所を探そう

釣り座選びを間違うと釣れない

釣り座の選択を間違うと、川の状況が良くても釣果に結び付かないのはアユの餌釣りでも同じです。

好スポットに釣り座を構えると次から次に掛かってくるので、釣れない場合は思い切って移動しましょう

どんな場所で釣れるかイメージできない場合は一旦竿を置き、周りの釣り人がどんなポイントで釣っているか観察するのも良いでしょう。

ラセンにコマセが残る→餌は練らない

餌が粘るとアユは釣れない

お隣さんは入れ食いなのに自分だけ釣れないとか、目の前にアユがキラキラ光りながら泳いでいるのに釣れない、といった場合は餌に問題があるかもしれません。

ラセンにコマセが残って返ってくる場合は、小麦粉が多すぎるか、餌を作る際に練り込みすぎている証です。

餌が悪いとどうしようもないので、着水と同時にバラける餌を作り直しましょう。

注意点

内蔵は出した方が良い

鮎の内臓は出した方が良い

餌釣りで釣れるアユは、友釣りで釣れるアユと違い、川虫やコマセをたっぷり食べています。

そのため、餌釣りで釣れたアユは内蔵を出して調理するのが一般的です。

また、アユは傷みやすい魚ですので当日や翌日までに食べきれない分は、冷凍した方が美味しく食べられますよ。

水位や天候変化に注意

鮎釣りの注意点

普段は穏やかに流れる川であっても、大雨やダムの開閉によって急に水位が増えたり、水量が増えたりすることがあります。

魚釣りに夢中になりすぎず、周囲の変化に気を配りながら安全第一で楽しみましょう

迷惑駐車やゴミのポイ捨て厳禁

鮎釣りでもマナーは守りましょう

アユの餌釣りに限ったことではありませんが、迷惑駐車やゴミのポイ捨ては厳禁です。

ルールを守って楽しもう!

アユの餌釣りは、釣り初心者でも美味しい天然アユが手軽にたくさん釣れる魅力的な釣りです。

どこでも……とはいきませんが、餌釣りができる場所を調べて実釣してみてはいかがでしょうか?

撮影:山根央之